サンデーS201411

来月から2本が新連載。
サンデーS 2014年11月号 p780

まずは1本目。『黒衣の狩人』を連載していた万乗先生がガンダム漫画を再び連載。
中堅の虫干し的な意義もあるサンデーSですが、さすがにこれは未来が無いチョイスだとしか。
言っちゃ悪いですが、万乗先生がサンデー本誌に復帰する状況は全く想像できません。
これだったら新人使って欲しかったなぁ。
まぁファーストガンダムのスピンオフ作品を描きたいと思う新人がいないのかも知れませんが。
実際のところはコンペしたら実績のある作家さんを選ばざるを得なかったってな事なんでしょう。


サンデーS 2014年11月号 p781

もう一作品はギャグなのかよー分かりません。


今際の国のアリス
あーしまったコレはマトモに考察してりゃ♡J読めてたなぁ...
一番意外性を出し易いのは影が薄いキャラなので。
能動的に動いてないキャラだろうとまでは読んでたのですが、
しょっぱなに刃物で刺した人間とごっちゃになってましたわw ちゃんと読み込めよと。
どのみち先々月くらいの段階ならともかく、初期20人の段階で♡Jを誰か当てるのは無理ゲー。


今際の国のアリス』 サンデーS 2014年11月号 p40 麻生羽呂

この攻略は使ってくるとは読めてたのですけども。


GRGR (ネタバレの可能性あり)『今際の国のアリス』の「るうる」考察。


禁止条項その1.2から「どくぼう」へ二人以上入室させることは禁止されていないし、「どくぼう」からの退室を妨害することも禁止されていない。 つまり、無理矢理二人以上押しこめば二人以上を吊るせることになる。

link
そしてここからどう数を減らすかですが... 一人減らすのは簡単だけど(相方を裏切る)、そうなれば残り3人になって確実にやられるので、 どう信頼関係にヒビを入れるか、もしくは信頼関係を結んでいた振りをしていたか... という話になってくるのでしょうか。 最初に「るうる」を見た時には人狼っぽくやるのかなーと思ってたんですが、 展開的には全く違いましたねw ○ 女子高生刑事 白石ひなた 決して面白く無い訳ではないんですが、推理モノの時と比べると落ちますなぁ。 まぁ意外性なくても熱血でもちゃんと漫画描けると分かったのは収穫でした。 ○ アトランティド ロメオが出てきた瞬間、こいつ敵だろうと思ってたんでそういう意味では意表を突かれましたw 相変わらず敵はケレン味あっていい感じなのですが、どうも冒険のワクワク感に乏しいような。 せめてもうちょっと炭鉱の町の雰囲気を味わってみたかったです。 THE UNLIMITED 兵部京介 ド直球で面白い漫画ってのは読んでて楽しいですなぁ。 キャラクタイムズ 今回は×付けるほどではなかったですが、クスリとも来ないのは相変わらず。 まぁ合う合わないがあるのは確かでしょうけども。 MONSTER×MONSTER ノイズが酷い。 『MONSTER×MONSTER』 サンデーS 2014年11月号 p212 飛田ニキイチ 全ページこうなっているので、画像の処理方法を変えて失敗したんでしょうなぁ。 内容的にはどこを楽しんでもらおうとしてるのかサッパリ分かりません。 ○ BIBLE OF BLACK 最初『アクメツ』っぽいなーと思って読んでましたが、ちょっと捻ってそれと戦う立場の主人公。 一話目からガツンと面白いという感じでは無かったですが、 キャラの見せ方などはやはりしっかりしてるなぁと好印象。 ○ マギ シンドバットの冒険 やはり大ハズレはしないなぁという印象。 過程にもちゃんと説得力あるので読んでてストレスになりません。 P.K ジーニアス 建物の中で足裏見せながらのスライディングねぇ...(苦笑) イキナリ色々すっ飛ばしたのはコスプレ型にチェンジさせたかったという事もあるんでしょうけど、 問題はソコじゃないような気がしますなぁ。 見栄えは直ぐに改善できないにせよ、もうちょっと「こういうシーンあるよなー」と思わせるような 見せ方を心掛けて欲しいです。 グノーシス・マーチ グノーシス・マーチ』 サンデーS 2014年11月号 p360 星野倖一郎 エロい。(小学生並みの感想) このシーンがあったから◎を付けた訳ではなく、 グノーシス・マーチ』 サンデーS 2014年11月号 p369 星野倖一郎 ここですわ。何が正義か。 キャラ描写の根幹ですけど、ここがしっかりしていると漫画は面白くなりますなぁ。 ただまーこのシーンで面白いと思ってくれる読者がどれだけいるかは不安ですけども... ◎ 木倉さんと三人三脚 ベタって言えばベタですけど、萌えと萎えの境界線でせめぎ合いつつ、 コメディもしっかりているので面白くない訳がなく。 キュピコ! 最後まで貫いてくれました。 個人的には無印ですが客観的にみれば○。 ベタなネタが味な人なので、オリジナリティのある設定さえ生み出せれば 本誌でも通用しそうではありますが、今は『ノゾ×キミ』『姉ログ』があるからなぁ。 KING GOLF ちと辛目。 後半は良かったんですけど、前半のプライドのシーンは正直うーん... アパートメント・オブ・ガンダム ×付けるまではいきませんけど、今回も微妙。 ◎ 名無しは一体誰でしょう?

今際の国のアリス』サンデーS 2013年5月号 p253 麻生羽呂

人がバタバタと死んでいく漫画だからこそ、人がかけがえない存在だと示すべきだと思うんですよね。
サンデーS 201305

以前こう書きました。
『名無し』も人がバタバタと死んでいく漫画という点では共通してますが、
メインキャラは記憶喪失なので、死ぬキャラを掘り下げることは出来ても
主人公との関係性でかけがえのない存在だと表現するのは難しい設定です。


『名無しは一体誰でしょう?』 サンデーS 2014年11月号 p517 原作:山田鐘人 作画:岡崎河亮

そこでこのセリフ。
人がかけがえない存在だと示せなくても、かけがえない存在だと思わない異常性は表現できる。
正直キャラの掘り下げに関しては課題があった漫画でしたが、
克服しつつある印象を受けます。


以前は脳内議論を垂れ流すだけの漫画だったりした時期もありましたが、
その辺りも改善されましたし、連載を通じての成長が感じられますね。


◎ ぬいぐるみクラッシュ
2本とも最高。今までで一番面白かったです。
『ぬいぐるみクラッシュ』 サンデーS 2014年11月号 p543 熊之股鍵次

1本目はパロディ+○キなネタ、
2本目は枷を使っただるまさんがころんだ的なストーリー展開。
パターンを増やしつつも質が高く、何よりテンポが素晴らしいですね。
このクオリティを維持できるのなら、本誌出張くらいはさせてあげたい気がします。


○ 最後は? ストレート!!
ちと辛目。
ご都合主義では無かったんでほっと一安心。


とある飛空士への恋歌
どうもドタバタしてますなぁ。
もうちょっとセリフを減らせば和らぐと思うのですが。
絵のクオリティは着実に上がってる印象。
描いたのは川中先生でしょうが、聖泉の背景もいいなぁ。


夏空エンドラン
個人的には全く刺さらない漫画でしたけど、客観的にみても無印。
男性読者にも楽しめるような作品を、とは言いませんが、
もう少し面白さのパターン...せめて伏線くらいは使って欲しいです。


授業ですよ、桐島先生。(読切) 西村啓
★★★★☆

作者経歴
まんがカレッジ2013年9・10月期『僕の座敷童サマ』 佳作 (大阪府・22歳)
twitter

受賞作はリンクから今でも読めます。


名前が桐島なのは、やはりあの映画の影響なんでしょうか?w

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

桐島、部活やめるってよ 』は桐島君がいなくなった学校を描いた群像劇だったので、
映画版では特定の主人公はいない設定でした。
原作の小説は各章毎に一人称のキャラ目線で語るといった体を取っていましたけども。
『授業ですよ、桐島先生。』 サンデーS 2014年11月号 p678 西村啓

最初、桐島先生視点で話が進んで行くのかと思いきや、
途中から立花君視点で進んでいくので、ちょっと感情移入がし難いんじゃないかと。
そして、受賞作にも共通してますが、コメディとシリアスが噛み合ってない印象も受けます。
とは言え、ネタ的には割と面白かったので、その辺りを上手く調整できるようになれば
連載まで辿り着くのもそう遠い話でもないのかもしれません。


○ バディ!!!
起承の段階ってのもありますが、どうももひとつ感。


西園フミコ 「ネームの完成度を上げる」のと「ネームを面白くする」のは微妙に違う作業だと思うような思わないような、うーん。 link
今回割と説明が多かった気がします。 覚の駒 こちらも説明で手一杯。 前後編にしたことである程度ボトルネックは解消されているのですが。 ネッコロ これをシュールと言うのかなぁ...