ゲッサン201411

ゲッサン 2014年 11月号 [雑誌]

ゲッサン 2014年 11月号 [雑誌]

ドラマ『信長協奏曲』は台風の影響か初回15.8%と比較的高い数字でしたが、
その後は13.9-13.5とほぼ予想通り。
微減で済んでる辺り、ドラマ自体の評判はさほど悪くはないのかな、と。


ゲッサン的には単行本への波及効果が一番大事なんですが、
増刷掛かる気配全くしませんねぇ(苦笑)
雑誌の売上に至ってはほぼナシと見てよさそうです。
ロイヤリティ的なものは微々たるものでしょうし、
やはり漫画はアニメがヒットしてナンボなんでしょう。


来月からはゆずチリ先生の『忍者シノブさんの純情』が新連載。
ゲッサン2014年11月号 p768-769

このブログでは一応隠してましたが、現役東大生です。
確か3回生で東大まんがクラブの部長だったんじゃないかなぁ。
福島新聞の記事で顔出しもしています。
あと、どうでもいい情報ですが、ゆずチリ先生のお母さんがこのブログ見ているようでw


ゆずチリ いろんな人にシノブさんを描いてもらってそれを僕が見ながら描くというシステムを思いついた。というのも先日山本先生が描いてくださった絵が超参考になったのだ。 link
ゆずチリの課題は絵の見栄えだけなので、連載を通じて良くなってくれるといいんですが。 その中でも一番の課題は瞳の描き方をどうするか、でしょうなぁ。 信長協奏曲 前半は若干引き伸ばし気味なのかなぁという気もしなくはないですけど、 真面目な話になればなるほど微妙になってくる漫画なので、 日常的なシーンの方が人気も出やすいんじゃないかと。 という事で、むしろ引き伸ばし上等? 信長協奏曲ゲッサン2014年11月号 p39 石井あゆみ

織田軍と上杉軍との戦いは、謙信死亡後の「魚津城の戦い」を除けば、
実際あったかさえ疑問視されている「手取川の戦い」だけになるので、
そこでこの義理の姉妹が対峙する事になるのかもしれません。
ゲッサン201408

以前こう書きましたが、そういう流れになるのでしょうか?


◎ ひとりぼっちの地球侵略
設定回。
『ひとりぼっちの地球侵略』 ゲッサン2014年11月号 p53 小川麻衣子

個人的な話になりますが、大昔に『シムアース』というゲームがありまして。

シムアース

シムアース

このゲームの存在を知った時に、富豪がひとつの星を専有し、遺伝子操作を駆使して
ファンタジーの世界を構築するといった話を作りたいなぁと考えてたのですが、
ある意味逆のシナリオですなぁ。
そんな妄想をしていた事のある人間にとって、この話がツボでない訳がなく。


『ひとりぼっちの地球侵略』 ゲッサン2014年11月号 p63 小川麻衣子

そして、大鳥先輩が岬一との失われた記憶を知った時の表情が素敵。


◎ あやしや
素晴らしい。
ひたすら伏線回収、設定描写なのにも関わらず全くダレず、最後にきっちり意外性。
そんな中にもちゃんとキャラ描写やコメディも浸透させる。
もっとこの漫画売れていいと思うんですけどねぇ。


第13保健室
相変わらず微妙ですなぁ...
もーちょい読者と駆け引きして欲しいんですけども。


ハレルヤオーバードライブ
ハレルヤオーバードライブ!』 ゲッサン2014年11月号 p184 高田康太郎

このシーンを見れば、こういう展開にする為に冬夜が作られたとさえ思えるのですが、
いやー全く予想出来てませんでしたw
今更ですが、女性ドラムなのに激しいってのはいいですなぁ。

Whiteberryの『夏祭り』しか知らない人には、是非原曲のJitterin' Jinnを聴いて欲しいところ。
入江さんのドラムの気持ちよさがこの曲の1つのウリなので。


○ 嘘つきは殿様のはじまり
相変わらずがきんちょの頭がでけぇw
最初の方は微妙かなーと思ってましたが、最後の最後できっちり意外性。
ただまー設定で面白さを出せる人が、これだけでいいのかなという気も若干。


○ ミリオンラジオ見学レポート
無難な出来になっていると思います。
と言うか、ゲッサンでは横山先生を除くとレポート漫画としては一番出来が良いようなw
『ミリオンラジオ見学レポート』 ゲッサン2014年11月号 p250 門司雪

そもそもアイマスは編集者がやりたくて取ってきた企画らしいので、
(マチ★アソビで編集長が会話しているのを横で聞いていた)
このシーンでT長さんがwktkしてるのは本当なんでしょうなぁ。


ふだつきのキョーコちゃん
ほぼキョーコとケンジだけでちゃんと36pダレずに面白かったのは好印象。
ふだつきのキョーコちゃんゲッサン2014年11月号 p289 山本崇一朗

スリードのさせかた、本質の隠し方。上手いですなぁ。
ただまー『高木さん』と似たような内容になってるのは若干不安。
個人的には『高木さん』ではネタの質を、『キョーコ』ではネタの幅広さを追求して欲しいのですが、
十分面白い作品にはなってきたので贅沢な要求なのかもしれません。


○ BOY MEETS! (短期集中) きゅっきゅぽん
一応印は打ちましたが、相変わらず評価不能な内容。
でもそれが味。


○ 月曜日は2限から
割とラブラブだったのがもの凄く違和感あったんですが、
『月曜日は2限から』 ゲッサン2014年11月号 p289 斉藤ゆう

魔法なら仕方ないですねw


タケヲちゃん物怪録
独特な絵柄と色彩にミスマッチのハートフルな内容という、
作者独特の世界がきっちり描かれた作品だったとは思います。
客観的に見れば○。
アシスタントがザキヤマさんだけだったというのは驚愕の事実でしたw
ちなみに、ゲッサンの中では一番の優良進行だったらしいです。


...ただまー個人的にはこの人の作品、どーも好きになれません(苦笑)
少年漫画を描く作家には童心を忘れない事が必要になる場合もありますが、
この人の場合には大人になりきれない、気に喰わないものを避け、排除することで
心の安寧を図るような幼稚さが作品に現れてるような気がしてなりません。
いい人ばかり登場するという意味では、山本先生の作品も同じ傾向なんですけどね。


話は逸れますが、ザキヤマさんこと山崎智史さんの読切が、
今月の月刊スピリッツ12月号に掲載されるので、宜しくお願いします。


山崎智史 【告知1】今月27日発売の月刊スピリッツにて読切が掲載されます!!
タイトルは「おもにおっと」
主夫になりたくないけど家事の才能がある男の専業主夫コメディです。
是非ともよろしくお願いします!
link
ザキヤマさんは初め上條淳士先生のアシスタントをしていて、 その後『銀塩少年』ごとう隼平先生のアシスタントになり、 それが縁で高田康太郎先生の所と掛け持ちをした後、 モリタイシ先生がtwitterでアシスタントを募集した時にアシスタントになり、 恐らくその後にとよ田先生のところと掛け持ちになったんだと思われます。 ちなみに、以前ロクロウポッドキャストにも出演していました。(48-50夜) 十和田 '83 (読切) 小山愛子 ★★★★★ 私は鍵っ子だったので、両親がいない家ってのは割と日常だったんですが、 『十和田 '83』 ゲッサン2014年11月号 p407 小山愛子 この気持ちは凄く分かります。 自由に憧れる気持ちと、自由を堪能した後に来る孤独と。 何気ない所作のひとつひとつが、雪国の人にとっては共感を、 そうでない人には新鮮さを出せてるんじゃないでしょうか。 ぼくらのカプトン 最近もひとつですなぁ。 1.2本目は微妙、3本目はまーまー。 放課後さいころ倶楽部

個人的に1話完結だけではなく、そろそろ2〜3ヶ月で1つの話を作って欲しいと思ってたんですが、
話自体は1話完結でゲーム1作品を取り上げるという形態は変わってないものの、
ストーリー的には次に繋がるような内容だったのはちょっと嬉しかったです。
放課後さいころ倶楽部 #19-20

以前こう書きました。
放課後さいころ倶楽部ゲッサン2014年3月号 p204 (3巻 p4) 中道裕大

折角伏線を張ったにも関わらず、
放課後さいころ倶楽部ゲッサン2014年11月号 p497 中道裕大

それをこうもあっさり出してしまうと、伏線張った意味が薄れてしまうと思うんですよね。
伏線は「なるほどアレはこういう事だったのか」と思わせること...
要するに意外性を伴ってはじめて面白さに繋がると考えてますんで。
一応、実は生徒会長だった...という事で意外性を出そうとしていて、
確かに蓮を枷にするってぇのもアリと言えばアリなんですが。


むしろ蓮側からアクションをした方が良かったのかも。
例えば、蓮が「学園祭を手伝ってくれ」と依頼し、ミドリがゲームで決着を付けよう提案する。
(この辺り以前と同じパターンになってしまうので、一工夫必要ですが)
決着がついた後に、蓮が欲しているのは「新しい企画」だという事がはじめて分かり、
昇華する案としてミドリがボードゲームの出し物をする。
わざわざ蓮が「新しい企画が欲しい」のに、ミドリに対して「手伝ってくれ」としか言ってないのは、
あえて情報を出さないことでミスリードさせているのかなぁと思っていただけに、
そういう意味では残念な回でした。
まぁ面白さで言えばこの漫画においては並レベルではあったんですけども。


今回のゲームは『アイランド』
作者はジュリアン・コートランドスミス。デザインも彼自身のもの。
他には『Lost Valley of the Dinosaurs』という作品しか作ってないようです。

アイランド (The island) 多言語版 ボードゲーム

アイランド (The island) 多言語版 ボードゲーム

すごろくやの解説はコチラ
放課後さいころ倶楽部ゲッサン2014年11月号 p521 中道裕大

こういうワイワイ感の演出で、「このゲームやってみたい」と思わせる辺りはさすがです。
アメゲーですが、ゲームが進むにつれて収束していく辺りはドイツゲーっぽいですなぁ。


◎ アサギロ
陰謀渦巻く回は面白さが増します。


◎ 終末風紀委員会
『終末風紀委員会』 ゲッサン2014年11月号 p571 熊谷祐樹

ここから
『終末風紀委員会』 ゲッサン2014年11月号 p584 熊谷祐樹

ここまでの流れ、この漫画で一番面白かったです。
こういう風に人を操ると、どうしてもご都合主義的になりがちなのですが、
相手が馬鹿なのでコメディカルな仕上がりにもなったのではないでしょうか。


今まではストーリーを進めることに汲々としていた印象ですが、
ようやく駆け引きの面白さを出せるようになったのかもしれません。
今回で一皮むけるといいんですけども。
それにしてもゲッサンは、回を追う毎に面白くなっていく作品が多いですなぁ。


◎ ちろり
『ちろり』 ゲッサン2014年11月号 p601 小山愛子

私はひねくれ者なので、こんな事聞かれたら「冷たい白湯をくれ」と言うでしょうけど、
分かりやすくするためにこうしたんでしょう。


他愛のない会話を通じてのこの空気感、いいですなぁ。


◎ LES MISERABLES


○ 錦田警部はどろぼうがお好き
36pと今までで一番長い話でしたが、内容はそれに反比例して微妙に。
錦田警部の新たな魅力を出す事自体は悪くなかったですけど、ネタ的にはもひとつ。
決して間延びしている訳ではないので、ネタ次第なら36pでも問題は無さそうです。


◎ VANILLA FICTION
血が通ってくるこの感じ、いいですなぁ。


◎ ツール・ド・本屋さん
不幸な方が面白いってのは難儀ですなぁ(苦笑)
蚊とのバトル面白かったです。