おもにおっと (読切)
★★★★★
ちと甘めですが。
『おもにおっと』 月刊スピリッツ 2014年12月号 p561 山崎智史
twitter上ではかれこれ5年近く相互フォローになってます。
その佇まいから「殺し屋」の異名を持つ山崎先生の読切。
...ずっとザキヤマさんと呼んでいたので先生と呼ぶのは個人的に違和感ありますw
俺ルールで受賞者は先生と呼んでいるのでそれに倣います。
まー何と言っても料理の絵でしょう。
『おもにおっと』 月刊スピリッツ 2014年12月号 p569 山崎智史
『おもにおっと』 月刊スピリッツ 2014年12月号 p580 山崎智史
何ですかこのクオリティはw
山崎先生はお菓子作りが趣味で、本人曰く「安く上げたいから」らしいですけども、
山崎智史 | ミルクレープ作ってみた。今回は なかなかうまくできた!生クリームだけだと味が単調になって少し物足りないので今後、色々試していこう。 http://twitpic.com/7k08ko |
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11月期の目玉は【実践講座・料理編】(初級講座修了者対象)
数々の先生の元を渡り歩いた歴戦のアシスタント山崎さんが講師を務めます。
120分×計3回の授業。[下描き][ペン入れ][トーン処理]という内容で、一枚の料理原稿を完成を目指します。
山崎さんは料理背景には一家言あり、これまでパティシエマンガなどを描き、ホットケーキなど圧巻の仕上がり、
普段の生活でも食卓にこだわる家庭的な料理人がフライ返しをペンに持ち替えてやさしくご指導いたします。
11月の初回は「フルーツパフェ」月替りでメニューは変わりますのでお好きな時にご受講くださいませ!
場所:南青山背景美塾教室
受講料:18,000円(初回特別価格)
アシスタント背景美塾 MAEDAX派 11月スケジュール
山崎智史 | 【告知2】あと背景美塾で来月から実践講座を担当させていただく事になりました。 講座の内容は「食べ物の描き方講座!」 ありがたいことに来月の分は定員になってしまいましたので興味のある方は背景美塾のHPをチェックしてみてください。 講師なんてやったことないので今から吐きそうです。 |
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サイケまたしても11/18発売(福地翼) | とよ田さんのツイート見て僕も好きな演出思い出したんですが、この演出って名前あるんですかね?笑 |
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D・チェンジ・オブ・ペース
野球でよく使われる言葉です。あるときは物凄く早い(原文ママ)直球を投げるかと思うと、次の球は、打者の意表をついてフアフアしたまるでスピードのない変化球を投げこみ、打者を幻惑させることです。1つのペースに変化を与えることです。
打者ならぬ観客は、前にも述べた記憶の蓄積と、さらに自分の今まで見てきた沢山の映画やテレビや、そして演劇などの、いつの間にかたまっている知識を働かせながら、次に出てくるシーンを予想しています。いやシーンばかりでなく、セリフさえも予測しながら見ているものです。そこで、もし観客の思う通りのセリフやシーンになったときは、一つの満足感を得ると共に、その映画を軽くみます。
この観客との心理合戦はなかなかむずかしいもので、あるときは観客の予想通りに行って満足感を味わせることが必要であり、またあるときは観客の意表をつく必要があります。わかりきったセリフやシーンのつなぎは、満足感を与えると同時に退屈感を与えてしまうのです。
このことは、別の言葉でいえば緊張と渋滞ということもできるでしょうし、抑圧と解放ともいえるでしょう。アメリカの生物学者にいわせると、人間が緊張を持続している時間、つまり同じ姿勢で、同じことに対している時間の限度は一一分といわれています。従って、いくら緊張の連続がいいといっても、一一分たつと、解放(気分転換)したくなるものです。
そのときにふと緊張感を解放させます。それはセリフで行う場合もあり、シーンで行う場合もあります。
(中略)
「モンパルナスに行かないか」といわれて、「いや、あそこは死んでも行くもンか」といったセリフで終わったあとで、次のシーンでは「死んでも行くもンか」といった男が、モンパルナスにいるという構成です。
よく落語で、酒くせの悪い男が「もう金輪際、酒は飲みません」といって、次はもう相当よっぱらっているという話術(素人うなぎ)に似ています。
『シナリオの基礎技術』 p280-281 新井一著 ダビット社
原理的にはこういう事になります。
このロジックがきっちり面白さに繋がっていたんじゃないかと。
「iYahoo!」とは違って、夢中にはなっても楽しくやってはないかもしれませんけどね。
『おもにおっと』 月刊スピリッツ 2014年12月号 p574-575 山崎智史
10pの2本立てと短い話なので、
このパターンだけにすることによって、逆に漫画の特徴が表現できたのではないかと。
最近は『となりの関くん』『坂本ですが?』といった
一つのパターンだけで押すギャグ・コメディがヒットする傾向があるようには思うので、
月スピで連載するならこのパターンを突き詰める方向でも良いのかもしれません。
個人的には主夫という縛りよりは、物事をきっちりしたがる主人公といった辺りに留めた方が、
ネタ的には少し広がりはある考とえますけども。
クオリティ的には連載も狙える出来だったとは思いますが、完璧だったかと言われるとまた別で。
まずは絵。料理は別格にせよ、その他の背景も山崎先生らしくきっちりしているのですが、
キャラ絵はまだこなれた感じがない印象を受けます。
大柿ロクロウ | この役者さんが友人のヤマザキさんに激似で困っている。や別に困っちゃいないけど。 |
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少し真面目に書くと、
僕の尊敬するまんが家さんが
「まんが家は読者がひくくらいの事をしなくてはダメだ」
と言っていたので
ここまでやればさすがにひくだろうと思って
登場させたわけですが、予想に反して大反響。
主に20代男性にびっくりするほど大反響。
日本の将来が不安です。
今後もメインヒロインとして
頑張ってくれると思います。
『ハヤテのごとく!』 9巻 p185 畑健二郎
青年誌では少年誌よりも重要度は下がるのかもしれませんが、
『ハヤテのごとく!』 9巻 p106 畑健二郎
『ハヤテ』のキャラ、綾崎ハーマイオニーについて畑先生がこう語っているように、
キャラのインパクトはとても重要だというのは誰しも認めるところでしょう。
料理が得意なキャラなのに、ついさっき二人くらい殺めた後にしか見えないような
包丁を握りしめたシーンが無いってのは正直勿体無いと思います。
エプロンのパンダも可愛らしさを出してるつもりなのかもしれませんが、
キャラ弁当に較べても愛らしさが足らないんではないかと。
嫁が可愛いからとフリフリのエプロンを買ってきたものの、自分では全く使わず、
主人公が「新しく買うのも勿体無いから」と仕方なく使っている...くらいの勢いが欲しかったです。
あと、読切ではさほど問題ないんですが、片付けが苦手なキャラが隣の家の主婦というのも微妙。
『ももくり会長副会長』 ゲッサンmini 6 (ゲッサン2014年3月号別冊付録) p24-25 ゆずチリ
キャラの相性を考えれば、こういったカップリングがベストでしょう。
例えば片方が散らかしてるのを片っ端から片付けていくといった演出をすれば、
立ち話だけにならずに済みますし。
こうなると、部屋が片付いていない環境が必要になりますから、
まだ同棲していないくらいからのスタートの方が良さそうです。
他にも補完関係が構築されればモアベター。
例えばズボラだけど感覚的に鋭い一言で漫画のダメ出しをしたりとか。
何にせよ、連載できるポテンシャルはある作品だったと思うので、
所持金30円からのジャパニーズドリームを期待しています!