マギ 9巻

8巻までの感想は余裕があれば書くかもしれませんが、優先順位としてはかなり低いのでそのつもりで。
黄牙編は微妙、モルジアナ編はまずまず(モルジアナのキャラは最高)、バルバット編はほぼ完璧でした。
そして今回のシンドリア編となる訳ですが、ここは素晴らしいですね。


まずは設定。
『マギ』 9巻 p82-84 大高忍


他にも素晴らしい設定はいくつかありますが、これは特にいい設定。
役割分担がはっきりしてるんですよね。ロールプレイです。
そして魔法の応用。
敵が新しい魔法を使ってくれば、属性が違ってもアラジンの魔法も増えるって事になりますし。
なにより、「面白いと思ったことをやる」ってのがいいですね。
作者が面白いと思った事をキャラに思わせるという意味でメタ的ですし、夢があります。
こういう発想は素晴らしいです。


キャラクターが増えた分、どういったキャラなのかという描写も増えてますがこれまた素晴らしい。
『マギ』 p106

そうでないシーンもありますが、たいていは単なるキャラ描写じゃないんですよね。
このシーンはマスルール・ジャファールのキャラをシンドリア王との「関係の履歴」を絡めつつ、
ギャグの前フリに使ってます。
単なる立ち話が少ないことからも分かるように、この漫画、実に内容が濃いです。
ジオと黄金と禁じられた魔法』と比較すればよりハッキリ分かるかと。(比べる気もさらさら無いですがw)


また、シンドリア編はギャグ多めなのがいいですね。
ギャグ多めにシフトして欲しいという訳ではないですが、元々ギャグやれる作家さんですし
シリアスが続くとストレスが溜まるのか、ブログ等でギャグがやたらと増える気がしますしw
ベースはファンタジーアクションな漫画なのでシリアスが続くのは必然ですが、
最低1割はギャグやコメディを入れた展開でこれからも作っていって欲しいですね。


この後、2度目の迷宮編は若干微妙な点もありますが、少なくともシンドリア編はパーフェクトな出来でした。