The Structure of "She is the Pop'n Princess" #1 の続きです。
#1で書き忘れてましたがこういう企画もあります。
『ひめはじけ』 1巻 p190 クリスタルな洋介
twitterで参戦されてる作家さんがいたのでつぎゃりました。
ムチムチ教主ノエル様入信イラスト
閑話休題。
3) ひめはじけ 作画
#1 で『オニデレ』作画の問題点として
作画の問題点は、客観的にみると a)見栄えがあまりしない b)絵柄が安定しない c)ムチムチしすぎ
の3点だったと思います。
a)とb)は関連があって、より良い絵を模索してるために絵柄が安定しない、という事だったんじゃないかと。
(中略)
ただ、中々連載続けながらだとドラスティックに変更できないだけに、難しい面はあったと思います。
こう書きました。
新しく連載始まってドラスティックに変更されたのを見てから書いてるんで、
この文章が後出しジャンケンではあるのですがw
まずは a)見栄えがあまりしないについて。
『ひめはじけ』 1巻 p14-15 クリスタルな洋介
いやぁ『ひめはじけ』になって、本当に見栄え良くなりましたよねぇ...
この問題点は解決されたというより、個人的には長所になったと思ってます。
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クリスタルな洋介 |
村田雄介先生のヘタッピマンガ研究所Rを読みつつ絵の練習。改めて模写が苦手だと思い知った。しかも何を模写していいのか解らないというオマケつき。好きな絵は沢山あるけど真似したいとは1ミリも思わないんですよボク・・・・・・・ |
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クリスタルな洋介 |
「好きな絵だから真似したい」という風に思ったこと自体、無いような気がする。そもそも絵を描くこと自体はそこまで好きじゃないしなあ・・・。漫画描くキッカケも「変な絵を描いて笑わせたい」から始まってるからかも。あ、変な絵は描きたいんですよね。ミヅキの変な顔とか。超描きたい。 |
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連載終わってから何度か絵の練習をしてるというつぶやきをしてましたが、
努力を積み重ねて自分の絵を確立したんじゃないかと。
特に、見栄えする絵が描けるようになったことによって、変な絵がギャップとしてより生きるようになった
ことが大きいと思います。
まぁ、カラーはまだままな印象はありますけどもw
こういうポップな絵はアニメ塗りのほうが映えそうに見えます。
b)絵柄が安定しないは今のところ安定してるように見えます。
以前のようにコロコロ変える必要は無いと思いますが、絵が完璧に固まってしまうと成長する余地もなくなるので、
マイナーチェンジはする必要あるでしょう。
まぁ自然とそうなるとは思いますし、今でも若干その気配はありますけれど。
問題は c)ムチムチしすぎ なんですよね...
『ひめはじけ』 1巻 p189 クリスタルな洋介
この辺りは好みが分かれる所ですが、個人的には現状がベストバランスだと思います。
ただ、#1にも書きましたが、ムチムチのポジティブフィードバックが心配です。
18禁の漫画には奇乳と言えるような絵さえありますしね...
エロ漫画はニッチの追求が正解になる場合が多々あるのですが、
月刊ならともかく、週刊のギャグ漫画でニッチへと突き進むのは読者離れというリスクが付き纏います。
ポジティブフィードバックをネガティブフィードバックにするため、
細いキャラが好みな読者も取り込む、ギャップで太く見せる為にも、線の細いキャラも必要でしょう。
この場合、自分の好みでない記号のキャラでも描きたくなるような工夫は必要かもしれません。
細いけど何らかの理由でムチムチに憧れる、とかなら作者の意向も反映できるのでは、と思いますけれども。
まぁ、子どもでバランス取れるんなら、いなくてもいいんですが。
4) ひめはじけ キャラ
『オニデレ』は高校生でしたが、『ひめはじけ』では小学生になりました。
この変更も良かったんではないかと。
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クリスタルな洋介 |
主人公が幼い設定だとやっぱり変かなあ。ついでに言うと中学生とかも出てこないんだけど・・・・そのくらいの人が見てるって思うと変かなあ・・。 |
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GRGR_ |
@kurisutaruna 若い分にはいいんじゃないかと思いますけどね。『絶チル』も最初は小学生でしたし。 |
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クリスタルな洋介 |
@GRGR_ ああ!そういえばそうですね!ウーム・・・・・なるほど・・・・ |
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この発言の後に『ノア姫様のつがいさがし』が掲載されたので、てっきりこの作品についてつぶやいたのかと
思ってましたが、既にこの段階で『ひめはじけ』の構想に入ってたのかもしれません。
2010年7月の段階でこういうつぶやきをしてますし(『オニデレ』終了は2011年2月)
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氷川へきる |
@kurisutaruna お疲れスタル…ゆっくりやすんでいいスタル。ほんと…早く次回作描けと言ったけど本当はゆっくり休んでいいスタルな洋介… |
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連載終了時のこの発言から想像するに、『オニデレ』終了した段階で、ある程度次回作についても決まってたみたいですし。
個人的に『オニデレ』の中でも好きなうちの一つがこのシーンなんですが(これは幼稚園児っぽいですけど)、
『オニデレ』 10巻 p118 クリスタルな洋介
『ひめはじけ』でもキャラを小学生にしたことによって、こういうウザさを出して笑いに持っていけてるんですよね。
まぁ『オニデレ』でもミヅキではやってまし、作者が一番気に入ってたミヅキを主人公に据えようと考えたら
小学校が舞台の方が良くね?という感じだったのかもしれませんけども。
なおかつセレプな小学生にすることによって、フツーの子どもではなく
マセたセリフをしても不思議じゃない設定になってるんじゃないかと。
『ひめはじけ』 1巻 p127 クリスタルな洋介
なでちこ師匠もそうですが、カンナのこのセリフもマセたセリフですね。
このブログでは「ロールプレイ」「カップリング」という言葉を多用してますが、
この画像の二人のやりとりもそういう演出だと言えるでしょう。小芝居とも言えなくもないですが。
何にせよギャグはどうしても好みが分かれるというか、人によって笑いのツボが全然違うので
漫画の面白さの安定性を図るにはカンナとロヴァリエようなコメディ...
特にキャラをベースにしたコメディが重要になると考えています。
キャラをベースにすると、キャラにファンが付きますしね。
てゆーかカンナがツボ。色紙はカンナでお願いしますw ←こういう感じで。
クリス先生の認識はともかく、『オニデレ』はどう見てもギャグ+ラブコメ漫画でした。
ラブコメがメインだと思ってた読者の方が多いかもしれません。(現に広告ではラブコメでカテゴライズしてました)
そもそもオニデレというタイトル自体がツンデレのツン強化という意味合いになってますし。
恐らくクリス先生的には、ラブコメ演出も下のようなシーンも同じ範疇に入ってたんじゃないかと。
『オニデレ』 8巻 p171 クリスタルな洋介
まぁこのシーンもラブコメと言えなくもないですが、少なくともラブコメ好きな人が求めてるような演出では無いですw
ギャグとコメディの違いはストーリーの要素が入るか否かだと思ってるので(一発コメディという表現が無いのがその現れ)、
このシーンはラブ要素をコメディにしたものと言えるでしょう。
『オニデレ』と違って『ひめはじけ』は小学生が主人公なので、ラブコメはやりにくいという点はあると思いますが、
むしろラブコメをやらずに済むように小学生にしたんじゃないかとさえ考えます。
個人的にはコメディ要素さえあれば安定性は高まるので、別にラブコメである必要はないと考えてますが、
ラブコメ好きな人をオミットするにはあまりにも読者層が厚いので、何かしらのケアは必要だとは思います。
『ひめはじけ』 週刊少年サンデー2012年28号 p175 クリスタルな洋介
別に大人である必要もエロ要素加える必要も無いですが、
ラブコメでなくてもこういった「照れ」さえあればラブコメ好きも喰いついてくるのでは、と。
個人的には1巻当たり2〜3シーンあれば十分だと考えます。
コメディはともかく、ギャグに関しては好みが結構分かれると考えているのですが、
個人的には『オニデレ』7巻以降と同様、ツボに嵌りまくりです。
なので、『ひめはじけ』に関して批判的に書けるのはカラーとムチムチポジティブフィードバックのみ。
『オニデレ』終了時にクリス先生につぶやいたんですが、せめて『オニデレ』の倍は連載続けて欲しい作品ですね。
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