限界集落温泉
- 作者: 鈴木みそ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/03/24
- メディア: コミック
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こういう作品を『この漫画が凄い』とかで取り上げて欲しいんですけどねぇ...
寂れた集落の町おこしをしようという漫画なのですが、
ネットアイドルを使った町おこしという流れで展開しつつも、
最終的には人と人との繋がり...コミュニティの再構築の話になってきます。
個人的に大好きな、キャラ同士のコミュニケーションがしっかりしてる漫画です。
この漫画の流れが漫画の内容自体にもリンクしてまして。
個性的な人間がその能力をどうコミュニティのために活かせるかとう感じでストーリー展開するのですが、
それが個性的なキャラを立てつつ、漫画の面白さにどう繋がっていくかという構造になってます。
個人的に感心したのが3巻の議論のシーン。
『限界集落温泉』 3巻 p141 鈴木みそ
「ハーバード白熱教室」ですよこれはw
かつての社会は取り戻せないけれど、違った形で再構築はできるのではないか。
こういう言い回しが何かあったような気がしますが、そんな感じ。
バックボーンに哲学がある、一本芯の通った漫画だと言えるのではないでしょうか。