少年サンデーS 201206

次号から佐倉先生と浦山先生の新連載が始まります。
代わりに『ケンイチ』外伝が今月で終了、『WxW』が次号で終了となります。
サンデーS 2012年6月号 p910

まずは佐倉先生
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まんがカレッジ2008年3・4月期に『こなた彼方の帚星』で入選。(サンデー超2008年11月号に掲載)
2009年クラブサンデー第一回新人王選手権に『ぼくらのヒーロー』でエントリー
2010年クラブサンデー第三回新人王選手権に『サンスポット!』でエントリー
2010年クラブサンデー『&スマイリー』掲載
2012年クラブサンデー『ドライブW』掲載(2012年5/3まで公開)

一時期、『電脳遊戯クラブ』小笠原真先生のアシスタント
個人的にはギャグもストーリーもスポーツも何でもやれるものの、今一歩足りない印象がありましたが、
ブコメメインのスポーツモノなんでしょうか。
佐倉先生の能力を発揮するには良い題材だとは思いますが果たしてどうなるか。
個人的に最も期待してる作家という訳ではないですが、5〜6番目くらいには期待してる作家さんではあるので
良い作品が描けるよう期待してます。


サンデーS 2012年6月号 p911

次に、浦山先生

2009年クラブサンデー第一回新人王選手権に『とうとう』でエントリー
2009年クラブサンデー『茶』掲載
2009年クラブサンデー『改札王』掲載
2009年クラブサンデー『とつげき! ラブソルジャーズ!!』掲載
2010年クラブサンデー『ハッピークラウン』掲載
2011年クラブサンデー第四回新人王選手権に『けせらせら』でエントリー
サンデー超2011年8月号に『ワンダーランド・ミュージアム―空想科学博物館―』掲載

受賞作は分からず。
確認はしてませんが、恐らくクラサン読切最多掲載の作家さんだと思います。
元々は絵がネックの作家さんでしたが、読切をこなすにつれ上達はしてきてます。
個人的に『とうとう』『改札王』『けせらせら』は好きな作品だったので、この方も期待してます。
連載は若干評価落とした『ワンダーランド・ミュージアム―空想科学博物館―』を
ブラッシュアップした作品だと思われるので、その辺りがどうかは若干気がかりです。
ただ、「空想科学」「ファンタジー」というキーワードが出てるように、基本的な構成は同じでも
扱う題材を微妙に変えてくるかもしれないので、そういう意味では希望は持てます。
1話目は恐竜で来るでしょうけども。


◎ AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜
原作が良いってのも恐らくあるんでしょうけど、この漫画だけで判断しても素晴らしい出来。
『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』 サンデーS 2012年6月号 p106 原作/田中ロミオ 漫画/星野倖一郎

イタさをちゃんと笑いに持っていけてますねぇ。


『ポップコーンアバター』は引っ込み思案的なところが単に欝な感じになってたのが若干問題ありましたが、
この作品はそれを引きずってない辺り、星野先生は参考になるんじゃないかな、と。
アニメが始まって読む人増えればいいんですが。文句なしにお勧めできる内容になってますし。


○ ロック
絵は完璧、設定もかなり良く、伏線などストーリー展開も悪くないとなりゃ◎付けてもいいくらいなんですが...
読みにくさ(特にバトルシーン)が台無しにしちゃってる感。
ノローグが全く無いってのはアリと言えばアリなんですが、
ベストの表現がモノローグではなかったから使わなかったのか、ハナから選択肢に無かったのかが気がかりです。
実力はかなりあるとみます。後は慣れの問題かもしれません。


× ガンダムAGE 〜追憶のシド〜
実写版『ヤマト』のダメなところをまんま移植してるような錯覚を覚えるような内容ですねぇ...
見てないけど(おい
読者に感じ取って貰うべき内容をセリフに起こしてみたり(「救世主、格好いいです」とか)
やたらと説明口調なセリフだとか、唐突に起こる場面展開とか。
コミカライズに多少問題があるのかもしれませんが、基本的には原作に問題アリでしょうなぁ...


ノゾ×キミ
20pなら『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』と同時進行でも何とかなりそうですね。
私はオッサンなので個人的な評価は下げてますが、漫画としては良くできてると思います。
ノゾ×キミ』 サンデーS 2012年6月号 p316 本名ワコウ

キャラとシチュエーションが命の作品なので、このセリフはいいですね。
キャラ自身にキャラに興味持たせるという設定は、今後の展開を楽にしてくれると思います。

先月の記事でこう書きましたが、今回はシチュエーション。
キャラ自身にキャラとシチュエーションに興味を持たせたら、これでもう後はやりたい放題ですなw
上手い設定だと思います。
後は中学生がドキドキするようなシチュエーションを今後もどれだけ出せるかだけでしょう。
次回以降は恐らくコメントする必要無いかと。


KING GOLF
熱血描写はさすがだなと思いました。


◎ 青いね芝くん!
アンケートが良いんでしょうか、結構前目の位置に。
ただ、今回印は維持ですが若干評価下げ。
『青いね芝くん!』 サンデーS 2012年6月号 p377 木村光博

上の画像はほぼB6小版サイズ(要するに単行本サイズ)に縮小したものですが、さすがに詰め過ぎな感じが。
クドいのがある意味ウリな漫画なのでクドい事自体は問題ないんですが、
ラブなシーンで大ゴマ使ってギャップを出せるからこそ、ここまで詰めてる意味があると思うんですよ。
とは言え肝心のネタがボチボチだったのでいいんですが。


電脳怪奇譚 サイバーワン
うーん、相変わらず作画は頑張ってるんですけどね...
内容的にピンと来ないのも相変わらず。
伏線も意外性も無いですからねぇ。


今際の国のアリス
中々良い問題でしたし、この意外性、ミスリードのさせ方も素晴らしい。
サンデーSの中では一番アンケート良いらしいですが、この枠内に収められてるのは勿体ない気がします。
そろそろ本誌出張とかやってもいい頃じゃないですかね?


◎ 氷の国の王子様
分析能力という点でアーサーと監督が被ってるのが若干気になります。
せめて違った視点だったりすればより良かったのですが。
とは言え、いかにキャラを活かすかを考えて描いてるなーというのが伝わって、相変わらずいい感じだと思います。


○ PLUG
戦闘の意外性は出せてたと思います。



◎ 中巌寺家の隠密
○にするかどうか悩みましたが、期待込みで◎に。
この演出が良かったです。
『中巌寺家の隠密』 サンデーS 2012年6月号 p558 片桐了

記憶術も理に適ってるものですし(但し、永続的に覚えるというよりメモリー的に一時覚えるには有効)
それを上手くギャグに繋げてる辺りも素晴らしい。
サンデーにありがちな地味という欠点も無くはないですが、変に派手にするよりは地味でも内容を充実させる方が良さそうです。


× 芸術捜査班!!!
多少は「毎回全く同じ事のくり返し」では無い箇所が出てきましたが...
そこが面白いかと言われるとねぇ。
他は相変わらずワンパターンですし。
被害者が主人公になったからって目先が変わったと、どれだけ読者が思うんでしょうか。


◎ G
本編も面白かったですが、番外編の『K』が特にニヤニヤ。
菊池のヘタレっぷりは味がありますねぇ。


○ クックドッポ
料理のロジックはいいんですが、キャラが弱いなーというのが前々からの印象だったんですが、
今回少し改善されたと思います。


はるまげ
○付けるほどでは無かったですが、ワンパターンじゃなければやはりそこそこ面白いですね。
できれば現在ではできないようなモノがあればもうちょっと夢が広がりそうなんですけれども。
てな事言うとだんだん『ドラえもん』っぽくなっちゃいますが。


◎ 動物がお医者さん!?
扉には3巻絶賛発売中と書いてますが、誤植です。6/18日発売予定。


課題の一つであった「共感」が克服できたんじゃないかと思います。
これも書こうと思ってたんですがねw
要はキャラのモノローグと、キャラ視点での風景を描くって事だったんですが。
悩みやら何やらも作者の心情を上手く乗せてるように感じられるのですが、
それが富士先生の現状を描いてるような気がするのがちょっと心配です。
4巻終了分で終わりそうな気配ですが、確実に実力が付いてってる印象があるので、
せめて5巻、できれば6巻出るまでは続けて欲しいなぁと思います。


CRIMSONS 紅き航海者たち
さすがにアリューシャンマジックが終わると、この漫画も終わった感が。
地味に面白くはあるんですけどね。
特別コラムは微妙でした。漫画の中に描き切れないような内容ならともかく、これはなぁ...


○ ともだちテトラ
印は変わらずですが、今回一番良かったかも。
中盤にワクワク感がありましたね。


新撰組秘闘 ウルフ×ウルブズ
次号最終回なので急展開は止むなしではあるのですが、それにしてもなーというのが。


二ノ前しいの使い方
うーん今回はちょっと微妙かなぁ...
なんか色気だす方向にシフトしてますが、個人的にはもちっとギャグで頑張って欲しいです。


○ 女子高生刑事 白石ひなた(読切) 早坂ガブ
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まんがカレッジ2007年9・10月期に『ロック&キィ』で努力賞
まんがカレッジ2008年9・10月期に『ビワロッカー』で佳作
2010年クラブサンデー『その男、招福屋』掲載
2011年クラブサンデー『ホット・マスタード・ドッグ』掲載

週刊少年サンデーの『ホビィの楽園!!』コーナーのマスコットデザイン。
2008年の段階で30歳なので、少なくとも33歳ですか...
『女子高生刑事 白石ひなた』 サンデーS 2012年6月号 p893 早坂ガブ

絵柄的にはだいぶ垢抜けてきましたがもうひと押し欲しいところ。絵自体は結構上手いんじゃないかなと思います。
設定はベタの範疇から抜けてはいませんが、伏線やロジックはしっかりしてたのできっちり意外性は出せてたと思います。
クラサン基準だと★4でしょうか。