サンデーS201409


今際の国のアリス
今際の国のアリス』 サンデーS 2014年9月号 p11 麻生羽呂

さーみんなでかんがえよー。
これに補足する事は、自分のマークは自分では見えないことくらいですかね。


で、キャラの多様性が素晴らしい。
いろんなキャラがいて、いろんな考え方があり、いろんな攻略方法がある。
だからこそ、読者と駆け引きができる。
今際の国のアリス』 サンデーS 2014年9月号 p21 麻生羽呂

そして、それらの考え方とは違った「♡J」の思考を出す際に意外性が出ることにもなります。
このシーンはメタ的ですなぁ。


今の展開がどういった前提で話が進んでいるのかを考えながら読むのも面白いかもしれません。
最近「前提を疑え」とよく書いていますが、
その発想を鍛えるには持ってこいの漫画とも言えるでしょう。
ネタバレになるかもしれない事をひとつだけつぶやいておいたので、
興味あるかたはそちらをどうぞ。


ちなみに、単純計算だと「♡J」が勝つ確率は2/20。10%しかありません。


P.K ジーニアス
『P.K ジーニアス』 サンデーS 2014年9月号 p136 桐谷将志

何で右足で蹴ってるのに右手が前に残ってるんかなぁ...
他の箇所は間違ってないので、単なるケアレスミスかもしれません。
問題はココじゃなくて、絵の見栄えと構図なんですけども。
絵のクオリティに関しては目を瞑るしかなさそうです。


前回よりは枷を外した時の達成感が出ていたので、×にはしませんでしたが、
もう1つくらい成功したシーンを入れても良かったんじゃないかと思うのと、
やはりキャラの魅力に欠けますなぁ。


○ マギ シンドバットの冒険
特に面白いとまでは思いませんが、
話がシンプルかつキャラがしっかりしてるので大ハズレはしないだろう感があります。


MONSTER×MONSTER
単なるギャグ漫画では厳しいとなったのか、ミステリー成分を入れてきましたが、
今後の展開次第ではあるので現時点では何とも言えず。
即面白いという感じにはならなかったことは確かですけども。


グノーシス・マーチ

グノーシス・マーチ』 サンデーS 2014年7月号 p367 星野倖一郎

このセリフ回しはさすが。
ここを含め一応意外性を出すためのキャラの伏線が2つあるんですけど、
伏線としてはベタであるが故に先が読めるのが物足りません。
単にスロースタートなだけならいいんですけど。
サンデーS 201408

前回こう書きましたが、単にスロースタートでしたw
伏線の1つはこのシーン。
グノーシス・マーチ』 サンデーS 2014年9月号 p219 星野倖一郎

さすがに気づいてない人はそんなにいないでしょうが、
気づいてなかった人には読み返して初めて「ずっといたでしょ」の意味が分かるのではないかと。


もう1つの伏線は私の予想が外れたというよりは、明かされなかった感じですが、
代わりに新しい設定で意外性を。
グノーシス・マーチ』 サンデーS 2014年9月号 p246 星野倖一郎

キャラ設定による意外性と、絵のインパクトが噛み合った良いシーンだったと思います。


1話目がスロースタートだったことも今回のインパクトに繋がったとは思いますが、



GRGR
やべぇ『グノーシスマーチ』超面白れぇ。これ、1,2話同時掲載の方が良かったんじゃないかなぁ。
link


GRGR
んーでもあの1話があったからこそ今回の2話目がインパクト出せたという考え方もあるし...
link


星野倖一郎「グノーシス・マーチ」はじめま
@GRGR_ ありがとうございます〜!連載の難しさを改めて痛感しています。実際1話の前後編というのが正しかったですね。また勉強させてもらいながら頑張りたいと思いますのでよろしくお願いしますー。
link
同時掲載の方が良かったかどうかは何とも言えないところ。 何にせよ2話目でさすが星野先生といった所を存分に見せてくれました。 とは言え、まだ序盤という事もあり、 現時点では「コレ、サンデー本誌の方が良かったんじゃね?」と言い切れる訳でもないので、 今後はキャラの魅力をどう引き出すか、読者とどう駆け引きするかを念頭に置いて ストーリーを紡いでもらえればなと。 やはり面白い作品を描ける作家さんだとは改めて思いました。 ○ 最後は? ストレート!! 相変わらず地味かつ堅実ですなぁ。 ○ アトランティド このテの漫画なら大抵仲間に見送られて...という展開になるんですが、 付いてくるのかよお前らw と思わずツッコミ。 彼らが地味に役割が与えられるようなら、面白い漫画になりそうです。 もちろん一番大切なのは主人公の活躍とそのインパクトですが。 とある飛空士への追憶 カルエルが憎んでるニナと、クレアが同一人物かも、というネタで引っ張りすぎてる感。 そこが一番の肝なのは分かるんですが... キュピコ! 相変わらずいい意味で相変わらず、以外のコメントを思いつきませんw KING GOLF 最終的には戦うのは自分自身って事になりますわなぁ。 THE UNLIMITED 兵部京介 THE UNLIMITED 兵部京介』 サンデーS 2014年9月号 p489 原作:椎名高志 漫画:大柿ロクロウ 原作『絶対可憐チルドレン』と被るシーンですが、 それ故に作家の違いによる味の違いも出ていて中々興味深かったです。 紙面ではそれほど感じませんでしたけど、スキャンした画像だと 銃口以外をボケさせたのがより効果的になってますね。ふしぎふしぎ。 アパートメント・オブ・ガンダム ここ数回割とマシでしたが、それと比べると若干落ちるかなぁ。 それでも最初の方よりはマシですが。 キャラクタイムズ こちらも今回のネタは微妙。まぁ当たり外れのある作家さんですし。 個人的に面白いと思える回は無いんですけども。 ◎ 木倉さんと三人三脚 セオリー通りでボチボチ。 ◎ 名無しは一体誰でしょう? 『名無しは一体誰でしょう?』 サンデーS 2014年9月号 p571 原作:山田鐘人 作画:岡崎河亮 この辺りのロジックにはかなり説得力がありました。 セリフだけではなく、図で表現している点も好印象。 惜しむらくはイメージに結びつくような絵を挿入していない点ですが。 何にせよ、文字だけのネームに絵を付けたような漫画から、 ちゃんとした漫画へと近づいてきている印象はあります。 ◎ バディ!!!

個人的には男性と女性の違いが気の強さ具合だけでは勿体無いので、
それ以外の性差も上手く出せれば、TSFである意味がもっと高まると思うのですが。
サンデーS201311

前回も連載開始時に批判したこの文章を引用しましたが、
『バディ!!!』 サンデーS 2014年9月号 p615 西園フミコ

今回逆の方向でクローズアップ。これはいいですね。
ここまで出来ていれば、このロジックをキャラへと反映させ、
キャラの魅力をさらに引き出す事も出来るでしょう。


最後のオチも意外性がありました。『にょたいかっ。』でもありましたし、
恐らく『らんま1/2』とかでもやってる演出でしょうから、ありきたりだとは思うのですが、
読者目線だと、どうしても設定自体を変える事までは頭が回いにくいですなぁ。
この辺り個人的には反省点。
今月号の『アリス』にもあるように、

人は選択肢を与えられると、とっさにその中から選ぼうとする。

という事なんでしょう。


◎ 女子高生刑事 白石ひなた
いやーやっぱり話が動き出すと面白い。
インターバル回に課題を残す形にはなりましたが、最後をきっちり締めて本誌昇格して貰いたいもんです。
大分マシになったとは言え、この見栄えだとちと厳しいのかもしれませんけども...
原作なら心配無用と言い切れるのですが。


覚の駒
将棋を直接指さないことで1つ制約を外し、若干ストーリー展開の滞りが薄れた印象。
それでも同じセリフを何度も読まされるのはやっぱりちょっと...という気はします。
『覚の駒』 サンデーS 2014年9月号 p670 内富拓地

覚の口上が同じなのはやむを得ないとしても、その手を見た印象がどのキャラも同じってのはねぇ...
そこでキャラの違いを描ける余地がありますし。
そもそも、この描写要るのか?という気もしますがねw


夏空エンドラン
2013年11月号で似たようなシーンがあって、ちょっとオカシイと批評しましたが、
『夏空エンドラン』 サンデーS 2014年9月号 p722 伊藤しろ

今回は完璧。
このシーンだけに留まらず、実際にこういうシーンあるなーと感じる描写ばかりになっていますし、
様になっているというか、フォトジェニックな感じに。
内容的には相変わらず刺さらないのですが、自分の好みから外れているという面もあるので...


◎ ぬいぐるみクラッシュ
絶好調。
『ぬいぐるみクラッシュ』 サンデーS 2014年9月号 p722 熊之股鍵次

まさか脱いでも恥ずかしがらない所が伏線になってるとは... さすがにやられた。
てっきりこの子もぬいぐるみだと思ってました。


× ネッコロ
ネタに苦しんだら昔話というセオリーがありますが、
いくら何でもこれは面白く無さ過ぎる...