ゲッサン201505
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/04/11
- メディア: 雑誌
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これ、どういう意図があったのかなぁ。
イラストをどうトリミングしても文字の置きどころがなくて、とかなのかしら。
◎ ふだつきのキョーコちゃん
何度か書いてますけど、個人的には今回のような「チキタカ」的...
ショートパスをひたすら繋げるだけでいつの間にかゴールしているような、
カップリングをコロコロ変えることで話を展開していくパターンは大好きですね。
ただ単にカップリングを変えるだけではなく、例えばこのシーンでは
『ふだつきのキョーコちゃん』 ゲッサン2015年5月号 p16 山本崇一朗
顔は見えても会話は出来ない状態を作って、
声でケンジだとバレない工夫がなされていたり。
カップリングを変えることのメリットの一つとして、
これもまたこのブログで何度も書いてますが、キャラ間で情報の格差を出せること。
情報の格差が誤解を生み、誤解がラブコメの面白さを醸成する。
『ふだつきのキョーコちゃん』 ゲッサン2015年5月号 p28 山本崇一朗
そんな中で、逆にリン姉がキョーコの意図を汲み取ってみたり、
汲み取ったにも関わらず無視したり、リン姉が意図している方向にいつの間にかなっていたりと
展開にメリハリが利いていて、ちゃんと読者と駆け引き出来てるなぁと。
てな風に、私はどうしても構成に目が行きがちなんですが、
こういう感じでキャラが動くことによって、キャラの表情が豊かになり、
最も重要なキャラの魅力へと繋がっているのがこの漫画の一番良いところ。
告白練習が上手く行かない方が都合がいいのについつい応援する所は、
「キャラが良かったと思えること = 読者が読んでて良かったと思わせる」
となる訳で、それが読後感の良さと達成感に繋がっているんでしょうなぁ。
◎ ひとりぼっちの地球侵略
名前が明かされずにいたので若干記事が書きにくかったんですが、
ようやく「マーヤ」だという事が判明。
既に名前は明かされてましたね...
『ひとりぼっちの地球侵略』 ゲッサン2015年5月号 p64 小川麻衣子
凪のドSモードいいですなぁ。
凪とマーヤの立場の違いについては先月書きましたが、
だからこそ希が助かり、希と岬一の絆が結果的に深まる展開になる、
というのは中々味わい深くて。
第13保健室
相変わらず私の琴線には全く触れない内容ではあるものの、
以前に比べればキャラが動きやすくなっているようには感じます。
『第13保健室』 ゲッサン2015年5月号 p98 あおやぎ孝夫
一応、瞳の描き方は似せてますけど、
パロディするならもうちょっと元ネタに寄せても良かったのでは。
ネタが旧いってのもあるかもしれませんが、読み直してやっと気づきましたし。
◎ アオイホノオ
禿笑。
『アオイホノオ』 ゲッサン2015年5月号 p127 島本和彦
青いなぁw
この後の
「TVアニメ化の話がきたとしても… 100話分サブタイトルができているから… 安心だ!!」
のくだりも最高。
でもまぁこのくらいの根拠なき自信があるからこそ、前に進めるのかもしれません。
自分の実力がどのくらいか冷静に判断出来たなら、ハードルの高さに心折れるかもしれませんし。
◎ 放課後さいころ倶楽部
長くなりそうなので別記事に。
◎ 信長協奏曲
『信長協奏曲』 ゲッサン2015年5月号 p192 石井あゆみ
もちろん松永秀久と森可成がこの時出会ったというのはフィクションですが、
戦国きっての基地外武将同士の会話には見応えがありました。
刺青自体はこの時代にもある筈なんで、森の反応はちょっと違和感ありますけど。
まぁ装飾目的の刺青ってのは江戸時代かららしいですけども。
◎ ハレルヤオーバードライブ!
『ハレルヤオーバードライブ!』 ゲッサン2015年5月号 p254 高田康太郎
いやー素晴らしい。
憎き相手だからこそ、最後にはセッションするんだろうなぁとは思ってましたが、
浅緋が言いそうな言葉で浅緋を説得したのには脱帽。
それだけ小雨が浅緋を理解しているという描写にもなりますし、
浅緋がすんなり受け入れる説得力も増します。
で、口を出すなと言った割には『希望』はもういいという発言は受け入れるのですが、
なぜソコは素直だったのかは、深読みすれば来月号に...ってなことになるんでしょう。
と、一ヶ月遅れだからこそ書ける批評ですがw
ぼくらのカプトン
新入生入りたては大体イマイチですなぁ。
キャラがまだ固まってないってのはあるのかも知れませんけど。
VANILLA FICTION
読み直してみると今回は案外。
うーん本当に太宰死ぬのかね?w
「僕はしにましぇーん」が思い浮かんで若干醒めました。
○ だって小山くんが艶い
まぁまぁ面白いと言えば面白いんですが、下ネタに振る必要あるのかなぁ...?
そこは好みなのでどっちでも良いんですけども。
艶さとエロさは紙一重って事なのかな?w
キャラの魅力はちゃんと出ているので、ネタさえ続けば早々打ち切りにはならんでしょう。
少し勿体無いなぁと感じたのがこのシーン。
『だって小山くんが艶い』 ゲッサン2015年5月号 p340-341 島粼結太
面白いのは確かなんですけど、
一番インパクトのある避け方を最初に持ってくるよりは
最初にこの避け方を出したあとに少し溜める...
例えば、「上半身を狙っても避けられる… だが、腰ならどうだ!」
と言わせて、読者にどう避けるかを想像させた上で、
変な避け方をすれば、よりインパクトが出たように思います。
特に、下のシーンはめくりで見たかったですね。
◎ アサギロ
相変わらず史実の隙間を埋めるのが上手いなぁと感心するのですが、
『アサギロ』 ゲッサン2015年5月号 p361 ヒラマツ・ミノル
今回は何と言ってもこのシーンでしょう。書いたのではなく、解釈されていた。
この漫画のことを何も知らずにこのシーンだけ見ても、
血糊を拭いた紙切れを見て何で驚いてるんだ?となる感じが素晴らしい。
○ アイドルマスター ミリオンライブ!
いつものように、客観的に見れば◎。
ホントこの漫画、ソツがないです。
まぁ何らかの賞を取るような作品かと言われるとまた別なのですが。
月曜日は2限から。
個人的にはラブコメのラブ要素は別に要らない人なんですが、
この漫画はどうもコメディだけだと微妙になりがちで。
とは言え昔に比べれば常識に掛かってる分、すんなりは読めます。
すんなり読めなかった時期の方が好きな人っているのかなぁ?
嘘つきは殿様のはじまり
策がチープなのは何だかなぁとは思うのですが、熱血シーンはさすが。
ただまーおしんを蚊帳の外に出しているからこそ出来てるという面があり、
この先どうするのかなぁと正直不安です。
2巻打ち切りはさすがに無いでしょうけど、短期終了もあり得そう。
◎ 吾輩の部屋である
理論派というよりは、理屈っぽい人間なので理屈っぽい漫画は大好きですが何か?
『青いね芝くん!』だったり、『ねじの人々』だったり。
- 作者: 木村光博
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/11/16
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(文系数学しか分からない人間がこう思うのですから、
理系数学やそれ以上の数学的思考力のある人間から見れば私の理屈もそう見えるのかも)
『吾輩の部屋である』 ゲッサン2015年5月号 p486 田岡りき
それをトンデモ本的なコメディにするならむしろ長所にもなりうるとも感じています。
構造的には着せ替え型の主人公独りしか出ない漫画なので、
キャラの人気が出るのかなぁという点が正直不安でいっぱい。
そういう層を無視してニッチで行って、私自身は何の問題も無いのですけど...
四畳半とキャラ独りでどうやって絵作りするのか?というのも課題になりそうです。
まぁキャラ増やしたり外に出れば問題解決しますけど、
それだとタイトルとの齟齬が出てくるのでねぇ。
○ 終末風紀委員会
最後の方は真面目な話にならざるを得ないでしょうから、
今のうちにコメディ出しとけってな狙いでもあるんでしょう。
この小ネタは割といいですね。
『終末風紀委員会』 ゲッサン2015年5月号 p486 熊谷祐樹
子分まだ喋ってるのかw
○ 忍者シノブさんの純情
シュシュを投げてもそうはならんだろ、ってのは
ツッコミどころというよりツッコませたい所なのでむしろ良い点なのですが、
『忍者シノブさんの純情』 ゲッサン2015年5月号 p558 ゆずチリ
だからこそ位置関係はちゃんとリアリティ出して欲しかったです。
リップが落ちてくるシーンにシノブさんが走らせているシーンを加えるか差し替えるかすれば、
あとは次のページでシノブさんが歩いて来たように描けば済む話ですし。
背景は少し描き込まれるようになって来ましたけど、パースはまだ怪しいですなぁ。
今回新キャラの妹が出たのにも関わらず、割とすんなり動いてたのは良かったです。
◎ 四弦のエレジー
『四弦のエレジー』 ゲッサン2015年5月号 p628 梅内創太
このハッタリは素晴らしい。
音楽の本質的な所から外れて曲芸と化していますが、
だからこそ当て馬の能力として最適だとも言えるでしょうし。
錦田警部はどろぼうがお好き
完全にマンネリですけど、BLキャラ漫画にシフトされているのでそれはそれで味が。
◎ あやしや
まー胡散臭い親父だことw
◎ ちろり
隠れ家的な喫茶店って、人がいないことがウリのような所があって、
だからこそ他の人に薦めたくはならず、結果的に潰れてしまう...
ってな所はありますなぁ。
よくこれだけ客来ないのに潰れないなぁって所の方が多いですけどねw
稀に、他に客がいてもそれを感じさせないような作りになっている所もありますが。
意図的かどうかはともかく。
◎ LES MISERABLES
修道院のくだりを襲撃事件の後に持ってくる構成はなるほどなぁと。
◎ ツール・ド・本屋さん
少年漫画はキャラが命って言葉がありますが、
キャラが立ってるあだち充先生が出てきたらそりゃ面白くなりますわな、と。
もちろん、それをちゃんと咀嚼出来ている辺りはさすが横山先生なのですが。