ゲッサン201310

ゲッサン 2013年 10月号 [雑誌]

ゲッサン 2013年 10月号 [雑誌]

ある程度デザイナーさんに仕事ができる余地がある方が、いい表紙になるのかもしれませんね。

2月号の記事でこう書きましたが...さすがに今回の表紙はどうかなぁと。
文字を大きく表示することでインパクトを出そうと思ったのかもしれませんけど、
肝心の画像が小さいせいでかえってみみっちくなってるような...


むしろ絵をゲッサンの文字に被せるくらい大きく表示させて、
文字は「新連載 LES MISERABLES」だけにした方が良かったんじゃないかなぁと。
漫画、原作は書く必要あるのかもしれませんけど。
まぁ、デザインの知識ない人間が言っても説得力ありませんが。
(そもそもこのブログ自体説得力が(ry)


◎ LES MISERABLES
個人的に一番ビックリしたのはミュージカル『レ・ミゼラブル』の広告が入った事でしたw
それはともかく。
『LES MISERABLES』 ゲッサン2013年10月号 p86 原作:ヴィクトル・ユーゴー 漫画:新井隆広

いやー、さすがに迫力があります。
ゲッサンには無かった大作なので、終わるまで何年掛かるか分かりませんが丁寧に作って欲しいところ。


ふだつきのキョーコちゃん
ちと甘めですが。
ふだつきのキョーコちゃんゲッサン 2013年10月号 p134 山本崇一朗

キョーコの可愛らしさがこの漫画の肝だと思いますが、そこはちゃんと表現されてますし、
まーまーではないかと。
ただ、1話目でも感じた事ですが、どうも32p前後は長いような...
今回くらいの内容だと、もう一つくらい伏線入れても良いような気はします。
意外性も足りない気がしますしねぇ。
少しキャラ増やせば、それも解消されるのでしょうか。
3人のやりとりだけでは間が持たないという風にも取れますし。
16p×2話構成にする手もあるでしょうけど、16pはminiの方で連載してますから、
こちらは32pに慣れる方向で努力すべきでしょう。


◎ ひとりぼっちの地球侵略
過去編終了。
読者には見せたこの展開をどう活かしていくのか、見ものです。


くちびるに歌を

まったりな展開で特に書くことが無いです。
この作品だとそれも味なのかなぁ。


◎ あやしや
『あやしや』 ゲッサン 2013年10月号 p264 坂ノ睦

素晴らしい。
面を外すロジックもそうですが、波状攻撃でいかに必死かが表されてるんではないかと。
熱血でもこれくらい楽しませてくれるってのはいいですねぇ。


◎ VANILLA FICTION
罪を犯してでも護らなければならないものがある。
そういう感じが丁寧に表現されていて好印象。


放課後さいころ倶楽部
今回もホント素晴らしかったです。
1巻も出るので記事にしたいところですが、先に『あやしや』をやらないと...

今回のゲームは#8-9の記事でも紹介した『ガイスター』
ガイスター (Geister) ボードゲーム

ガイスター (Geister) ボードゲーム


放課後さいころ倶楽部ゲッサン2013年10月号 p322 中道裕大

盤や駒、そして動きはチェス的ですが、取ったコマに意味を持たせる辺りは将棋的ですね。
そして、コマの取り合いだけだと千日手になる可能性があるので、
入玉に似たルールを勝利条件として付け加える。ホントよく考えられたゲームだと思います。
そんなチェスと将棋のあいのこ『ガイスター』を、チェス好きと将棋好きとでプレイさせる。
いやー、素晴らしいシナリオではないかと。

ではこのネタの悪い面は何か。
まずは男子目線からいくと不満が募る点でしょう。
あるあるネタ」なのはいいんですが、このネタに関しては男性と女性では意見が真っ二つに割れるので、
一方の肩を持つと、もう片方からは必ず反感を喰らいます。
つまるところ、ネタで読者を篩にかけてる訳で、よくて半減、
ゲッサンの読者層は男性の方が多いでしょうから、それ以上の割合でオミットしかねません。
双方妥協できる案を提示するか (上手くいけば丸く収まりますが、双方共に不満が残る危険性も)
昇華するような案を提示するか (そんなもの簡単に見つかりません)
どちらかのアイデアが出ない限り、この手のネタを扱うのはもっと慎重になるべきだと考えます。

7月号の記事で『あおにの空に竜は哭く』に対してこう批判しましたが、
『ガイスター』は正に「昇華するような案」と言えるでしょう。
「昇華するような案」は対立する意見から導き出そうとすると簡単に見つかりませんが、
実は抜け道があります。
『ガイスター』のように、二つの要素を併せ持つものを要素に分解して、
その要素同士で対立させるのです。
元々一つに纏まったものを二つに分けてる訳ですから、元に戻せば昇華する形になります。
対立する時には「違い」に注目し、妥協・昇華する時には「同じ」に注目する。
(今回のシナリオはそういう展開ではありませんが)
哲学にしろ何にしろ、こういう構造はいくらでも存在するので、上手く組み込めば
より達成感のあるシナリオを作ることが出来るんではないかと。
例えば、個人主義全体主義のあいのこが共同体主義だったりしますし。


で、毎回書きますが、この漫画が素晴らしいのは、ストーリー展開だけでは終わらせないところ。
放課後さいころ倶楽部ゲッサン2013年10月号 p329 中道裕大

ゲームを通じて相手を理解する。
人と人との繋がりの描写でもありますし、漫画的にはキャラ描写です。
ホントこの漫画、外れ回が無いですわ。


◎ ハレルヤ オーバードライブ!
『ハレルヤ オーバードライブ!』 ゲッサン2013年10月号 p368-369 高田康太郎

最近の『ハレルヤ』はホント素晴らしい。
燃え上がるような熱血ではなく、湧き上がるような熱血。
それを支えるのは役割を全うすることであり、その源泉は信頼なんでしょうな。


アオイホノオ
アオイホノオゲッサン2013年10月号 p382 島本和彦

Ω ΩΩΩ>な、なんだってー
知らんかったわ...

宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230))

宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230))

何故かamazonのリンクだと新装版の画像になってるんで旧版の画像があるリンクを貼っておきますが、
ここにもガンダムの元ネタって書いてるや...
ちなみに、この小説超マッチョな作品なんで、そういうのが好みな方には超絶お勧めです。
むしろコレを読まずしてマッチョ (生き方的な意味で) を語るなというレベル。


ちなみに、DAICON3のOP動画は

コレ、素人が作ったんですか...
逆に言えばこれだけ作れる人だからガイナックスが出来たとも言えるのでしょうけど。
で、あのマークをアレにしろという岡田斗司夫半端ねぇw


ぼくらのカプトン
一番インパクトあるキャラは合力ですから、彼がキャプテンになるのはいいんですけど、
内容的にはもひとつだったかなぁと。


あおにの空に竜は哭く

あおにの空に竜は哭く 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

あおにの空に竜は哭く 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

すっかりBL方面に。
個人的にはスルー対象になりつつありますが、方向性としては正しいような気がします。
となれば、ストーリー云々よりキャラとシチュエーションを重視するべきでしょうなぁ。


○ アサギロ
思い切った改変やりましたねぇ。


◎ 切り裂きウォルター

切り裂きウォルター 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

切り裂きウォルター 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

1巻の表紙が表紙詐欺なレベルに格好いいですね。
本編もこれくらいやってくれればいいんですが、相変わらずシャーロック兄が...
とは言え、徐々に様になってるシーンの割合が増えてる気がします。
内容的に相変わらず熱血はいいんですが、今回はコメディもちゃんと面白く挟めてたんじゃないかと。


月曜日は2限から
相変わらずオジサンには訳わかめ。


○ ちろり
雰囲気的にはいいんですが、気づくきっかけにしては弱いかなぁと。


※追記
× クロスワード かんばまゆこ
素で存在忘れてました。
4コマまんが、初ですか... だったらこのクオリティも止む無しかも。
構成にそれほど問題がある作家さんという訳でもないので、4コマが解とも思えませんが、
今回のようなギャグではなく、コメディの練習をするなら悪くない方向ではあると思います。


時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。
この作品に印付けないの初めて。
1度無印にしてますね。去年の10月。
りょう先輩を説得するシーンとかは良かったんですけど、後半の登場シーンは何だかうーん...
最後にライバルとバトって終わりになるんでしょうか。


信長協奏曲
高天神城の戦いで信長が遅れた理由に鉄砲を。
もちろん史実とは違うでしょうが、これは素晴らしい改変。
久々にサブロー as 信長 である意味が出せたんじゃないでしょうか。


◎ ツール・ド・本屋さん
もうすっかり手堅い作品になってしまいましたなぁ。
ここが微妙だとか突っ込むところが最早ナッシン。
それだけネタも充実してたって事なのかもしれませんがね。