サンデーS201311

来月も新連載1本+読切1本。
サンデーS 2013年11月号 p807

サンデーはギャグ作家不足が深刻になってますが、
その数少ない新人ギャグ作家のうちの一人、熊之股鍵次先生が新連載。
未連載のサンデーギャグ漫画家って、後はおたみ先生くらいじゃないかなぁ...
(『レジチョイサーよしえ』の福井セイ先生は元々ギャグ作家じゃないですし)
険持ちよ先生の元アシスタントで、剣持先生のブログでは沼と呼ばれてた人です。
ググればどこの大学出身かは分かります。

twitter熊之股鍵次
受賞作不明。
サンデー超 2011年10月号 『新鮮B組』
サンデーS 2012年7月号 『太陽の友達の友達』

どちらもかなりブッ飛んでた作品なので、そういう方向なのかもしれません。


読切の松峯先生は、受賞後2作品目の作品。

第65回コミック大賞 (少年部門) 『RAIFURU』で佳作。 (当時22歳)
サンデー超 2011年9月号 『少年n』

絵の見栄えはしなかったような記憶はありますが、正直あまり覚えてませんね...


ルパン三世 VS 名探偵コナン
絵柄の全く違う2作品を上手く落とし込めてる辺りは素晴らしいです。
ただまー褒められるのはそのくらいで...
元のシナリオが微妙だという事もあるんでしょうけど、面白い感じにはならんですなぁ。
その上、漫画のフォーマットに即した感じにアレンジされてる風には思えませんし。
(原作未読なんで何とも言えませんが)
とまぁぶっちゃけあまりコメントする事も無いんですが、
ルパン三世 VS 名探偵コナン』 サンデーS 2013年2月号 p36 原作:モンキー・パンチ 青山剛昌 作画:阿部ゆたか・丸伝次郎

ルパンダイブを足元だけって、そりゃないぜとっつあ〜ん


湯神くんには友達がいない
かなり甘めですが。いくつか笑える箇所はあったので。
ただまー最近はちょっと勢い落ちてる印象。



さくらじゅん ネームに凄く詰まるようになってしまった。自分が描きたいと思うものを描くってどんな感覚だったっけ…うーん link


GRGR @Sakura_Jun 1巻の広告なんかを見ると、『湯神』の良さって主人公の表情がコロコロ変わる所なんじゃないかと思います。こういう表情させたい、とかはあったりしますか? link


さくらじゅん @GRGR_ そういえばネームを切っている最中、そういう意識がなかった様な気がします。はじめの頃はそれが楽しくて描いていた様な…基本を考え直さないといけないですね。 link
基本的にtwitter上での作者さんへのresは、 作品を褒める事以外はなるべくしないようにしてるのですが、 さすがに見かねて批判的なコメント (かなり婉曲に、押さえてはいますが) をしました。 湯神くんには友達がいない』 サンデーS 2013年11月号 p69 佐倉準 その辺りは若干戻ってきてる気はします。 ただまー、『湯神』の良さは単行本1巻の記事で書きましたが、 意外性、ロールプレイの部分は継続できていたんですけど、 最近男女の考え方の違いによる「あるある」な面白さが足りない気がします。 サンデーS 2013年11月号 p79 来月からは月一連載とは言え、本誌に栄転するので、 これを機にもういちど初心にかえって貰いたいもんです。 単行本の発売日は10/18になったのも、本誌栄転の影響なんでしょうか。 何にせよ、2月辺りから「本誌昇格か出張を」と書いてたので、個人的には非常に嬉しいです。 キュピコ! M属性が消え去るのは勿体ない気もしますが、まぁ使い捨てキャラなら... それ以外はいい意味で相変わらず。 × アパートメント・オブ・ガンダム ノリの問題ではなく、コメディ・ギャグの質の問題です。 THE UNLIMITED 兵部京介 THE UNLIMITED 兵部京介』 サンデーS 2013年11月号 p158 原作:椎名高志 漫画:大柿ロクロウ 兵部にしか心を開かなかったユウギリが、他の人に心を開く瞬間。 描く方は相当プレッシャー掛かったんじゃないですかねw ◎ バディ!!! 個人的には○にしようか悩んだんですが、 そんなに面白くないと感じた原因が、読切版とほぼ同じストーリーだったからので。 読切の時にはちゃんと◎付けてますしね。 『バディ!!!』 サンデーS 2013年11月号 p158 西園フミコ TSF (性転換モノ) とツンデレな感じがきちんと噛み合ってますし、 キャラ漫画としては割とよく出来てるとは思います。 個人的には男性と女性の違いが気の強さ具合だけでは勿体無いので、 それ以外の性差も上手く出せれば、TSFである意味がもっと高まると思うのですが。
文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女

文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女

バスケに必要な空間認識力とかはどうしても男性に分があったりしますし、 女性の方がちょっとした事でも気づく、といった辺りは漫画に反映させ易いでしょう。 コメディと熱血の両方描ける作家さんなので、上手くハマるといいんですが。 今際の国のアリス 素晴らしい。 今際の国のアリス』 サンデーS 2013年9月号 p146 麻生羽呂 2話前で「くらぶのきんぐ」キューマにこう言わせておいて、 今際の国のアリス』 サンデーS 2013年10月号 p223 麻生羽呂 前回では「生き延びる気あんのかよ…?」と、最も非情なニラギでさえこの発言。 ニラギはバランス型ですから、こういう発言するのも理に叶ってます。 今際の国のアリス』 サンデーS 2013年11月号 p230 麻生羽呂 そして今回のシタラとキューマの策。 『放課後さいころ倶楽部』の記事に書いたように、

資源 (resources リソース) をどう管理するか決断していく。
管理の大半は交換 (trade トレード) を通じてという事になります。

ゲームの本質はこうですが、今回のゲームの勝利条件は点数の多い方ですから、理に叶ってます
きちんと伏線は張りつつ、途中でミスリードする。
やはり、意外性を面白さに繋げる構造はコレだと思うんですよね。


ノゾ×キミ
こわしや我聞』 4巻 p132 藤木俊

GHKとはちょっと違いますが、別のカップルを出して、くっつける展開に。
ノゾ×キミ』は主人公とヒロインの関係を軸に展開していくので、
今までのようなハーレム気味な方向は確かに難しいのかもしれません。
というような事をこの回読んで気づくようではなぁ...と反省。


読者を誰に感情移入させるかという点では難しい舵取りが要求されるかもしれませんが、
(他人同士をくっつけて、どうやって達成感を出すか)
上手くハマれば今まで以上に良い漫画になりそうです。


機動戦士ガンダム FAR EAST EDEN
ザク2機がどうカスタムされてるか期待してたので、そういう展開じゃなかったのは少し残念ですが、
戦術の面白さとナイトストーカーの格好良さでトントンかなぁと。
機動戦士ガンダム FAR EAST EDEN』 サンデーS 2013年11月号 p319 大谷アキラ

最後のヒキは正直ガッカリですが、ここから意外性出してくれるのなら。


◎ LASBOSS×HERO
『LASBOSS×HERO』 サンデーS 2013年11月号 p359 葛城一

なるほどー。コレはやられた...
今回の展開は読者がちゃんと付いてきてくれてるかちょっと心配ではありますが。


◎ 女子高生刑事 白石ひなた
スリードさせようさせようとし過ぎる点が若干微妙かなぁとも思いますが、
それでも起承の段階で意外性が出てくるとやはり面白いってなりますね。
「やはりそう来るか」と人によっては感じてても、面白くはなりますし。


○ 名無しは一体誰でしょう?
ちょっとモノローグで引っ張りすぎてる感があります。
脳内議論をやっちゃいかんとは言いませんが、
誰かと会話してれば、そこでキャラの特徴が出せる訳で、少し勿体無いかなぁと。


覚の駒
やはりタスクが多すぎて、窮屈ですなぁ。
まぁボトルネックが解消されれば即面白くなるって感じでも無いんですけど。
熱血成分入れようとするとどうしてもそうなっちゃうのかもしれませんが、
ほとんど同じストーリー展開ですし。


KING GOLF
変なキャラ出てきましたけど、面白い訳でもなく、気持ち悪い訳でもなく。


夏空エンドラン
何だかすっかりスポーツ路線。
湯神くんには友達がいない』 サンデーS 2013年2月号 p113 (2巻p95) 佐倉準

『湯神』では試合のシーンでいくつか致命的なミスがあったので、
こっちは大丈夫かなぁと思わず内容そっちのけでチェックしてましたが、
『夏空エンドラン』 サンデーS 2013年11月号 p550 伊藤しろ

左ピッチャーなのに右足でプレート踏んでたりといった致命的なミスはなく一安心。
ただ、一箇所だけ怪しい箇所はあって。
『夏空エンドラン』 サンデーS 2013年11月号 p552-553 伊藤しろ


このシーン。
まず、ダイビングキャッチした後に右手で支えるなんてプレイはやりません。
仮にこんな事やったら肘か肩を痛める可能性が非常に高いです。
起き上がる時に右手を付くのならあり得ますが。
そしてグラブトス。
バックハンドで取った後、このような腕になるにはどう動くか試してみれば判りますが、
飛び込んで着地するまでより、明らかに時間が掛かります。


じゃぁどうすればいいのか?動画見てもらうのが一番手っ取り早いでしょうか。

http:///youtu.be/btA0hgvn260?t=33s
33秒辺りから。

http://youtu.be/PtJt2KUkqBQ?t=6m45s
こちらは6:45辺りから。
要するに、倒れこんでバックハンドのままグラブトスするのが理に適ってます。
とは言え、こういうプレー自体がレアケースなので、それほど問題ではないかなぁと。
絵的に映える方を選んだって事もあるでしょうし。
個人的には倒れこみながらもトスをする、といった方が必死さが伝わっていいんですけども。


で、肝心の内容ですが、割とフツー。
夏目のセリフはちょっと格好良かったですが、この路線も相変わらず物足りないですなぁ。
キャラはわらわらと出てくる割に、各キャラの個性が希薄でねぇ...
今のこの状態だとストーリーを進めても厳しいんじゃないかなぁ。


うろんな3人共
相変わらずテンポはいいんですけどネタが...


りんたっくん (読切) 今井美紀
★★★★★
『りんたっくん』 サンデーS 2013年11月号 p594 今井美紀

割と見栄えする絵柄で、フツーのラブコメかなーと最初思わせておいて、
『りんたっくん』 サンデーS 2013年11月号 p594 今井美紀

少しづつ変な描写が混じってきて、最後のオチへ。
意外性がありつつ、オチを見れば変な描写もなるほどと納得するようになっていて、
中々面白かったです。


ただ、変な描写は意外性と引き換えに、
キャラ萌えからだんだん遠ざかって行ってるのが問題かなぁとも思いましたがw
その辺りを上手く捌けるようになれば、いい線行くような気がします。


(くろ)の天使
印は相変わらず付けませんが、大分マシに。
ネタはベタですが、キャラにフォーカス当たってますし、ちゃんとオチてました。
元々何でもやれる代わりにコレといった売りが無い作家さんなので、
コレ以上どうやっていけばいいかは分からないですけども...
自分が一番好きなのは何か?を見つめ直す事になるんですかねぇ。


○ ちいさいひと
このシーンは良かったです。
『ちいさいひと』 サンデーS 2013年11月号 p668 夾竹桃ジン シナリオ:水野光博 取材・企画協力:小宮純一

面白さの原因はギャップでしょうけど、いかに相談員が真剣に取り組んでるかも伝わります。


蹴魂
「たったの2倍か」だけでしたね... いやまぁそれなりに熱いんですが。
このテの熱血漫画は強さのインフレから避けては通れませんが、
それ以外でどうキャラを描けるか。
読切の『蹴魂』がキャラ紹介だけで終わるという、ある意味割り切ったものだっただけに、
もう少しキャラを掘り下げながら進行できなかったのかなぁと思います。


ささみさん@がんばらない
まぁ原作の問題だったんでしょうねぇ... ラノベの方は今も順調なんでしょうけど。
見栄えの良さはそのままに、構図の見難さは解消されたので、
西川先生的には成長したんじゃないでしょうか。
オリジナルでは厳しいでしょうから、今後も原作に恵まれるかどうかって事になると思います。


◎ 青いね芝くん!
『青いね芝くん!』 サンデーS 2013年11月号 p780 木村光博

不覚にもココで笑ってしまった...w
何気に前の方でも描いてあるんですけどね。
ラストはかっこ悪い熱血を描く漫画に相応しいシーンだったと思います。
全体的にみても◎。
ただまーもう少しだけでも見栄えが良くならないと、売れないでしょうなぁ...


My Sweet ウマドンナ 馬きゅ〜ん☆
4本目が残念なのは仕方ないとは思います。1〜3本目はまーまー。
1本目は千歳の部屋で話してたのに、最後のコマでいきなり厩舎になってるのは謎ですが。


ネッコロ
面白くは無いですけど、しぐさはそれなりではあったかなと。