輪廻の魔狩人(読切) 高羽マギ

基本的にスクエニはノータッチだからというのがあるのかもしれませんが、
スクエニ漫画大賞入選っていつの事だかググっても全然分かりませんでした。
ガンガンONLINEで読切載ったことがあるのは知ってるのですが。
ぼぼサンデーしか扱ってないこのブログで何故スクエニの漫画を取り上げるかというと、
『マギ』の元アシスタントの一色美穂先生の友人だからというそれだけのことです。
だからマギって名前だという訳ではないでしょうけどもw
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かなり批判的に書いてるので作者の人は読まない方がいいですよ。ほんとに。
後悔しても知りませんよ?
クラサン基準だと残念ながら★3。及第点ではあるんですが...


『輪廻の魔狩人』 月刊少年ガンガン2012年9月号 p854 高羽マギ

偏見かもしれませんが、スクエニの人はみんな絵が見栄えしますなぁ。
シリアスな絵とコメディタッチな絵のギャップもバランスも良いですし、
かなり内容盛り込んでる割には見やすいです。少なくとも絵に関しては及第点以上です。


ただまー面白いと言われるとねぇ...いや良く出来てはいるんですよホント。
まずキャラクター描写をしながら伏線を張り、憎たらしいキャラを出しつつミスリードをし、
その間にも世界設定をセリフだけではなく絵を使いながら分り易く表現。
読者に共感させるような演出を絡めつつ憎たらしいキャラを成敗して達成感を出す。
構成を見れば読切に載せられる要素を網羅していて、なおかつ丁寧な仕事をしています。


ただまー、ほぼ全ての要素がオッサンにとっては予想の範囲内に収まってる感。特に意外性。
いい人そうに見えたけど実は...ってパターンだけだとベタなので、
そこにもう一工夫欲しかった気がします。
『輪廻の魔狩人』 月刊少年ガンガン2012年9月号 p875 高羽マギ

このシーン、キャラクターを上手く描写してるという意味ではいい演出なんですが、
ここで誰が犯人かをバラしてるようなもんですからねぇ...


共感の演出は割と良かったですし、主役2人の掛け合いなんかみてもBLっぽいなーと思いました。
どういう読者をターゲットにしてるか(作者にしても雑誌にしても)とかは知らないんですが、
意外性とロジックを強化しないと男性にはウケないだろうなーとは思いました。
女性にターゲットを絞るにしても、ちょっとこじんまりと纏まってる点が気になります。