サンデーS201504

付録に『るーみっく新聞』なるモノが付いてたんですが、まぁ微妙で...
『るーみっく新聞』 (サンデーS 2015年4月号付録) p1

内容は

りんね、桜、他3キャラの設定画
りんね、桜、魂子役声優3人の座談会
境界のRINNE』で使われたグッズの紹介
高橋留美子作品のヒロイン一覧
るーみっくグッズプレゼント

で、正直誰得?と思っちゃいますw
まぁ印刷証明付き発行部数で1万7千部弱の雑誌なのにも関わらず、
グッズプレゼントが124名、うちTシャツが50名ってのは結構大盤振る舞いだとは思います。
その他、声優さんのサイン入り色紙も3名に当たりますが、
3人の連名なのは却って価値を下げているような気も...
これらが欲しい人なら、当選確率は高いでしょうから狙ってみる価値はあるかと。


サンデーS 2015年4月号 p930

来月号にはゲッサンminiのような小冊子が付くようです。
対象はサンデー持ち込み大会で受賞した3作品。
既に1位となった『SOS』はサンデー本誌に掲載されたのですが、
個人的にはまんカレ佳作レベルだと思ったので、他の作品もさほど期待はしていません。
ただ、別冊小冊子だと作品をキープし易いのは非常に有り難いです。


サンデーS 2015年4月号 p922

来月新連載はありませんが、読切が1本。

兎中信志
月刊少年ライバル 『弟キャッチャー俺ピッチャーで!』 完結 (全20巻)

月刊少年ライバルを創刊号から最終号まで支えた2作品のうちの一つ、
(もう一つは『ほんとにあった!霊媒先生』)
『弟キャッチャー俺ピッチャーで!』の作家さん。
ぶっちゃけよく知りませんが、「超実力派作家」の煽りはちょい盛り程度と言えるでしょう。


ダブルのD
ゲッサンからサンデーへと流れてきたという、珍しい経歴の作家さん。
(少なくとも月マガにも受賞歴があるので、他にもあるかもしれません)
クラサンに野中コウ先生の読切『エネドロ』が合わせて公開されているので、
興味のあるかたはそちらもどうぞ。

絵に関しては全般的に余裕のなさ...描き慣れている構図が少なさそうなのは目につきますが、
『ダブルのD』 サンデーS 2015年4月号 p48 野中コウ

描き慣れていそうな構図では現時点でも見栄えするので、
ゆくゆくは絵で勝負できる作家さんになりそうです。
内容的にはクスリを使った広い意味でのいわゆるイヤボーンで、
現時点では割とありふれた作品だなーとしか言いようが無いです。


マギ シンドバッドの冒険
ホントこの作品はいい意味で手堅い。


サブテン
サブテン!』 サンデーS 2015年4月号 p48 原作:神先史土 作画:いわさわ正泰

実際にはフォアフットとハイヒールを履いた時の歩き方が同じって訳ではないでしょうけど、
漫画の特訓方法としてはアリじゃないでしょうか。
ハイヒールでサッカーボールを蹴ってるのには少し笑いました。


野良猫世界
『野良猫世界』 サンデーS 2015年4月号 p173 SP☆なかてま

先月になってようやくこの漫画が猫版ヤンキー漫画だと気づきましたが、
こういう演出はヤンキー漫画好きだけど単なる猫漫画だとスルーしている読者に対して
内容的にはこういう漫画だよとアピールするには悪くない演出だったと思います。
...まぁクラサンの方ではサムネ詐欺でもしない限り通用しませんがw


ちうかこいつら文字読めるのね。頭いいなw
まぁ焼き鳥店の名前分かるくらいだから文字読めて当然か。と、全く内容に触れない感想。


Øフレンド (読切) 今井美紀
★★★★★

twitter今井美紀
まんがカレッジ 2012年12・1月期 『バンディ』 佳作
サンデーS 2013年11月号 『りんたっくん』 掲載

前作『りんたっくん』に★5つ付けましたが、今回もいいなぁ。
★6.5くらい付けたいです。
『Øフレンド』 サンデーS 2015年4月号 p224 今井美紀

顔や頭の上に数字が見える...
てな設定はDBのスカウターをはじめ、割とあるのではないでしょうか。
話は逸れますが、個人的に似たような設定で一番笑ったのは、
ryouma先生の『絶頂カウンター』という漫画で、(18禁。『恋愛セレブレーション』収録)
数字が何を表すかはあえて書きませんが、
授業中に隣の女の子の数字が一つ増えて...といったものでしたw


嘘が見えるという設定も比較的あるものですが、
普段はその人がどのくらい嘘つきかが見えるだけで、
%が変化した時には、それが嘘かどうかが分かる (ただし殆ど無い)
ってのはちょっと捻っていて面白かったです。
何より、どう嘘を見破るかという話の展開をしておいて、
『Øフレンド』 サンデーS 2015年4月号 p254 今井美紀

一番の盛り上がりでは嘘でないことを見破る能力として扱う。
そして、これらの話を纏めるために「嘘を付かない友達が欲しい」という目的を主人公に与えておく。
前作『りんたっくん』もそうでしたが、話の構成はホント上手いです。
その上、絵の見栄えもする訳ですから、新人漫画家の読切なのにも関わらず、
雑誌全体からみて前1/4の位置に掲載されるのも納得の出来。
イキナリ本誌はハードル高いかもしれませんが、次は連載で是非。


今際の国のアリス
他に「彼女」から「答え」を聞いた人を探すべきだったんでは?
と思わなくもないですがねw
まぁ咄嗟に判断出来る状況でも無いってのはありますけども。


仏ロック
主人公の設定がミステリーになっているとは言え、能力バトルが完全に添え物状態。
バトルでの駆け引きが全く無いのが原因でしょう。
1話完結で収めようとした結果なのかもしれませんけど、それにしてもあんまり。


キャラクタイムズ
クスリとは来ませんでしたが、いい意味でくだらない感じが出てました。


MONSTER×MONSTER
やっと主人公が情けないけどそれなりに話が回っていく展開に。
個人的にはまだ面白いって感じはしないのですが、よくここまで軌道修正したなぁとは感心します。


◎ 自称監督
いやー、素晴らしい!
『自称監督』 サンデーS 2015年4月号 p399 険持ちよ

口だけの人間... もう少し贔屓目に見て、目だけが肥えている人間...
言い換えると、PDCAサイクルのCとDの能力に差が出ると、
いざ自分でやってみた時に、どうしてもハードルが上がりがちになります。

よく新人は「もっと勉強しないと」とか、「これから色々なマンガを描いてみたいです」と言う。これはもちろん良いことだけど、勉強は、諸刃の剣みたいなところもある。
頭や理論だけが先に超一流になってしまって、自分の描いているものへの不信感に繋がってしまう。
(中略)
ボクもこの闇から長い間抜けられなくって、「理論的には完璧だけど、全然面白くない、前から後ろに流れていくだけのお話」を何本も何本も描いた。自分でも面白くないなあ・・・と思っている。でも、一度身に付いた理論はもう捨てられない。しかも、発達しすぎた審美眼のおかげで、自分の考えることが全部面白くない気がする。ハガレンやワンピのレベルを常に求めてしまう。結果、自信がますますなくなってくる。という状態を、私、5、6年は体験しました。
::HoneyDipped:: 8/5:頭と身体のズレ

若木先生の場合、妥協することで作品を完成させることはできましたけども、
それと引き換えに自信を無くしていくことになっていきます。
逆に『自称監督』の主人公・山田海斗の場合、自信だけは有り余っているキャラなので、
『自称監督』 サンデーS 2015年4月号 p388 険持ちよ

発達した審美眼に実際の撮影を何としても合わせようとする。
時間・費用・人材といったリソースを無視しているのですから、完成しないのは当然の結末でしょう。
無視はしてないものの、現実のリソースと一番食い違っているのは主人公自身の才能かもしれませんw
個人的には完成しなければ駄作というより駄作以下だと思うのですが、
何にせよこの類の人間はやりがちな過ちを、きっちりコメディに落とし込んでる辺りはさすがだなと。


前半のシナリオ部分もベタに面白かったですし、
(ここで真に意外性のあるシナリオ出されても、学生が作ったシナリオという前提があるので)
『自称監督』 サンデーS 2015年4月号 p381 険持ちよ

こういうどっかで聞いたような話がポロっと出てくるあたり、
映画に詳しい人ならニヤニヤできる要素が他にもあるのかもしれません。


◎ ワルドル
『ワルドル』 サンデーS 2015年4月号 p424 山田一

主人公が見せるハッタリというよりは、
この漫画が読者に対してどうハッタリを効かせているかが素晴らしいなと。
ココさえ表現できてればヤンキー漫画っぽくなるんなら、
確かにアイドル漫画もやれなくもない...のかな?w まだ一抹の不安は残りますが。


THE UNLIMITED 兵部京介
うーん、珍しくイマイチ。
敵がワラワラと出てきたり、トラップが作動したりするのですが、
THE UNLIMITED 兵部京介』 サンデーS 2015年4月号 p450 原作:椎名高志 漫画:大柿ロクロウ

そこに意外性が足りないので、どうも緊迫感が薄いです。
THE UNLIMITED 兵部京介』 サンデーS 2015年4月号 p442 原作:椎名高志 漫画:大柿ロクロウ

8p前に、こういう伏線めいた事をきちんと描いてはいるのですが、
トラップが作動する直前に「よしECMは壊した。後はテレポートで脱出するだけだ!」
といった風にリードしていない為、トラップにしてやられた感が出てこないんじゃないかと。


意外性が足りてないという意味では同じですが、
THE UNLIMITED 兵部京介』 サンデーS 2015年4月号 p443 原作:椎名高志 漫画:大柿ロクロウ

あえて敵やトラップがどういう風に出てくるかを見せて、
どうリアクションをするかを期待させる、『ダイ・ハード2』で多用されているパターンもありますが、
この後に兵部の1p大ゴマってのはなぁちょっとどうなんだろうと。
敵が来ることに気づいているのと、
この漫画で一番大切な「兵部のちょっとイイトコ見てみたい」になっているのは分かるのですが。


ヒノミヤがマシンガンぶっ放しているシーンで、ビームを避ける気配が無かったりする辺りにも
やはり緊迫感が...
こういう事やれないというよりむしろ得意な作家さんだと思っているので、
何故こうなったのか正直戸惑ってます。


○ 最後は?ストレート!!
いい意味で予定通りの展開。


アパートメント・オブ・ガンダム
相変わらずクスリとも来ませんが、この漫画的にはまーまーの出来だったんじゃないでしょうか。


忍びねぇな茶々丸くん
『忍びねぇな茶々丸くん』 サンデーS 2015年4月号 p526 遊眠

一応新連載なのにも関わらず、先月の予告にも全く触れられてないという冷遇っぷり。
なおかつ、余った時だけ載るというゲッサンのかんば先生方式。
まぁ今回は比較的前のページに載せて貰ってますが...
内容的には私が全く刺さらないタイプのギャグ漫画だとしかコメントしようがないです。


KING GOLF
KING GOLF』サンデーS 2015年4月号 p547 漫画:佐々木健 技術指導&監修:谷将貴

審美眼とは若干違いますが、理論と定石はほぼ同義。
上で引用した文章とほぼ同じ内容だと言っていいでしょう。
私は無謬否定主義者なので、「てめェのゴルフを…疑うなっ!!」ってセリフはあまり感心しません。
むしろ疑い続けて最後に残るモノこそが自分のゴルフだと言って欲しかったです。


今回◎にしたのはこの辺りが原因という訳ではなく、
EXが出てきてから久しぶりに蒼甫の立場で話が進んでいたからです。


○ BIBLE OF BLACK
人質の利用価値を下げるくだりは面白かったです。


機動戦士ガンダム アグレッサー
喋ってる間に2秒経ってるだろうというツッコミは重箱の隅だからいいとして、
戦闘での駆け引きはそれなりに見応えはあったんじゃないでしょうか。


木倉さんと三人三脚
うーん、ラブコメって感じからだんだん離れていってるような...w
イマイチキャラの魅力を引き出すようにも思えませんし。
今のサンデーではスポーツ漫画をマトモに描ける数少ない作家さんの一人なので、
何とか頑張って欲しいんですが。
『木倉さんと三人三脚』サンデーS 2015年4月号 p656 奥英樹

こういう、ちょっとしたポーズも様になっている辺り凄くいいんですけどねぇ。


◎ 名無しは一体誰でしょう?
うん、全然分からなねぇw もちろんいい意味で。


◎ ぬいぐるみクラッシュ
ここ3回は個人的に微妙でしたが、久々に笑いました。
XPやVISTA、BLネタ、
『ぬいぐるみクラッシュ』サンデーS 2015年4月号 p721 熊之股鍵次

そしてパロディネタと、どれも刺さりました。
まー逆に言えば今回の話、全く刺さらない人もいそうですがね...


○ アトランティド
戦闘での駆け引きに加え、今まで常に足手まといだったサリーの仲間にもようやく活躍の場が。
ちょっとずつは良くなって来てますけど、まだ本誌連載を取るには程遠いなぁという印象も。


P.K. ジーニアス
どうもこう、面白いって感じにならんですなぁ...
兆の疑問に対する誤魔化し方はまぁまぁ良かったのです。
せめて枷の外し方を何通りか示したあと、どれを択ぶか、ないしは選ばないかといった
読者と駆け引きがあれば、少しは面白くなるかもしれませんけども。
まぁ一番のネックは連載当初から書いているようにキャラの魅力ですがね。


グノーシス・マーチ
新キャラが吸血鬼か否か、といった辺りで駆け引きはされている上に、
女性キャラの方に意外性があったりと、面白くさせる仕掛けはきちんとあります。
グノーシス・マーチ』サンデーS 2015年4月号 p820 星野倖一郎

こういったセリフには痺れますし、絵自体は割と派手なのですが...
割と女の子がワラワラと出てきた『ポップコーンアバター』でも地味だった作家さんなので、
シリアスなストーリーだと尚更という感じに。


とある飛空士の恋唄
このストーリーを漫画でどう面白く表現するかって考えると、限界という印象を受けてしまいます。
で、原作読む気にもならんですなぁ。
『追憶』や『AURA』は「原作ではどうなっているんだろう?」と気になったものですが。


○ バディ!!!
暫く暗めの話が続いたので、それをバネに達成感を出したい筈なんですが、
『バディ!!!』サンデーS 2015年4月号 p856 西園フミコ

そういった煽りとは対照的に暗雲立ち込める感じの扉と、どうもチグハグ。
さすがに告白のシーンは良かったですけども。
千明が男だろうが女だろうが穴に突っ(以下自粛


重箱の隅ですが、左手でドリブル、レイアップショットしてるにも関わらず、
バックボードに当たっている時には右手を上げているのはうーん...(862-863p)


覚の駒
連載当初から、この漫画には制約が多すぎると度々批判してましたが、
やはり覚が出ていないと、制約が少ない分話がスムーズになって多少マシに。

『時坂さん』は言わばメインメソッド (プログラムの中心部分) にエコポジットカードやエコねたという
若干問題のあるタスクを入れてたのが構造的な欠陥としてあった訳で。
実際エコポジットカードを外し、一本のエコねたで引っ張った3巻からは格段に面白くなりましたし。
次回作はなるべくメインメソッドはシンプルにしつつ、
エコポジットカード的なものはなるべくメソッドに配置して、
ネタとして使えそうな時だけ呼び出すような構造にすれば、
ボトルネックに悩まされる事も少なくなるのではと考えます。
ゲッサン201402

後は長所を伸ばすことなんでしょうけど、正直どうすりゃいいか分かりません。
絵は今風では無いとは言え、個性的な所が長所となってきているのですが。


ネッコロ
何が面白いのかサッパリ分からねぇ...