ゲッサン201209

○ VANILLA FICTION
魔王 JUVENILE REMIX』『Waltz』の大須賀めぐみ先生新連載。
原作抜きでやれんのかなーというのは要らぬ心配だったようで。
個人的にはそんなに合わないので○評価ですが、客観的に見れば◎。
前2作が好きだった読者には抵抗なく受け入れられるんじゃないでしょうか。
『VANILLA FICTION』 ゲッサン2012年9月号 p58 大須賀めぐみ

ひょっとしたら主人公はこのバットだったりするのでしょうかw
で、人から人にこのバットが渡って、そのバットを持った人は次々に死んで...
なわけもなく。

FULL SWING1話目の記事でこう書きましたが(もちろん違いましたけど)、これはそういう感じなんですかね?


◎ ひとりぼっちの地球侵略
色々素晴らしいシーンはあったんですが、全部このシーンが持っていった感。
『ひとりぼっちの地球侵略』 ゲッサン2012年9月号 p117 小川麻衣子

可愛いすぎ。
『動物がお医者さん!?』の記事でも若干触れましたが、仕草大切。


信長協奏曲

久々のこの感じ、いいですね。やっと個人的にこの作品に求めてるものが出てきたというか。

今回もそんな感じ。森ブラザーズを登場させつつ弥助とは。よく考えられてると感心しました。


◎ ハレルヤ オーバードライブ!
ハル兄でくそwarota。
さらに言うと楓がたわば先輩っぽくて冬夜がワタル君っぽいなとw
あと、
『ハレルヤ オーバードライブ!』 ゲッサン2012年9月号 p209 高田康太郎

ほとんど顔かたちが変わらない小雨と冬夜の区別を付けていこうという努力が。
実際は以前から違いはあったんですが、麗がチャームポイントに挙げてなかった辺りからし
その後から意識したんじゃないかなぁと。


ついでなので。既に別記事で紹介しましたが、この間こういうやりとりがありました。
先月分で紹介しとけよって話なのですが。



fujisubaru
ハレルヤオーバードライブ!」は麗ちゃんが好きです。こんなシーンがあったような・・・? twitpic.com/9y8sha
link


GRGR
@kosamehal 高田先生こんなものが。 twitpic.com/9y8sha
link


高田康太郎
@GRGR_ なんかおそくなりましたけどお返しにどうぞということでひとつ。http://twitpic.com/a1f5wv
link
まぁ、あからさまに私が介入してますけどねw 富士先生に自分の漫画のキャラ以外でお題をというつぶやきをしていて、『ハレルヤ』全巻大人買いしたと 以前つぶやいてたので、『ハレルヤ』で好きなキャラを描いて下さいと振ってみたらこんな感じに。 アオイホノオ この男、面倒臭いw (褒め言葉) ○ ぼくらのカプトン 後1票は弟子丸が入れたんだろうなーと想像させつつ、それ自体は合ってるんだけど意外性がある という演出はなるほどなーと感心しました。 ○ アダンダイ

マンネリからは脱出しましたし、キャラの立場がちゃんと出てきたので良くはなってるんじゃないかと。
面白くなりそうな気配は漂ってますね。
一番の問題点は妖怪や妖怪を説得するシーンにどうバラエティ出すかでしょう。なので様子見。
妖怪がみんな忘れ去られるのを嫌がってるってのも面白くないですしね。

前回こう書いて無印にしましたが、最後の行以外は完璧にクリア。
八右衛門の狂気に近い執念を上手く描けてましたし、描き上げた絵を初めて出してきました。
どんな絵なのか想像させるというのも一つの手ではあると思いますが、
上手く描けないから避けてると読者には思われがちなので、この方が良いんじゃないかと。
ライバルキャラも出てきましたし、現時点ではまずまずじゃないでしょうか。
自分が感じた作者のポテンシャルからすると、まだ物足りないのも事実ですが。


銀の王(短期集中) 鳴海アミヤ

伏線や意外性が欲しかったかもしれません。

連載1話目の記事でこう書きました。
伏線は出てきましたがこれが意外性に繋がったかと言われるとちょっと...
絵はものすごーく頑張ってる感は伝わってくるんですが、あんまり怖さに繋がってないような。
私が鈍感なのかもしれませんけども。
意外性と演出が課題だと認識しました。書いてる事が微妙に変わってますがw


○ アサギロ


◎ コン×コン れしぴ
ぶっちゃけ中道先生の絵は個人的にかなり好みなので、若干評価甘めかもしれません。
『コン×コン れしぴ』 ゲッサン2012年9月号 p500 中道裕大

信心を貫いたからこそ嘘を見抜けた訳ではない点が若干気になりますが、
キャラを立てつつ伏線を張り意外性を出したことで面白さに繋がってる感はありました。
前作『月の蛇』はこの辺りが問題点だったという認識なので、課題はクリアできたんじゃないかと。
サブキャラはバラエティ溢れる感じで描ける人なので、
メインキャラの顔パターンと表情のバラエティがもう少し欲しいような気がします。


○ 時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。
夢原先輩初登場回の記事にも書きましたが、

知的+メガネな女子ってのは個人的にどストライクな記号なのにも関わらずピンと来ない

んですよね。今回多少キャラの演出があったことで多少和らぎましたが...


話的にはそんなに面白いという感じではなかったんですが、
キャラの魅力を引き出す演出はできてたんじゃないでしょうか。
着せ替えという意味でも、バザー回と今回は演出的に似てますけども。
こういうパターンはたまにやるべきでしょうね。


6のトリガー
今回バトルメインだったために、バトル描写の粗が目立った気が。
だからバトルやるなという訳ではなく、もっと良くするにはどうすればいいか?
を考えるきっかけになればいいと思います。


どうも迫力がねぇ...


以前、『揉み払い師』の空詠大智が描いた読切『ドクロな君と!』 『幸子』両方の記事で書いた事なんですが、

襲われるシーンもちょっと迫力不足。怖さがイマイチ伝わって来ません。
襲われてる人目線の描写が無いので、迫ってくる感じが出ていないのが原因かもしれません。

原因の一つはこれじゃないかと思います。
『BULLET ARMORS』 ゲッサン2012年9月号 p638 森茶

このシーンなんか見たら一目瞭然でしょう。
一応銃口がこちらに向けて撃ってるシーンはあるんですけど、これだけだと微妙。
喰らったらヤバいと思わせるモノ、銃口だと弾丸が描写されてないとスリリングにはならんと思います。


以前にも書きましたが、溜めがあるためにメリハリが効いてるのはいいです。
『6のトリガー』 ゲッサン2012年9月号 p541 TALI

このシーンなんかそうですね。
ただ、溜めは誰かが攻撃してくるというネタバレにも繋がってるので、
たまにはQBKな感じを出す必要はあるでしょう。演出方法にもメリハリを。
ここでもツバメが意表を突かれている演出はできてるので、課題は読者に対してどう意表を突くかです。
エレベーターが開いたら待ち伏せされてたっていうシーンはベタですが意外性があったので、
バトルの中でもああいったシーンがあれば、もう少し緊張感が出るんじゃないかと思います。


これだけでは微妙さ加減を説明し尽くしたとは言えないのですが、どう説明していいのか分からない点や、
書いてたらキリがないこともあるので戦闘シーンに関してはこの辺で。
要するにもうちょっと頑張れるって事です。


とは言え、マンネリからは脱出できましたし、意外性も何箇所かで出せてます。
伸びてきてるのは確かかと。


◎ ちろり
中身が湯神君だw (サンデーS『湯神君には友達がいない』の主人公)
キャラにフォーカスを当てた回。いい演出だったと思います。


ここが噂のエル・パラシオ
本当に久々に良い演出でした。このくらいのクオリティの回が2回に1回くらいあればなぁ。
子どもが可愛らしいのも単純に良かったです。毎回出す訳には行かないでしょうけどw



○ BULLET ARMORS
ゴテゴテした感じは好み分かれるでしょうけど、厨二病的な感じで非常にいいと思いますし、
上に貼ったシーンを含めて迫力も出てます。
相変わらずもやっとした書き方しか出来ない自分が悔しいですが、今回も魂が乗っかってる印象。
キャラに感情移入できるようになってるって事なんでしょうか。


リンドバーグ

ラプンツェル』のアレンジでしょうが、結果がどうあれ女皇がどういう行動を起こすかに期待。

6月号の記事でこう書きましたが、
ツッコミ所は伏線にしてるんだなという信頼があるから期待してるんですよね。
説明すると、なぜ女皇があれだけ可愛がってた妹のティルダをノコノコと手放すような事をするのか?
ということです。


リンドバーグゲッサン2012年9月号 p675 アントンシク

妹に対する感情が変わった(というより失われた)というのもあるんでしょうけども。
そして男娼NTRフラグがw


◎ ツール・ド・本屋さん
ネタにしにくいノルマのMIXでさえもちゃんと笑えるネタにしつつ、
何だかよく分からないヒーローが地味にいい味出してたり、
M上さんの放置プレイを上手く伏線に使ってたりと、色々工夫しつつそれが面白さに繋がってる感。
まだコンスタントにこのクオリティが出せてるとまでは言えないかもしれませんが、
そろそろフィクション漫画でも面白いものが描けるかも、という期待を抱かせてくれます。