ゲッサンmini プラス1 (ゲッサン201411別冊付録)


だんだん色使いが良くなってきた感。
ただまー何回も書きますけど個人的にはやはりアニメ塗りの方が...w


あと、ゲッサン本誌の記事で書き忘れてたのでこちらに。

少し前にこの欄で宣言した通り、ゲッサン編集部を増員しました! しかも一挙に3名!
これでゲッサン編集部は8名という立派な規模の漫画編集部になりました。
ルーキー編集者たちが一人前になるにはまだ少し時間が必要ですが、
今後さらなる新人作家育成に励むために強力な新戦力になってくれると信じています。
ゲッサン編集部こぼれ話 57杯目 ゲッサン2014年11月号 p751 市原武法

一人は新入社員の異動で、二人は中途採用らしいです。
(恐らく目次のゆぅペン、石Dの二人)
※追記 ゲッサン2014年12月号目次によると、アルバイトから昇格したB川L子さんのようです。
    そういや内部昇格とか言ってたような... 情報は正確にしないとなぁ。


中途採用者の経歴は聞いたのですが、詳しく書いていいのか分からないので伏せるとして、
漫画周辺の仕事をやっていたけど編集の経験は無いといったところ。
...聞いた時に、片方は辞めそうだなぁと正直思いましたw
定職率の低い仕事やってるからそう感じるのかもしれませんけどね。
しかしまー編集者も育てるんですか。ほんと育成好きですなぁ。
編集長も仰ってましたが、少なくとも半年はかかるでしょうねぇ。

しかし、将来的に僕が実現したい新企画・イベント・組織改革はまだまだ膨大な規模で
8名で足りるのかは全くの未知数です。
理想としては12名〜15名くらいの編集部に育ってほしいと思っております。
何年後になるかはわかりませんが。
ゲッサン編集部こぼれ話 57杯目 ゲッサン2014年11月号 p751 市原武法

ミリオン作品が一発でも出ればこれくらい余裕なんでしょうけど、
ゲッサンは地味な良作が多いだけに、果たしてそんな日が来るのかどうか。
個人的に『高木さん』ならアニメ化で単巻30万部行けるポテンシャルはあると思ってるのですが。


からかい上手の高木さん
またしても3本掲載。大丈夫なんかいな(苦笑)
来月単行本同時発売の為なんでしょうなぁ。
からかい上手の高木さんゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p12 山本崇一朗

相変わらずの顔芸、駆け引きで文句なし。
土管こそないものの、空き地にドラム缶ってあんまり現代っぽくないなぁw
ケータイとかも出てきませんしね。
からかい上手の高木さんゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p133 山本崇一朗

重箱の隅ですが、一般的なドラム缶の寸法(200L)だと内径567mm,内高830mm。
いわゆる中小型缶の中で一番細長い80L缶でも390*690と内径が内高の半分よりは長いので、
内径の倍の高さってのはちょっと細長すぎますね。
まぁここに気づく人はほとんどいないでしょうけど。
ちなみにコンクリートブロックは普通390*190*100なのですが、
あまり細かいと画面が煩くなってしまう場合もあるので、多少は許容範囲かなぁと思ってます。


ネコすききらい 美里あづさ
★★★★☆
『ネコすききらい』 ゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p57 美里あづさ

爪が剥がれたり、しっぽ振って警戒してる辺りは良かったのですが、
それ以外では「ああ、こういう仕草するなぁ」感に乏しかったのがちと残念。
かなりデフォルメやフィクションも入ってるので致し方ない面もあるのですけども。
ネコとの遣り取りも、もう少し面白いネタにならないかなぁ感。


とは言え、読者と駆け引きする感じにはなっていて、
かんば先生とのコラボが良い刺激になったのかもしれません。
キャラの可愛さも以前より良くなっているように思えます。
少なくとも今までの作品の中では一番良い出来だったのではないかと。


熾天ノ翼 藤本優
★★★☆☆
ゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p120

第60回ゲッサン新人賞 佳作

『熾天ノ翼』 ゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p96 藤本優

絵の見栄えは連載作品に混じっても遜色ないレベルで素晴らしいのですが、
それに反比例するが如くストーリーが微妙。
さすがに序破急は付いていますが、意外性を悉く排除していて面白みに欠けます。
伏線とすべき所が全部ネタバレになってるんですよね。例えば誰が天使とか悪魔とか。
『熾天ノ翼』 ゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p109 藤本優

強いて挙げればトラップのところで意外性を出そうとしてるのかもしれませんが、
天使が魔法陣を使わないという常識がある訳でもないので、面白さには全く繋がっていません。



若木民喜
@koutensugano 読ませないってのも色々あって、「想像もできない」ものと、「まず想像させておいて裏切る」ものと、「何パターンか提示しておいて、そのうち何を選ぶか、ないしは選ばないか」というもの・・・ボク的には展開そのものより、展開の前の議論が大事なんじゃなかろうかと。
link
もちろん意外性だけが漫画の面白さの全てではありませんが、 ただシーンを積み重ねていくだけではストーリーの展開にはならないんじゃないかなぁ。 これだとコミカライズでも現状厳しそうです。
シナリオの基礎技術

シナリオの基礎技術

まずはお勉強を。 ハカットロボセ 井上まい ★★★★★ ゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p169

twitter井上まい
第53回ゲッサン新人賞 佳作
第74回新人コミック大賞 『ユメのめのゆめ』 佳作

新コミ受賞作は現時点クラサンで読めます。


『ハカットロボセ』 ゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p163 井上まい

「ダメな僕。それでも『そんなアナタが好き』と言ってくれる女の子はいないかな」と<承認>を求める男の子。そんな具合に自分のことしか考えていない男の子に愛想を尽かし、心の奥底を打ち明けても<理解>してくれる男性を求める女の子。これでは、噛み合うはずもありません。
『日本の難点』 p40 宮台真司 幻冬舎新書

こちらも何度も引用している文章ですが、本心を打ち明けても理解してもらえる。
それがカタルシスになるという意味でも女性らしい作品だと思います。
小ネタもそこそこ効いてますし、見栄えも即戦力。
新コミ受賞作はもひとつ感ありましたが、やはり女性は共感して欲しい内容描いてナンボだなぁと改めて。


Trip Trap かとそん
★★★★★
ゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p170

twitterかとそん
第41回ゲッサン新人賞 佳作 (カロト名義)
第74回新人コミック大賞 『キューピットさん』佳作 (カロト名義)
山本崇一朗・坂ノ睦アシスタント

こちらも新コミ受賞作は現時点クラサンで読めます。


『Trip Trap』 ゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p193 かとそん

コミック大賞の頃より絵が上達していて、見栄え的には既に完成されてる感ありますし、
山本先生の『歩いて下校』と同様、何といってもキャラがもの凄く生き生きとしてるのが素晴らしい。
違いは話の飛び方くらいでしょうか。むしろこちらのほうがリアリティあって良いです。
このくらいキャラを動かせるのであれば、『キューピットさん』は正直もひとつでしたが、
何かしら軸となる設定が少しあれば、少なくとも短期連載は直ぐ出来るのではないでしょうか。
キャラの魅力を引き出すような設定ならモアベター


あえて批判するなら、子どもを交番へ連れて行くエピソードがもひとつだったのと、
パフェの形がヘンだった事くらいですかね。
『Trip Trap』 ゲッサンmini プラス1 (ゲッサン2014年11月号別冊付録) p194 かとそん

アイスクリームは球体でしょうから、グラスの側面の延長上と接線になってる時点でオカシイですし、
それ以上にグラスの淵が楕円弧ではなく円弧になっているのがオカシイです。
しっかりと形を取った上で可愛く見せるのは難しいのかもしれませんが。