怒競 (読切) 正見純一

別冊少年チャンピオン 2013年10月号 p612 秋田書店

twitterkona_goukin


★★★★☆



正見純一(元、金属製の木琴)
【告知】本日9月12日「別冊少年チャンピオン」にアドレナリンレース漫画『怒競』掲載されます。変な漫画です。どのぐらい変な漫画かは読んでいただければわかります(笑)よろしくお願いします。 pic.twitter.com/ORYE7E77fc
link


上條淳士
正見くんは『DOG LAW ドッグ・ロウ』という漫画制作を手伝ってくれた優秀なスタッフです みんな読んであげてください 正見くん 漫画家デビューおめでとう!
link


伊緒直道@コミガイル ハレルヤの職場で知り合った正見純一さんの読み切り「怒競」が載ってる別冊チャンピオン買って読みました!正見さんの描く漫画は不思議で面白いのでおすすめ! link
元ごとう隼平先生アシスタント。 という事でわざわざ雑誌買って記事にしてる訳ですが。 ごとう先生の後は上條淳士先生アシスタントで、ごとう先生以前は荒木飛呂彦先生のアシスタントだったらしいです。 高田康太郎先生の所にも行ってたと思われます。 批評としては


山崎智史 本日発売の別冊少年チャンピオンに戦友、正見純一君の読切作品「怒競」が掲載されました!正見君の良いところも悪いところも全部ごちゃまぜになったいい作品なので是非沢山の人に読んでもらいたいです。 link


大柿ロクロウ 別冊少年チャンピオン掲載の正見純一の読切作品「怒競」読んだ。腹立つほどの勢いとなんか全体的に漂う気持ち悪いセンス。どう見ても見にくい画面構成とそれを補うバカが付くほどの迫力。正見作品はこの違和感こそが個性。そのままのびのびアドレナリン全開でがんばってください! link
この辺りが正鵠を射ているんじゃないかと。で終わらすのも何なので。 『怒競』 別冊少年チャンピオン p613 正見純一 正直絵の見栄えはしませんが、「なので見栄えよくしましょう」では済ませられないセンスがあるようには思います。 絵がごちゃついてたりといった、明らかな欠点がある訳でも無さそうですし。 とは言え、売れる為には個性をある程度捨てる必要もあるんでしょうけども。 どこを取捨選択するか、判断が難しそうです。 内容的には結構良いです。 個人的には「変な漫画」を期待してたので、そういう意味では肩透かしを喰らった感じ。 『怒競』 別冊少年チャンピオン p618 正見純一 まずアドレナリンを燃料にという設定は、中々いいアイデアだと思います。 それに加えて最後に達成感がありますし、それに至る伏線等もしっかりしています。 怒り以外でアドレナリンを出す辺りなんて感心しました。 構成に関してはほぼ満点に近いんじゃないかと。 ただまぁ突っ込みどころもいくつか。 とは言え、このテの作品には突っ込みどころが無いよりも、作者の良さが出ている方が好感が持てるのですが。 欠点は比較的簡単に直すことができますけど、長所を伸ばすってのは難しいですからねぇ。 『怒競』 別冊少年チャンピオン p616 正見純一 ひとつめは、飛ぶシーンの格好悪さ。 絵柄云々は別にしても、もうちょっと何とかならないかなぁ... どう工夫しても格好良くなりにくいアングルを何故チョイスしてるのか?ってのがまずあると思います。 また、翼を付けるだけでもう少し格好良さが出るんじゃないかと。 キャラの記号は大切ですよやっぱ。 翼にバラエティがあれば、そこにキャラの個性も出せるでしょうし、 腕で翼の角度を変えたりすれば、急旋回等が表現し易くなるでしょうし。 ふたつめは、ライバルキャラの倒し方。 『怒競』 別冊少年チャンピオン p627 正見純一 この腹の立たせ方が非常に良かっただけに、もう一押し欲しかったところ。 個人的には主人公以外の選手もバタバタ墜落させ、墜ちた選手を見下して調子に乗ってるところに 主人公が再び現れて... となればより達成感が出たのではないかと。 最後に。これは設定の致命的な問題点ですが。 『怒競』 別冊少年チャンピオン p621 正見純一

交感神経が興奮した状態、すなわち「闘争か逃走か (fight-or-flight)」のホルモンと呼ばれる。動物が敵から身を守る、あるいは獲物を捕食する必要にせまられるなどといった状態に相当するストレス応答を、全身の器官に引き起こす。
wiki アドレナリン

アドレナリンと共に、この化合物は闘争あるいは逃避反応を生じさせて、心拍数を直接増加させるように交感神経系を動かし、脂肪からエネルギーを放出し、筋肉の素早さを増加させる。
wiki ノルアドレナリン

個人的にはSFは「何でもあり」ではなくて、
「科学的なベースはちゃんとするから、代わりにフィクションの部分は大目に見てね」
という信頼関係が必要だと思うのですよ。
なので、こういう間違いをされるとどうしても評価を下げざるを得ません。


アドレナリン、ノルアドレナリン共に「怒り」でも「恐怖」でも分泌されるのですから、
例えばアドレナリンはニトロ的な扱いにして、直線ではアドレナリンを分泌するようにし、
カーブや障害物がある所ではなるべくノルアドレナリンだけで分泌するようにするとかで分類するべきだったと思います。
(激しい怒りでアドレナリンと、静かに湧き上がる怒りはノルアドレナリンが分泌されるように分けるとか)
これでも、「恐怖」を感じるとエンジンが止まる設定はそのままにできますし、
主人公キャラを頭に血が昇るタイプにすれば、直線は強く、カーブは苦手といったキャラ描写にもなるでしょう。
何にせよ、アクセルとブレーキの関係より、諸刃の剣である方が緊張感が出ると思います。
正見先生の絵柄も、かなり諸刃の剣な感じはしますけどもw