ゲッサン201408
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/07/11
- メディア: 雑誌
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散々批判しましたが、私の勘違いでした。すいません。(一応追記で訂正しましたけど)
来月は『アオイホノオ』が表紙だそうです。
黄色メインにサブが黒、3色目に赤と、とにかく目立たせようという意図が見えますね。
◎ 信長協奏曲
個人的には若干温い気もするのですが、ショッキングさがウリの漫画という訳でもないので、
これはこれで。
『信長協奏曲』 ゲッサン2014年8月号 p24 石井あゆみ
今まで史実のオリジナルな解釈はあったものの、
史実にはないオリジナルな展開というのはほとんど無かった漫画ですが、
そこでもきちんと面白さを出せたことは、今後選択肢の幅を広げる事になると思います。
あえて「選ぶ」ではなく「択ぶ」という言葉を使ってる辺りもいいですね。
二つのうち、より良い方を択ぶという意味が強まります。
ニュアンスに拘れば、それだけセリフの選択肢の幅を広げる事にもなりますし。
織田軍と上杉軍との戦いは、謙信死亡後の「魚津城の戦い」を除けば、
実際あったかさえ疑問視されている「手取川の戦い」だけになるので、
そこでこの義理の姉妹が対峙する事になるのかもしれません。
◎ ハレルヤオーバードライブ!
ダブルデート回。
『ハレルヤオーバードライブ!』 ゲッサン2014年8月号 p75 高田康太郎
ラブコメではありがちな朴念仁描写ですが、
個人的には「コイツひょっとして気があるかも?」という思い込みを何度もしていて、
本当に気がある時でも「俺の勘違いに違いない」と考えてしまう方がリアリティあるんですけども。
何にせよ、こういう描写は古傷が痛みますわw
いやまぁベタとは言え面白いんですけどね。
『ハレルヤオーバードライブ!』 ゲッサン2014年8月号 p81 高田康太郎
やはりこの漫画はカップリングでキャラを引き出すのが一番の魅力だなぁと再確認。
そして、最後のシーンも「同じ状況になれば同じ事をやる」という風に、
きちんとキャラの特徴を出せていてさすがだなぁと。
しかもその展開にちゃんと意外性があるんですよね。
◎ あやしや
今はまだ蜘蛛の巣の縦糸を張る段階ですが、
キャラがある程度増えていけば、横糸を張って網にしていく段階へと入っていけると思います。
キャラとキャラとが点から線に、線から面に...
人と人との関係性を築きあげ、その延長上でコミュニティを築いてゆく...
ボードゲーム業界に必要なのはこの「結束型」から「橋渡し型」への転換ですが、
『放課後さいころ倶楽部』でもその辺りを描ければ、より面白い作品になると思います。
The Structure of "After School Saicoro Club" #3
以前『放課後さいころ倶楽部』の記事でこう書きましたが、まさにそういう展開でした。
『あやしや』 ゲッサン2014年8月号 p118 坂ノ睦
しかも柊隊長と楽や花は顔を合わせただけという風に、今後に余力を残しています。
コミュニティーが広がることによってキャラの幅が広がっていく感がありますし、
それに伴い、新たな情報、新たな考え方を得ることによってキャラの対応も変わる。
恐らく『あやしや』で一番ウケが良いのはほのぼのとした日常なのでしょうが、
戦闘シーン以外での緊迫感のある遣り取りも面白さを感じさせてくれます。
ホントこの漫画、充実してますな。
○ アイドルマスター ミリオンライブ!
『アイマス』に何の思い入れも無い人間にとっては琴線に触れるような内容ではありませんでしたが、
『アイドルマスター ミリオンライブ!』 ゲッサン2014年8月号 p185 門司雪
キャラのイメージを損なわず、かつ作者の絵柄の味も出せているとは思います。
第13保健室
意外性が脱ぐことだけなんで面白くも何ともないのは確かなんですが、
かと言ってこのジャンルで『VANILLA FICTION』並の伏線張られてもなぁというのもあり。
ゆるい中でも読者とどう駆け引きするかを考えれば、脱ぐ以外にもやりようはあるハズです。
いや別に脱ぐのが悪いとは言ってませんけども。
『第13保健室』 ゲッサン2014年8月号 p218 あおやぎ孝夫
多様性に棹さすならば、まずはキャラからというのは間違ってないものの、
次にシチュエーション、さらには面白さのバラエティも担保すべきじゃないかと。
◎ ひとりぼっちの地球侵略
『ひとりぼっちの地球侵略』 ゲッサン2014年7月号 p97 小川麻衣子
(中略)
アイラがリコに何をしたのかも気になります。
ゲッサン201407
前回こう書きました。
左下のコマは今回のシーンから想像するに「希は来ないわ。」と言ったタイミングだと思われます。
『ひとりぼっちの地球侵略』 ゲッサン2014年8月号 p231 小川麻衣子
で、このシーン。やっぱ伏線ってのは大事だと思うですよ。
アイラは戦術担当っぽいですなぁ。
今回は派手に決めるシーンも様になってましたが、
『ひとりぼっちの地球侵略』 ゲッサン2014年8月号 p235 小川麻衣子
リコのバラエティ溢れる表情だったり、
戦闘後にアイラが龍介から貰ったフィギュアが目に入るシーンだったり、
ちょっとしたシーンにもいちいち見どころがあって楽しめるのがいいですなぁ。
◎ ふだつきのキョーコちゃん
『ふだつきのキョーコちゃん』 ゲッサン2014年8月号 p270 山本崇一朗
私の弱点はその通りですが何か? 不覚にも可愛いと思っちゃったよ...
というかヒカリ、お前はケンジの気を引きたいのかとw
いやまぁバカだからそこまで分かってないって事なのでしょう。
謎がある漫画ですから、誤解を元にストーリーを展開していくパターンとは親和性ありますね。
○ ぼくらのカプトン
1,2話目はボチボチ。で、やっぱ柴田出ると面白いなぁ。
◎ LES MISERABLES
脱獄してでも為すべきことがある、って事なんでしょうなぁ。
個人的にはファンテーヌがあっさり死んじゃった感あるのですが、まぁ原作のある作品ですし。
『LES MISERABLES』 ゲッサン2014年8月号 p357 原作:ヴィクトル・ユーゴー 漫画:新井隆広
後の嘘を付くシーンも良かったですが、
シスター・サンプリスのこのシーンにはジーンと来ました。
『LES MISERABLES』 ゲッサン2014年8月号 p364 原作:ヴィクトル・ユーゴー 漫画:新井隆広
ファンテーヌを埋葬するシーンと銀行から引き出したお金を埋めるシーンとの対比も良し。
こういう表現をされると「原作ではどうなっているんだろ?」と気になりませんか?
◎ アオイホノオ
『うる星やつら』はたまに再放送で観たクチですが、
OP,EDは子供の自分にとっても印象的だったのを覚えています。
特にOPのSEは、今思えば「宴が始まる」感がありますね。
で、『アオイホノオ』のOPもすこぶる良い出来で。
80年台を彷彿させるような色具合で、かつアニメのパロディにした事で、
漫画やアニメの世界を実写に取り込んだ感が出てるんじゃないかと。
曲もダサ格好良いのがウリのウルフルズですし。
ドラマ1話目観ましたけど、
少なくとも『逆境ナイン』を観た限りでは、この監督は「分かってる」感があったので、
ある程度ファンには納得できるような作品が期待できるとは思います。
ゲッサン201406 #1
概ね予想通り、ファンには納得できる作品ではあったと思います。というか超面白い!
これで「ある程度」と書かなければ完璧に当たってたんですがねw
私のTLでは大反響なんですけど、楽しむには色々と前提が多いアニメなんで、
一般へと浸透するにはちょっと難しいのかなぁ。
◎ ちろり
雰囲気が一番のウリな漫画ではありますが、
『ちろり』 ゲッサン2014年8月号 p428 小山愛子
どう雰囲気を出す展開にするかが重要で。
『ちろり』 ゲッサン2014年8月号 p436 小山愛子
カモメ亭をカモメ亭たらしてめているのは、その場所自体ではなく、
カヒーの味と薫り、そしてマダムとちろりの2人。
だからこそ最初にそのうちの1つ、ちろりを欠いた展開を描き、
いかにちろりが場に欠かせない人材かを描く。
序破急などの構成はあくまで手段であって目的ではないのですが、
構成がきちんとしているからこそ、雰囲気もより伝わるのだと改めて考えさせられました。
幕末ウエスタン DJINGO (読切) アントンシク
★★★★★
『幕末ウエスタン DJINGO』 ゲッサン2014年8月号 p475 アントンシク
『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』のパロディでは?という話があるらしいですが、
まだチェックできていません。
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『リンドバーグ』にもこういう馬鹿っぽい演出の回があったんですが、
ハチャメチャな感じを貫き通した感。
『ちろり』とはまた違った形での和洋折衷で、本音は和風をやりたいのかなぁ...
展開としては非常にベタですが、
『幕末ウエスタン DJINGO』 ゲッサン2014年8月号 p475 アントンシク
キャラや設定がハチャメチャだけに却って合っている印象。
効果音をカタカナにするか英語にするかの区別がイマイチ曖昧だった点はちょっと残念。
一応クラサン基準で★5つ付けてますが、7くらいは付けたい作品。
この設定だと連載向きだとは若干言い難いですが、今のアントンシク先生ならどんなジャンルでも
面白い漫画を描いてくれそうな期待感はありますね。
もう和風な漫画でもいいかなとw
個人的には可愛い系の女の子はもひとつ感があるので、綺麗系のお姉さんも欲しいところ。
まぁそれ以上にオッサンが格好いいんですけどね。
○ くちびるに歌を
フィナーレに向けての下準備といったところでしょうか。
◎ アサギロ
切った張ったを描いてる割には展開的には地味でコメントに悩む漫画ですが、
『アサギロ』 ゲッサン2014年8月号 p580 ヒラマツミノル
何だかんだ言って動きがあればちゃんと面白いですなぁ。
◎ 月曜日は2限から
妙に面白かったです。単に俺が疲れてるのかなぁ。(そっちの問題!?)
『月曜日は2限から』 ゲッサン2014年8月号 p590 斉藤ゆう
この部分は別の意味で面白かったですが、全体的にラブコメ気味だからってのがあるのかも。
○ 第三世界の長井
ちょっと理解が出来るようになりました。
○ ドン・バルバッツァの息子達 (短期集中) 梅内創太
かなり辛めですが。
『ドン・バルバッツァの息子達』 ゲッサン2014年8月号 p673 梅内創太
モノローグと普通のセリフを混ぜるのは基本的に避けた方が無難だと思います。
やむを得ない場合には、なるべくどちらかのネームを極力削る努力を。
このシーンだとモノローグは「なぜ取り乱さない!?」の一言で済むと思うんですよね。
現状、連載を始める力はあれど、続ける力が付いてるとまでは言えない感じですが、
こういったディテールが課題というよりは、
良くなってきたキャラ描写やストーリー展開をさらにブラッシュアップする事が重要だと思います。
◎ 終末風紀委員会
『終末風紀委員会』 ゲッサン2014年8月号 p714-715 熊谷祐樹
どう見ても「トゥーン・ワールド」です。本当にありがとうございました。
夢にも思わない (読切) 瀬戸ミクモ
★★★☆☆
かなり甘めですが。
『夢にも思わない』 ゲッサン2014年8月号 p728 瀬戸ミクモ
オチなしヤマなし意味なしという訳ではありませんでしたが、
オチのための漫画なのにも関わらずオチが微妙で何も面白くないという。
絵が見栄えしない作家さんだったら★2つ付けてたかもしれません。
基本的に女流作家は共感出来るような演出をいかに表現できるかじゃないかなぁと改めて。
○ 鉄楽レトラ
男ばっかじゃ人気出なかったとかなんですかね?
個人的にはどうも地味で暗い印象が付き纏ってるので、
せめて爽やかさをもう少し出すべきかと。
『鉄楽レトラ』 ゲッサン2014年8月号 p758 佐原ミズ
個人的には藤本さんはどストライクなので、
もうちょい出番が増えるといいなぁ。
◎ VANILLA FICTION
てっきりドクロが演技で何とかするような展開になると思いきや。
◎ ツール・ド・本屋さん
前半の『信長』より、何と言っても後半の『アオイホノオ』でしょう。
『ツール・ド・本屋さん』 ゲッサン2014年8月号 p863 横山裕二
ちゃんと漫画の面白さに落とし込めてる辺りはさすがに横山先生ってのもありますけど、
それ以上に島本先生自身が面白過ぎw