Mゲーム

週刊少年サンデーで『オニデレ』『ひめはじけ』を連載していたクリスタルな洋介先生が
MYKで新連載。
月刊ヤングキング2013年8月号 表紙

表紙を見てサンデー以外では別名義なのかと思いましたが、中身を見るとどうも違うようです。


『Mゲーム』 月刊ヤングキング2013年8月号 p8 クリスタルな洋介

で、いい意味でヒドい漫画ですw クリス先生曰く、

『Mゲーム』という漫画はざっくり話すと、美少年が美少女の足を触って、世界を救う漫画です。
彩色主義 生放送 2013/6/19

という事みたいですが、
『Mゲーム』 月刊ヤングキング2013年8月号 p21 クリスタルな洋介

クリス先生の性癖であるムチムチ愛を遺憾なく発揮させた漫画だと思いますw


以前『ひめはじけ』の記事で作品をこう批判したことがあります。

エロ漫画はニッチの追求が正解になる場合が多々あるのですが、
月刊ならともかく、週刊のギャグ漫画でニッチへと突き進むのは読者離れというリスクが付き纏います。
ポジティブフィードバックをネガティブフィードバックにするため、
細いキャラが好みな読者も取り込む、ギャップで太く見せる為にも、線の細いキャラも必要でしょう。
この場合、自分の好みでない記号のキャラでも描きたくなるような工夫は必要かもしれません。
細いけど何らかの理由でムチムチに憧れる、とかなら作者の意向も反映できるのでは、と思いますけれども。
The Structure of "She is the Pop'n Princess" #2

今まではムチムチに偏りすぎてることを批判していましたが、
月刊ならともかく」と書いてるように、週刊少年誌で連載という前提の上での批判です。
今は多様性にどう棹さしていくかが漫画に必要不可欠な要素だと思っていますけど、
メジャー誌では基本的に「いかに多数から支持を得られるか」が解となります。
マイナー誌ではこのコンセプトもアリですが、「いかにニッチな層を取り込めるか」も解の一つとなります。
なので、ムチムチのポジティブフィードバック (より極端になること) も問題なし。
週刊少年誌に戻るつもりなら、いつでも極端から戻れる準備は必要ですけどねw


で、思い存分ムチムチさせた結果がコレ。
『Mゲーム』 月刊ヤングキング2013年8月号 p16 クリスタルな洋介

クリス先生が今回描いてて一番楽しかったコマはコレのお尻らしいですが、
The Structure of "She is the Pop'n Princess" #5 でも触れたこのコマの影響を受けてると思われます。
神のみぞ知るセカイ週刊少年サンデー 2013年12号 p311 (22巻p139) 若木民喜

まぁ、どちらもモグダンの影響かもしれませんが。

そういえば、クリスタルな洋介くんからうららのムチムチ加減について、お褒めの言葉をいただきました。ちょうどこの話を描いてる時に、新年会でクリスタルくんと会って、ムチムチについてモグダンの絵を前に話し合っていたものです。だからして、今回の特に1ページ目なんかはいいムチムチしてると、我ながら思いますよ。この無防備さ。しかも、なんかさわやか。担当さんからは「若木さんの裸はいい意味で脱臭されてる」と言われますが、本人は公序良俗に反したいと常に思っておるのですが、やはり脱臭されますwなんですかねぇ、意外と桂馬が裸になる方がエロかったりするのは、私の性癖的なナニカなんですかねぇ。まあ、考えないでおきましょうか。
::HoneyDipped:: 2/26:FLAG219「Ooh La La」


で、さすがに担当さんも分かってるなぁと。

「そもそも (少年) 画報社の方に会った時に、ムチムチをメインとしたモノを描きませんか?って言われたんです」
彩色主義 生放送 2013/6/19

『Mゲーム』 月刊ヤングキング2013年8月号 p7 クリスタルな洋介

クリス先生は自分の絵にコンプレックスを持ってるみたいですが、
担当の清水さんに「大ゴマで描いてくれ」と言われてる辺りからしても、
ムチムチという絵で表現する事柄を指定してきた事からみても、絵柄も評価されてると思いますね。
『Mゲーム』自体が「ムチムチな女性を救う」漫画ですが、
担当さんからみれば「ムチムチ好きな作家を救う」事にもなってるんじゃないでしょうか。



...と閉めれば綺麗に終わるのですが、ムチムチ以外についても。
て言うかエロ漫画じゃなくて一応ギャグ漫画なので。
扉までにはじめに読んだ時にはは全く説明になってないタイプの説明を入れた後、
イキナリ「ようこそ『Mゲーム』へ」と訳の分からない展開がシュールです。
読んでいくうちに、なるほど確かにセカイ系の漫画なんだなと分かってくるのですが。 (ウソです)


キャラもいいですね。
『Mゲーム』 月刊ヤングキング2013年8月号 p19 クリスタルな洋介

尻ふとももが大好きなクリス先生からすれば当然の事かもしれませんが、
お得意なキャラの二面性を下半身と上半身に対して分けるという、ある意味斬新な発想。
ついでに、右下のコマの台詞が最高。

お前はカロリーでも摂ってろ

コレ、2chでAA作られても不思議じゃないと思いますねw
あと、「いいからおまえはむちむちしてろ」もねw


2話目に出てきたヒロインもこんな事のたまってますが、
『Mゲーム』 月刊ヤングキング2013年8月号 p19 クリスタルな洋介

細いキャラが好みな読者も取り込む、ギャップで太く見せる為にも、線の細いキャラも必要でしょう。
この場合、自分の好みでない記号のキャラでも描きたくなるような工夫は必要かもしれません。
細いけど何らかの理由でムチムチに憧れる、とかなら作者の意向も反映できるのでは、と思いますけれども。

上にも引用したこの路線になってて素晴らしいんじゃないかと。
...まぁ、ぶっちゃけメインヒロインとムチムチに差ほとんど無いじゃんとツッコミたくなりますけどねw


心配なのはフトモモに手を突っ込むだけの漫画ではすぐにマンネリになりそうって所だけですが、

ごとう隼平 「結構じゃぁ物語がデカくなっていくって思っていいですか?」
クリスタル 「意外とデカくなってきてますね。既に」
彩色主義 生放送 2013/6/19

もちろんゲームするということと、フトモモを攻める事は変わらないでしょうけど、
設定でどうマンネリを回避させるのか、注目してみようと思います。