The Structure of "Ice Hockey Princess" #3

The Structure of "Ice Hockey Princess" #1
The Structure of "Ice Hockey Princess" #2
の続きという事に一応なっていますが、
#1,2はあまり『氷球姫』自体の事を書いていないので、読まなくても大丈夫かもw

今回キャラにフォーカスを当てますが、
『氷球姫』のプロトタイプ漫画、『氷の国の王子様』との比較が多めになっているので、
The Structure of "Prince of Ice Kingdom"
逆にこちらは参考になる...つもりで書いたのですが、それとはまた違った方向で逆に、
この記事と被ってる箇所が多いのでやっぱり読まなくても (ry


今回は展開予想を含んでいるため、ネタバレが嫌いな人にはお勧めしかねます
まぁ当たるかどうかは分かりませんけどねw
そして、展開予想が好きな人なら、是非『氷の国の王子様』を読んで欲しいところ。

展開予想に関しては#3で書く予定だったこの作品の課題に絡めて、
今回取り上げた主要キャラ3人以外のキャラと共に、改めて#4で書く予定ではいます。


6) キャラ
少年漫画は何と言ってもキャラが命。キャラを語らずしては少年漫画は語れません。
先にやれよという話になるのかもしれませんが、私の場合はキャラを語るためには
どうしても漫画の構造の事を先に書く必要があるんです。(開き直り)


6-a) 薔薇紅羽
『氷球姫』 週刊少年サンデー2014年17号 p410 小野ハルカ

通称は姫。
『氷球姫』のメイン主人公。#1で既に書いたように、コスプレ型の主人公です。
『氷球姫』 1巻 p190 小野ハルカ

作者曰く、『氷の国の王子様』のジェニファー・ウィンターズが元ネタキャラという事ですが、
外見や性格、ウィンターズ家のお嬢様といった設定に関しては確かにそうですけども、
彼女はフィギュアスケートの選手なので、漫画の中でアイスホッケーをしてる訳ではありません。
アイスホッケーの選手としては、その右にいる主人公・アーサー・ウィンターズが元ネタキャラなので、
このカップルを足して2で割ったキャラが紅羽であるという説明の方が、より正確だと思います。
紅羽のプレイスタイルはアーサーが元ネタだと、強く感じたのがこのシーン。
『氷球姫』 週刊少年サンデー2014年20号 p132 小野ハルカ

紅羽がCFとして優秀なプレイヤーだという説明の後のシーンなのですけども、
恐らく本来の適正はRWなのでしょう。


私はアイスホッケーに関してはほぼ知識ゼロですが、
このテのポジション変更はサッカーではよくあることだとは知っています。
例えばサミュエル・エトー選手は名だたるクラブで屈指のFWとして活躍していますが、
南アフリカワールドカップカメルーン代表ではOMFとしてプレイしていました。
他にも李根鎬(イ・グノ)選手が磐田やガンバ等ではFWでしたが、韓国代表ではOMFです。
この二人の場合、なぜ代表になるとポジションが変わるのかと言うと、
前線からの守備など、他の代表選手の戦術理解度が低いことが主に挙げられます。


『氷の国の王子様』の主人公、アーサー・ウィンターズも
本来の適正とは違ったポジションでプレイしたキャラでした。
アーサーは聖堂学園に入ってから、自身があえて望んでCFとしてプレイしたのですが、
『氷の国の王子様』 3巻 p90-91 小野ハルカ


アイスホッケーのCFは、恐らくサッカーだとボランチに近いポジションで、
CFで司令塔をしつつ点も獲る仕事をするのは、アーサーにとってもオーバーワーク状態でした。
漫画の視点から言うと、役割 (ロール) を背負いすぎていると。
『氷球姫』 2巻 p21 小野ハルカ

『氷球姫』でも、戦術理解度が最も高く、攻守共に秀でた紅羽がCFを引き受けざるを得ない事に
現時点ではしているのでしょう。


『氷の国の王子様』の場合は、
最終試合の途中からサブ主人公で着せ替え型の城山咲人...サキが覚醒した事によって、
『氷の国の王子様』 3巻 p128-129 小野ハルカ

アーサーは本来のポジションであるRWでプレイする事になりました。
だいぶ先の話にはなるでしょうけど、いずれ紅羽もRWでプレイする事になると考えます。
では誰が替わりにCFでプレイするのか?といった話はまた後で。


また、『氷の国の王子様』でアーサーを本来のポジションに戻した理由は、
アーサーとサキの能力をより活かすためというものでした。
『氷球姫』 週刊少年サンデー2014年20号 p146 小野ハルカ

『氷球姫』場合は薔薇紅羽が普段は冷静...クールな性格だけど、
ことテンプル戦になると病的なほど感情的に...ヤンな性格が出てくるという、
ポジション適正を性格と結びつける工夫をさらにしてきました。
この事からも『氷球姫』は『氷の国の王子様』の単なる焼き直しではない事が分かるのですが、
一方でこのシーンは(ヤンデレ)+(クーデレ)−(デレ)の、
言わばヤンクーなヒロインが誕生した瞬間でもあります。
(まぁ既にいても不思議ではないので、私が知らないだけかもしれませんが。)


※追記
既にいました。しかもサンデーで。さらに言うと単行本持ってる作品でw
『M・S DOLLS』 5巻 p144 菅原健二

まぁこのシーンだけなんですけどね。


このヤンクーという記号、簡単にはデレないという事は、それだけ難攻不落という事でもあり、
ヤンかつクールという強い記号は姫と呼ばれているコスプレ型ヒロインにマッチしています。
この作品はラブコメがメインではありませんが、ラブコメ要素も一応含んでいるので、
基本的にはヒロインがくっついた時点で漫画が終わる時という点では同じですから、
ヒロイン自身にそれを阻害する要素があるにこした事はありません。


ただ、ヤンクーな記号はひとつ問題があります。
現状、最も人気のある性格的な記号はツンデレでしょう。
ツンデレ好きとっては、紅羽はデレが薄いことに物足りなさを感じてしまいがちではないかと。
それが故に、今までヤンクーなキャラがいなかったか、話題にならなかったのかもしれません。
この作品の素晴らしい点の一つは、一見問題に見えるところが既に対処済みなところです。


ツンデレ好き対策は3つあって、そのうちの一つは常盤木の前ではデレないこと。
とは言っても恋愛感情的なことでデレるという訳ではなく、あくまで常盤木の能力を
認めてるかどうかという話ではあるのですけども。
常盤木の前ではデレない方法は2つあって、
一つめはそのまま、常盤木以外には能力を認めている発言をすること。
『氷球姫』 1巻 p174 小野ハルカ

もう一つの方法は上にも引用した画像ですが、
『氷球姫』 2巻 p21 小野ハルカ

紅羽のモノローグでデレること。
『氷球姫』 2巻 p20 小野ハルカ

個人的にはその前のシーンで十分デレてるとは思うのですが、
「そんな事ありませんわよ」と否定する訳でもなく、「その通りですわね」と肯定するでもない。
表面上はクールに「気が早い」と釘を刺しつつ、内心は常盤木のことをある程度は認めたという、
正にクーデレな描写になってると思います。
ここで重要なことは、ヤンクーいうヒロイン像を読者に押し付けるのではなく、
ツンデレ好きな人がヤンクーなヒロインが好きになるように、デレでステップを作っていることです。


という事で、
『氷球姫』 2巻 p153 小野ハルカ

薔薇のように美しいけど棘があり、紅の情熱で華麗にリンク上を羽ばたく薔薇紅羽
これからはヤンクーヒロインな姫の時代ですよ!!1


6-b) 常盤木松明
『氷球姫』 週刊少年サンデー2013年52号 p48 (1巻 p118) 小野ハルカ

通称はたいちゃん。但し、使うのは親友のカバちゃんこと白樺武郎と謎の年上女性に限定。
『氷球姫』のサブ主人公。#1で既に書いたように、着せ替え型の主人公です。
着せ替え主人公において最も必要な要素は、
いかに読者がキャラに共感し感情移入できるかどうかですが、個人的には共感しまくりですw
『氷球姫』 1巻 p24 小野ハルカ

とは言っても、運動部女子が特に好きという訳でもなく (大野忍は好きですけど)
慰めてあげたいとも思いませんし、ましてやクンカクンカしたいとは決して思いませんけどw
アドバイスをしたいと思うこと...特にポテンシャルを発揮させるという点が。
そもそもこのブログ、一応漫画批評という形にはなってますけど、
一番力が入ってるのは漫画の分析ですが、二番目は漫画の改善策...
作家のポテンシャルをどう高めるか、もしくは発揮できるかといった考察ですので。
常盤木とは違って、作家さんに直接間接的にアドバイスしたいのかと言われるとまた違いますが。
私の場合は効率厨の自己満足です。


誰かにアドバイスしたいという気持ちが私個人だけのものではなく、誰でも共感できるものなのか。
間違いなく共感できる欲望でしょう。
今まではその理由として、人間は周りから見られているよりは頭が良いと思っているから、
何かしら考えは浮かぶはずだ...という、ふんわりとしたソースも何もない説明をしていました。


この間、twitterでそれを裏付ける理論の存在を知って驚愕しました。
その理論とは、ダニング=クルーガー効果 (Dunning–Kruger effect) 。
現在はwikiに項目があるにはありますが、それだけではイマイチ分からないかもしれません。

DunningとKrugerは、所与のスキルについて、無能な人々は
1. 自分のスキルレベルを過大評価する傾向がある
2. 他者の持つ本物のスキルを認識できない
3. 自らの不適切さが極端であることを認識できない
4. そのスキルのトレーニングを行うと、トレーニング前はスキルがかけていたことに気付く
忘却からの帰還 ダニング·クルーガー効果についてのwikipediaの記述

より詳しく知りたい方はリンク先のブログを参照してもらうとして、
要するに、頭の悪い人は頭が悪いが故に、どのくらい分かっていないかが分かってないため、
頭の良い人より頭が良いと思ってしまう...
実に恐ろしい理論だと感じませんか?
「そうだよなーバカはホントにバカだからなー」と、この理論にすぐ飛びついたらならば、
「自らの不適切さが極端である」可能性を考慮していない訳ですから、
その人自身がダニング=クルーガー効果の影響下にある可能性が高い...
無能であるか否かの踏み絵になるという事ですから。
もちろん自分の事をバカだと認識している場合はまた別ですが。


で、何が言いたいのかというと、
分かってる人には分かってる範囲内で改善策を見いだせて、
分かってない人には分かってないにも関わらず、誤った改善策を見いだせてしまう。
つまり誰でも改善策は (正しいかどうかは別にして) 見いだすことはできる...
『氷球姫』 1巻 p43 小野ハルカ

常盤木のアドバイスしたいという欲求に共感できるという事になります。
さらにそのアドバイスは#1で既に言及したように「頑張る動機が女の子」。
ここでは詳しくは書きませんが、これまた男性にとって共感できるものです。


『氷の国の王子様』では、常盤木の役割も主人公のアーサーが担っていました。
...常盤木に共感しまくりなら、自意識過剰に俺が元ネタだと言い切るべきなんでしょうけどw
『氷の国の王子様』 1巻 p80 小野ハルカ

それはともかく、言わばアーサーの役割を分割して出来たのが紅羽と常盤木であると。
ちなみに、常盤木の他人の話を聞いてるようで聞いてない辺りもアーサーが元ネタ。
『氷の国の王子様』 サンデーS 2012年12月号 p698 (2巻 p140) 小野ハルカ

性格的にはアーサーが常盤木、ジェニファーが紅羽に近いので、
このカップリングでのロールプレイはそのまま『氷球姫』に引き継がれていると言えるでしょう。


で、『氷の国の王子様』のキャラ的には2つ問題点があったのですが、そのうちの一つは
アーサーが万能すぎることでした。
『氷球姫』の紅羽と常盤木、両方の役割を独りで担ってたのですから、
どれだけチートなキャラだったか分かるでしょう。
『氷の国の王子様』 少年サンデーS 2012年9月号 p465 小野ハルカ

しかもコメディまでやるという。
主人公マンセーな漫画自体がダメだというつもりは毛頭ありませんし、
それだけ王子なキャラであることの証明にはなるのですが、
その弊害として主人公の彼が万能すぎるあまりに、他のキャラの役割を奪っていたんですね。
『氷の国の王子様』 1巻 p136 小野ハルカ

実際、ポテンシャルを見抜く能力に関しては監督のソフィアと被っていて、
被っていたが故に彼女の出番はこの後ほとんどありませんでした。
終盤までアーサーに司令塔と点取り屋という、二つの役割をあえて被らせていたのとは対照的です。
『氷の国の王子様』 1巻 p139 小野ハルカ

彼女の外見と記憶力はテンプルのラブロワ監督に、病的なところはシロへと引き継がれていますが、
『氷球姫』 1巻 p42 小野ハルカ

ひと目で見分ける能力は、アーサーの役割と共に常盤木へと引き継がれています。


常盤木の変態な所は『氷の国の王子様』に該当するキャラはいませんが、
#1で書いたように、『GS美神』の横島がひょっとしたら元ネタキャラなのかもしれません。
彼の変態性はともすれば共感の阻害や、女性読者からの嫌悪感を惹起する可能性はありますが、
少なくともキャラとしての紅羽との相性はすこぶる良いです。
『氷球姫』 1巻 p108 小野ハルカ

それを象徴するのがこのシーン。紅羽の章で触れたツンデレ対策その2です。
そもそもツンデレとはエロゲー界隈から誕生したとされる用語ですが、
個人的には「あの子は俺に冷たく接してるのは照れ隠しだからだ」という脳内補完
精神的ダメージを回避する衝動が元になって、ツンデレなキャラが生まれたのだと考えています。
ソースはこのブログのプロフィールにもあるように、脳内ですw
上のシーンでギャグにするため、脳内補完が的外れなものになっていますが、
クールな反応でも、ベクトルとしてはデレなんだと読者に伝えることが出来る構造にはなってます。


という事で、
『氷球姫』 週刊少年サンデー2013年50号 p53 (1巻 p79) 小野ハルカ

「おはよう」から「おやすみ」まで、運動部女子には常盤の明かりとなるであろう、常盤木松明
たいちゃん視点で女性キャラの、さらには読者視点でこの漫画や作者の成長を見守ってみませんか?


6-c) 梅ヶ枝風花
『氷球姫』 週刊少年サンデー2013年50号 p54 (1巻 p80) 小野ハルカ

通称はフーカ。
『氷球姫』のサブキャラで、今のところ1話目と鳥ノ山戦を除いては基本的にツッコミキャラですが、
いずれは準主人公になるキャラだと考えています。
その大きな理由は、『氷の国の王子様』のサブ主人公、城山咲人が元ネタキャラだからです。
フィギュアスケートの選手という点だけは、現役か元かの違いはあれど、
ジェニファー・ウィンターズが元ネタだと言えなくもないのですが。
『氷の国の王子様』 1巻 p49 小野ハルカ

城山咲人...サキも性格的にはツッコミキャラでした。
そもそもツッコミキャラというのは、誰かがボケた時にはその場にいる必要があるので、
必然的に登場回数が増えます。
逆に言うと、登場回数が増えても問題ないような重要キャラである必要があります。


そして、選手としてもやはりサキが元ネタです。
『氷球姫』 2巻 p11 小野ハルカ

サキもフーカもハンドリング能力に課題が残ることは同じですし、
最初にサブメンバーからRWへと抜擢されたのも同様です。


ここまで書けば、このブログを読んでる人の中には気づいた人もいるかもしれませんが、
紅羽の替わりにCFへとコンバートされるキャラクターは、フーカです。
現段階でも既にその伏線は仕込まれています。その仕込み方が素晴らしいんですよね。


サキとフーカの違いは、男性か女性かという違いはともかく、

城山サキが「着せ替え型」主人公 (こうしたいと読者に思わせる) です。
読者に感情移入を促すためのプレーンなキャラクターですが、
「空間把握能力」という、自分が気づいてないだけでひょっとしたら俺も持ってるかも?
と思わせる特殊能力であるが故に、感情移入を阻害しない工夫がなされています。
The Structure of "Prince of Ice Kingdom"

ここが大きく違います。
フーカは女性キャラの中では比較的着せ替え型に近いキャラクターではありますが、
サブ主人公という制約には掛からないこともあり、能力に関してはコスプレ型に近いです。
『氷球姫』 2巻 p14-15 小野ハルカ


彼女の選手としての特長は、元フィギュアスケート選手であることによる、
筋力とスタミナ、スケーティング能力です。
フーカの持つこれらの能力が、CFになるにはうってつけの能力だと考えています。
というか、これはある意味フーカがCFにコンバートされる伏線ではないかと。


アイスホッケーの場合、CFはサッカーで言うとボランチに近いポジションだというのが正しければ、
リンク上のいたる所にも顔を出すようなスタミナが要求されるポジションだという事にもなるでしょう。
また、サッカーではDFが攻撃参加した時にはボランチが下がってその穴を埋める必要が出てくるので、
アイスホッケーのCFにも、サッカーのボランチと同様にDFの能力も必要になるのではと考えます。
サッカーのDFにはスタミナはさほど要求されませんが、代わりに求められるのは主に筋力と高さ。
アイスホッケーにはヘディングが無いので高さが要求される事は無いでしょうけど、
スタミナは他のポジションより要求されない代わりに筋力が求められるのは、サッカーと同じでしょう。
『氷球姫』 1巻 p96 小野ハルカ

そして、アイスホッケーDFの必須項目が「バックスケーティング」
ループ・トウループサルコウがフィギュア選手にとって必須項目なのですから、
それらのジャンプの助走となるバックスケーティングが出来ない筈がありません。
もっとも、現代サッカーでスタミナが要求されるのはボランチよりはSBですし、
(CBがフィールドプレイヤーの中ではスタミナがあまり要求されないのは確かです)
アイスホッケーはフットサルと同様にサッカーよりは人数が少ない球技ですから、
FWもDFもサッカーと比べると、よりオールマイティな能力が要求されるのかもしれません。


さらには、サキが持つ唯一の特殊能力、空間把握能力もフーカが持っている可能性があります。
フィギュアスケーターは空間把握能力が高いのかどうかは分かりませんけども、
体操の内村航平選手は空間把握能力が非常に高いと聞いたことがあるので、
体操と同様にアクロバティックなフィギュアスケートにも空間把握能力が要求されるのかもしれません。
(この辺り、テキトーな理屈ですいません)
彼女のツッコミが早いという能力も、判断力の高さに結びつくかもしれませんw


最後の方はネタですが、少なくともポテンシャルに関しては正にチート級のフーカ。
『氷球姫』 週刊少年サンデー2014年2・3合併号 p289 小野ハルカ

とは言え、アイスホッケー歴の浅さからくる自信のなさとハンドリング能力の低さによって、
今のところはそのポテンシャルをごく一部しか発揮できていません。
このことよって、ある程度は着せ替え型のキャラとして擬態できていると思います。
#2でコスプレ型主人公の台頭と着せ替え型主人公の凋落について書きましたが、
着せ替え型キャラの需要が下がったとは言え無くなった訳ではないので、
着せ替え型キャラの良さというのをフーカが魅せてくれると期待します。
特にスタミナに関しては「チームが苦しい時ほど光輝く」能力でもあるので、
熱血との相性も良いですし。


という事で、
『氷球姫』 1巻 p186-187 小野ハルカ

リンクを縦横無尽に駆け巡る風となりうるポテンシャルを秘めた、梅ヶ枝風花
今はまだ蕾の段階ですが、フーカを通じて花開く未来の可能性を信じてみませんか?