The Structure of "She is the Pop'n Princess" #3
- 作者: クリスタルな洋介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/10/18
- メディア: コミック
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『ひめはじけ』 2巻 帯
文章が「かもしれない」ばっかですがご容赦を。#4に続きます。
まぁ何が一番ビックリって、打ち切りになった事ですよね...
『ひめはじけ』 週刊少年サンデー2012年50号 p400 クリスタルな洋介
とは言え、正直覚悟はしてました。以前サンデー本誌雑感で
ファンの人は覚悟しておいた方がいいのかも。
こう書きましたが、この事だったんですよええ。
打ち切りになると確信したのがこのつぶやきでした。
クリスタルな洋介 | @botekote 遅くなりましたが、最終話よみました!!最後までブレずに貫き通すのは本当に大変だったと思います!僕も最後まで、突っ走りたいと思います! |
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Hayate | @kurisutaruna せっかくオニデレみたいなラブコメを描けるのに・・・せっかくサヤみたいに可愛い女の子を描けるのに・・・ こんなの描いてたらもったいなよ・・・本当に・・・ |
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クリスタルな洋介 | @hayatenoani 正直オニデレをラブコメと僕が思ってないんですよね〜。ラブ要素をギャグにした漫画のつもりだったんです。ひめはじけは合わないようで、残念です |
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個人的にはコメディ要素さえあれば安定性は高まるので、別にラブコメである必要はないと考えてますが、
ラブコメ好きな人をオミットするにはあまりにも読者層が厚いので、何かしらのケアは必要だとは思います。
The Structure of "She is the Pop'n Princess" #2でこう書きましたが、私の見通しが甘かったと言わざるを得ませんね...
きちんとラブコメ要素を入れるべきだったと。
そもそもギャグ雑誌だったサンデーが多様性に棹さすためラブな要素を入れたラブコメで復活したように、
週刊連載では多様性に配慮しないと生き残れないのかもしれません。
そう考えるとラブコメ以外の要素を入れるのも手という事になりますが、
これだと『オニデレ』の一部のファンをオミットする事にもなりますしね...
クリスタルな洋介 | @moritai4 2巻買いやした!本ヒロインより気になる女の子が多いんです・・・。あと、やっぱり僕はラブコメが描けない事がよく解りました(゜д゜) |
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クリスタルな洋介 | 主人公が幼い設定だとやっぱり変かなあ。ついでに言うと中学生とかも出てこないんだけど・・・・そのくらいの人が見てるって思うと変かなあ・・。 |
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GRGR_ | @kurisutaruna 若い分にはいいんじゃないかと思いますけどね。『絶チル』も最初は小学生でしたし。 |
link | クリスタルな洋介 | @GRGR_ ああ!そういえばそうですね!ウーム・・・・・なるほど・・・・ |
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- 作者: あずまきよひこ
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特に、見栄えする絵が描けるようになったことによって、変な絵がギャップとしてより生きるようになった
ことが大きいと思います。
と書きましたが、サンデー雑感の時に書いたように
あと、『GAN☆KON』にも共通することですが、
ヒロインが変顔するのも、キャラにファンを付くことを拒んでいたのかもしれません。
という問題があったのかもしれません。
- 作者: 菅原健二
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見た目は巨神兵だけど実は美人という設定をヴィジュアルでも表現する...
例えば依代のイサナさんは実体の若いころで、可愛いけど実体のイサナさんも美人で綺麗という
『天地無用!』の砂沙美のようなキャラだと早めに読者に伝えてれば、ここまで低迷することも
無かったのかもしれません。
『GAN☆KON』 3巻の記事でこう書きましたが、
『ひめはじけ』にも似たような構造的問題があったのかもしれません。
『ひめはじけ』 週刊少年サンデー2012年49号 p362 クリスタルな洋介
そしてその配慮。
考えてみれば、『オニデレ』はサヤがラブコメ担当変顔控えめ、ミヅチが変顔ギャグ担当と
うまく役割が与えられていたのが功を奏していたのかもしれません。
まぁこの辺りは「ラブコメはコメディ要素があるから読んでるだけで、キャラのファンにならない人間」
の私にとっては、想像の域を脱しないんですけども。
2) ギャグ
個人的には滅茶苦茶面白かったんですが、
ウチの弟が「ギャグ一度も面白いと思ったことがない」 (今回一番落ち込ませるフレーズ)
と言ってたように、この辺りも多少偏りがあったのかもしれません。
多様性自体は担保されてたと見てたんですが、ギャグはより好みの差が激しく出ると思われるので、
私のツボを押しまくった分、逆に全く刺さらない人も結構な数いたんではないかと。
やるべきかはともかく、他作品のパロディだったり、取り扱っていないネタもあったんじゃないかと。
とは言っても、『さよなら絶望先生』の羅列ネタのような、構造的に多様性に対応できるネタ
というのはなかなか難しいので、ギャグ以外の部分で担保するのが普通かなぁとは思います。
ギャグは「ネタの範囲が狭いほど面白い」という一面がありますし。
ただ、「テコ入れ」ネタと「挙動不審」ネタはちょっと問題があったようには思います。
「テコ入れ」はネタだと後で分かったとしても、どうしても読者の印象は悪くなりがちですし、
そのままストレートに「終わりそうなのか」と思って読まなくなる人もいそうです。
『ひめはじけ』 2巻 p178 クリスタルな洋介
いかにキャラ萌えでファンを引き寄せるかというベクトルに持っていくべきなのに、
逆にキャラ萌えを拒むようなファイトになっているように思います。
B級アイドルキャラに萌える人もいるかもしれないのに、口撃して貶めちゃってるから敵キャラのファンもつきにくくなるし、
B級アイドルファンを敵に回すしなw
どうせファイトするなら、例えば何かのシチュエーションを設定して、そこで小芝居やってどっちのキャラのほうがより萌えるか、
というファイトの方が敵も作らないしキャラにもファンが付きそうな気がするんだけれども。
『M・S DOLLS』に関して以前こう書きましたが、挙動不審な人を馬鹿にするようなネタなので、
そういう人間だと自覚してる人は反感を持っても不思議じゃありません。
このネタでファンが減ったかどうかは分かりませんけども。
今回は反省会という事で苦手な客観的立場から批判してみましたが、
#4では自分の好み全開で好きだったネタを列挙してみようと思います。