放課後さいころ倶楽部 #25

エラッタ的なものに関してはゲッサン201407に書いたので、そちらを参照。


今回のゲームは『バトルライン

バトルライン (Battle Line) カードゲーム

バトルライン (Battle Line) カードゲーム

すごろくやの記事はコチラ
ニムト回ボードゲームの3Kと呼ばれるデザイナーについて触れられてました。
放課後さいころ倶楽部ゲッサン2014年3月号 p221 中道裕大

既に紹介された『カタン』のクライス・トイパー、『ニムト』のヴォルフガング・クラマー、
そして今回の『バトルライン』の作者、ライナー・クニツィアの3人が3Kと呼ばれています。

GRGR 『ころクラ』のゲーム予想。本命『コロレット』対抗『バトルライン』単穴『ドブル』で。大穴『ラボカ』で。 link
暫く漫画の批評からは話が逸れますが、2ヶ月連続で予想的中となりました。めでたい! まぁ『バトルライン』に関してはある程度予測は付くでしょう。 3Kの中でクニツィアだけハブられるという事は考えにくいので、クニツィアの作品が出てくるのは確実。 問題は多作で知られるクニツィアのどの作品が採用されるか。 私はクニツィアのゲームを『ヘックメック』しかやった事はありませんでしたけども、 なぜクニツィアの作品の中からピンポイントで『バトルライン』をピックアップできたかと言うと、 前回のドブル回で種明かししたように、 中道先生のtwitterでの発言が有力なヒントになるからです。


中道裕大 ゲーム会のあと、丸田店長、担当さん、販売部の方と4人で飲みに行ったのですが、これも楽しかった!大変興味深い話が聞けて、久しぶりにべろべろになるまで飲んでしまいました。あと、丸田さんとバトルラインできたのが大収穫! link


中道裕大 いつも遅刻してしまうので、今日は早めにうち出ます!ティカルとサンファン、あとバトルラインも持って行くので、興味ある人は一緒にあそびましょー! link
確率的には中道先生がtwitterで言及した作品が採用される事はそれほど多くはありませんが、 (もちろん、ボードゲーム全般からすればかなりの確率にはなりますw) 2度言及されつつ、監修を務めるすごろくやの丸田店長とプレイしたのならほぼ確実だろうと。 ちなみに、私の本命『コロレット』ですが


中道裕大 やっぱりコロレット面白いなあ。今日は編集部でボーナンザもやって見たけど、コロレットの方が評判良かった。 link
こちらもtwitter上で言及されています。 第何回かは忘れましたが、中道先生が『ボードゲーム研究室!』に出演した時に、 「漫画に出すゲームは編集部でもプレイする」と言うような事を仰ってたので、こちらもほぼ確実でしょう。 似たようなゲームに『コロレット』と同じくシャハトがデザインした『ズーレット』があり、 こちらは動物を扱ってるのでアヤが好きそうなゲームではあるのですが、 シンプルさでは『コロレット』に軍配が上がるので、採用されるなら『コロレット』だと考えています。
コロレット (Coloretto) 日本語版 カードゲーム

コロレット (Coloretto) 日本語版 カードゲーム

放課後さいころ倶楽部ゲッサン2014年7月号 p439 中道裕大 ただ、今回のこの流れだと『コロレット』より有力な候補があります。 カナイセイジ作 (もちろん日本人) 2014年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネートの
ラブレター (Love Letter) カードゲーム

ラブレター (Love Letter) カードゲーム

『ラブレター』です。 中道先生はカナイセイジさんとゲーム会で会ってますし、 『ラブレター』だと作者は日本人ですからゲーム制作の裏側を取材するのも容易。 今回の話の発端はミドリのゲーム制作でしたから、少なくとも誰かに取材をしない筈がありません。 放課後さいころ倶楽部ゲッサン2014年7月号 p432 中道裕大 さらに言うと、ミドリのゲームの詳細は分かりませんが、画面からは煩雑な印象を受けます。 もちろん色んな要素があるボードゲームも存在しますけども。 あくまで私の想像ですが、ミドリは自分の感じているゲームの楽しさを、 このゲームに全て詰め込もうとしているのでしょう。それ故にゲームの纏まりが失われている。 だから店長が「コイツは俺の他にも誰か遊ばせたのか?」と尋ねる。 『ラブレター』は、わずか16枚のカードだけでゲームが成立するという、 シンプルの極致にあるゲームなので、ミドリにとっても良いお手本になるでしょう。 ミドリがこのゲームを知らない筈はありませんが、再認識する意味はあるはずです。 まぁこの辺りはあくまで私の妄想なので、話半分以下でお願いします。 という事で、現時点での予想は 本命『ラブレター』対抗『コロレット』単穴『世界の七不思議』大穴『ラボカ』とします。 次回に来ると確信を持ってまでは書けませんが、 『ラブレター』がこの漫画で採用される可能性は100%でしょう。 他に日本人がデザインしたゲームとなると、可能性が次に高いのは『ワンナイト人狼』かなぁ... 流れという話を先ほどしましたが、次回どのような話になるかはまだ分かりませんけど、 今回は2話構成の1話目という解釈も出来るでしょう。 以前からもう少し重いゲーム(ルールが複雑で時間のかかるゲーム)を採用して欲しいと思ってましたが、 その下準備というか、ゲームは1話(分割2話も含む)につき1つという今までのスタンスは崩さず、 ストーリーを2話構成にしてきました。この辺りは慎重に物事を進めてるなぁという気がします。 で、漫画自体の批評。


DHA GRGRさんが絶賛してたから、ころクラちょろっと覗いてみたら、オッサン回じゃん。いや、面白かったけど、いいのかそれで……という気はする。 link


GRGR 単行本1巻につきBL回1話。いいペースなんじゃないの?w RT @dha_l GRGRさんが絶賛してたから、ころクラちょろっと覗いてみたら、オッサン回じゃん。いや、面白かったけど、いいのかそれで……という気はする。 link


DHA @GRGR_ 頻度の問題ではなく、良回がオッサン回ってのがどうなのかと……。でもオッサン回で面白くもなかったらどうしようもないか……。 link
こういう回でした。 放課後さいころ倶楽部ゲッサン2014年7月号 p433 中道裕大 ジョージ雰囲気変わりすぎwarota。でも顔自体は全くと言っていいほど変わってないんですよね。 で、ガチムチオッサン回に引きづられてか、心なしかミドリもガチムチっぽくなってるのがちょっと... 放課後さいころ倶楽部ゲッサン2014年7月号 p445 中道裕大 フラッグの確保に関しては分かりませんが、 戦術カードを省き、基本カードのみのゲームにしているのは、 ルールをシンプルにした方が紹介し易いという漫画の事情が一番にあるのでしょう。 また、戦術カードを排除することによって、よりアブストラクト (Abstruct = 抽象的) なゲーム... 囲碁や将棋のように、ランダム性を廃したいわゆるガチのゲームに近づけることができ、 より高度な戦いを描けるという利点もあるでしょう。 そして、こういったガチゲーをアヤやミキがプレイするのは荷が重いですから、 店長とジョージがプレイするという事になるのでしょう。 構造的にはこういう事になりますが、このセリフが非常に素晴らしい。

「つまりいつも通りだ。」
「そうだ。いつもの俺たちのルールだ。」

この会話を10年振りに会った二人が交わしてるんですからねw
どれだけ二人が親密な間柄か、この会話だけでも伝わるんではないかと。


ゲームの展開もハラハラドキドキでしたし、
放課後さいころ倶楽部ゲッサン2014年7月号 p445 中道裕大

最後の意外性もお見事。
以前、例えば The Structure of "After School Saicoro Club" #2 で、
この漫画はストーリー自体ベタと書きましたし、
ストーリーのベタさとゲームシーンでの意外性が上手くメリハリとして機能している訳ですが、
いつもストーリーがベタだからこそ、たまに出すストーリーでの意外性が効果的になると思います。


そして、『カタン』回ではジョージがツンデレの鑑でしたが、
今回は店長がツンデレの鑑に。
何このツンデレ×ツンデレのBLカップリングw
オッサン回は主人公3人のキャッキャウフフを期待している読者には物足りないかもしれませんが、
ガチゲーを期待するゲーマーと、オッサンのキャッキャウフフを期待する腐女子
両方を満足させる回になってると思います。
上でtwitterの発言を引用しましたが、1巻に1話くらいはこういう回が欲しいですね。


これでエラッタさえなければ完璧だったんですがw