ゲッサン201212

○ あやしや
うーん、カラーも見栄えしますね。
『あやしや』 ゲッサン2012年12月号 p3 板ノ睦

特に難しい事やってる印象は無いですが、謎で引っ張りつつ、キャラ描写が丁寧で好感がもてます。
展開のメリハリもありますしね。
そろそろ◎付けてもいいような気がしてきました。


◎ ひとりぼっちの地球侵略
こちらの展開もまー素晴らしい。
バトル以外の要素全部出し切ってる感じですね。松花堂弁当みたい。


◎ VANILLA FICTION
メタ的な演出をすると個人的には面白く感じてしまいます。
論理展開に説得力がなくなるとご都合主義的になるんですが、インパクトと説得力を増すために小説を挿入。
少なくとも今回に関してはいい演出だったと思いますが、果たしてこれが黄金パターンになり得るのか。
もちろん読者によって印象は違うでしょうが、基本的にはインパクトがある演出は何度やっても面白いという風には
ならない可能性が高いと考えてます。


◎ ハレルヤ オーバードライブ!
いやー素晴らしい。静かなる熱血。


◎ 鉄楽レトラ


◎ アサギロ
書道のエピソードは創作だと思いますが、この発想は素晴らしいですね。
『アサギロ』 ゲッサン2012年12月号 p257 ヒラマツ・ミノル

何か元ネタあるんでしょうか。


○ 時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。
先行き心配だったんですが、若干持ち直した印象。
『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』 ゲッサン2012年12月号 p309 田中ほさな

この対立軸はいいですね。



田中ほさな
最終的には、「エコロジーの嘘は嘘」というのが学会で定着するに至った。要するに、数字による裏付けというのはどの数字を取捨選択するかで、その意味合いが大きく変わってしまう。その全てを検証し、どれがエコとして間違っているのか?という結論を出すのは学者でも容易ではない(続く)
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環境破壊を止めなくても多角的な視点は描けはします。
例えばCO2重視なキャラだったり、リサイクル循環を重視すぎて循環コスト(金銭・資源等)を無視するキャラ
だったり、目的とボトルネックとなりうる要素ごとにキャラを用意すれば、視点も多角的に描けるでしょう。

前回の記事へと強引に結びつけると、この方向性でしょうか。
何を重視するか。環境問題以外の視点という所までは思いつきませんでしたが、 (コストは考えてるのにね...)
これなら反エコ運動に説得力が出るんではないかと。素晴らしいと思います。
まぁこの組織に丸々取り込まれるというのはちょっと違う気はしますし、そういう展開にはしないでしょうけど。


ただまー若干残念だったのがキャラ。特に女性。
なしてこうお姉さんっぽく、かつ胸がデカイキャラばっかなんでしょうかねぇ。
上の画像で「うぜーよな。」と喋ってる女性はどうか分かりませんけども。
もうちょっとキャラに多様性を持たせた方が、読者の喰い付きが良くなるんじゃないかと。
男性の方もあまりバラエティあるとは思えません。
一人ぐらいガチムチがいてもいいじゃないのと。さすがに描けないって事はないでしょうし。


というか、田中ほさな先生はtwilog登録してくれないかなw
引用したくなったり、興味深いつぶやきを結構されてるんですが、後でサルベージするのが大変。
twitterを備忘録として使いたいのなら、twilog本当に便利なんですけどね。



横山裕二
ネーム切るとき一ヶ月以上前の自分のツイートみるのに延々さかのぼってヒーコラ言ってたけどついログってのが便利と教えてもらったんで登録してみました。すげー便利!
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横山先生も活用してますし。発言を残したくないという考えならやらない方がいいですけども。 × サイボーグ009 微妙な方の島本先生でした。どうしてもダイレクトな熱血抜きだとねぇ... どうせやるんなら『逆境ナイン』か『無謀キャプテン』をやって欲しかったなぁw 読者に喜ばれそうな作品ではなく、自分がやりたい作品を選んだからこその『009』なのかもしれません。 週刊スピリッツの『究極超人あ〜る』は個人的に面白かったので、企画が悪いという訳ではないとは思うのですが。 ○ Blood Rose (短期集中) 梅内創太 ヴァンパイアということで、以前鳴海アミヤ先生が短期集中で連載していた『銀の王』と思いっきり被ってますね。 まぁ主人公と敵役だったり、違う面もありはしますが。 『Blood Rose』 ゲッサン2012年12月号 p420 梅内創太 さすがに見栄えの良さは鳴海先生ですが、見やすさと内容はこちらに軍配が上がるかなと。 キャラの葛藤が描けてますし、意外性もあってそこそこ面白くなってると思います。 ただ、個人的には交通事故ってのがねぇ (苦笑) 交通事故の演出嫌いなんで。 (突然の悲劇として安直に使えるから) 馬車での死亡事故ってはそこそこあったらしいですけども。 全く関係ない二人が偶然居合わせる必要があったという事を考慮すれば、多少割り引く必要はあるとは思います。 リンドバーグ


アントンシク
そして、リンドバーグですが、次の8巻で完結する予定です。今月発売されるゲッサン12月号では、例の「コミックスの続きがすぐ読める!」流れになってますので、そちらもよろしくお願いします。
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終わるのは正直残念ですが、まぁ潮時かもしれません。 内容的には文句なし。 ◎ ちろり 板ノ先生とは違って、正直カラーはイマイチ。9月号のカラーはそうでも無かったんですが。 逆に、先月辺りから瞳の描き方変えたっぽい印象ですが、個人的にはこちらの方が可愛らしさが出てるんじゃないかと。 『ちろり』 ゲッサン2012年12月号 p471 小山愛子 アダンタイ 一番のネックはワンパターンな事だったので、導入に変化付けることで和らいではいると思います。 『アダンタイ』 ゲッサン2012年12月号 p539 佐伯幸之助 また、今までのように単に説得するのではなく、相手を見極めることではじめて絵が描けるという展開は 以前 『動物がお医者さん!?』で記事にした 「受容と共感」に通じる所があるのではないかと。 まぁ結局のところ説得のところでいかにワンパターンから脱却するかなのですけども。 『夏目友人帳』ではその辺りどういう風になってるんですかね? 迷宮入り探偵 (読切) かんばまゆこ 読切に関してはなるべくキャプしようと心がけてますが、これは7月号の続編なので、まぁいいかな、とw

ネタ的にはそう大したネタではないというかベタなんですが、ほぼツッコミ抜きでやりきった感はありますね。
毎回こう書いてるような気もしますが、印は打ちませんけどいままでで一番面白かったのではと。
ただ、これで連載という訳にはいかないですよね... だからこそ読切で出してきたのかも。
脇キャラでならこのパターン使えるかもしれません。
クラサン基準だと★3。

その時の感想ですが、今回も全く同じ。
個人的に言うと正直面白くは無いですが、つまらなくもなく、いい意味でくだらないw
そういう需要は一応あると思うので、あと4つくらいパターン作ってローテーション組めば何とかなるのかも。


○ ぼくらのカプトン


× 6のトリガー
失笑w


キャラごとに対応を変えることによって、キャラの幅を広げるってのは一つのテクニックだとは思うのですが、
いくら何でもコレではツバメのイメージが崩れちゃってる気がします。
キャラの同一性は担保しつつ、という感じでは無いんじゃないかと。
マヌケなキャラがいる、ってのは別に悪いことじゃないですけども。


ここが噂のエル・パラシオ
この漫画で意外性があるの久々な気も。


信長協奏曲
蘭丸どうするんですかねw
個人的に衆道までやっちゃうと雰囲気壊すかもという危惧はあるのですが、
女性ウケはしそうな気がしますし... 個人的にはやらない方向を推します。
今回もサブローのgdgdと回りのシリアスさ加減のギャップが相変わらず気持ちいいです。


◎ ツール・ド・本屋さん
今回は小山愛子先生のキャラに尽きるかなと。
それをちゃんと引き出せてることが素晴らしいんですけど。
『ツール・ド・本屋さん』 ゲッサン2012年12月号 p696 横山裕二

このシーンは爆笑しましたw
このブログでは以前にさんざん「ろくろ首みたいだ」と批判してましたが、うなじの美しさを描きたかったんですね。
なるほど...まぁ何事にも限度があるという事でw
単に抑制するのでは面白くないので、別のアプローチ...長くすること以外で美しさをどう表現できるか、
ってのを考えた方が良いのかもしれません。線一本引くだけで印象が変わったりしますし。