時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。 #20

今回は先行して『時坂さん』の記事を。他の作品の記事は1213日になると思われます。
来月には3巻が出ます。

現状、アンケート的にも売上的にもかなり厳しくなってるように見受けられますが、
3巻収録分からもの凄く面白くなってるので、是非とも単行本買って貰えたら。
出来ればゲッサンのアンケートも。
4〜5巻で終わらせるには勿体ない作品だと思うんですよね。


という事で20話。単行本の関係からか今回は26p。
個人的には17話が過去最高の出来だったと思ったんですが、それに匹敵するんじゃないかと。


まずは箱の中身はなんじゃろか。先月の記事でこう書きました。

お城の石垣に隠すのはともかく、せっかく分子間力の能力を使える演出なのになーと一瞬思いましたが、
そもそも宗也は使えませんし、何かしらのアイテムを渡して使えるようにすることは出来るでしょうけど、
工作員ならば何かしらのトラブルがあって分子間力を使えなくなった時の事を考えるでしょうから、
こういう仕掛けで隠すってのが最善手なんでしょうな。

で、今月でこうなりました。
『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』 ゲッサン2013年6月号 p710 田中ほさな

結局、分子間力使ってるんじゃねーか!と思われるかもしれません。
『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』 ゲッサン2013年5月号 p642 田中ほさな

「伝承骨」はフツーの人が見ても骨に模様が入ってるようにしか見えないので、
「分子間力」でロックする必要もありません。
逆に、箱の中身は他人に渡ると問題が起こるので、きちんとロックする。理に適ってます。
でもって箱の中身も一旦ミスリードさせておいて、実は...という展開にしつつ、
宗也は誤解したままにしておく。この辺りはさすがと言うべきでしょうか。


まぁ今回は何と言ってもヒキでしょう。
ネタバレ避けるためにあえてその前のシーンをキャプしますが、
『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』 ゲッサン2013年6月号 p733 田中ほさな

この展開は素晴らしいなと。
買う前に我慢できずに立ち読みしてたんですが、書店で唸りそうになりました。
やはりキャラの立場ってのは大切だと思うですよ。

果たして夢原副会長はこの点で渡辺会長とは違うのか、それとも期待する誰かの存在を隠しているのか。
恐らく意図的にやってるでしょうから、ホントよく考えてるなぁと感心します。

17話の記事でこう書きましたが、やはり意図的でしたね。



田中ほさな
@GRGR_ ありがとうございます!気に入っていただけたみたいで良かったです(^_^)ヒキは、連載当初から仕込んでいたネタでしたので、ご感想すごく嬉しかったです!
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初期設定だからこそ伏線として仕込みつつ、ここで意外性出せるんでしょうね。 アレが伏線だったと気づく人が何人いるかですけども... 読み込むともの凄く面白い漫画なんですけどねぇ。 とは言え、この漫画の足りない所は結局萌えというか、いかにキャラへとファンを付けるかという所で。 この辺りは以前さんざんプッシュした『動物がお医者さん!?』と同じ構造ではあると思います。
動物がお医者さん!? 1 (少年サンデーコミックス)

動物がお医者さん!? 1 (少年サンデーコミックス)

逆に言えば、『時坂さん』が好きな人はこの作品も楽しめるんじゃないでしょうか。 で、その辺りなのですが。多少良化してるんじゃないかと。 『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』 ゲッサン2013年6月号 p729 田中ほさな 接触プレイが皆無だと批判してましたが、ちょっとはその辺りが出てきましたし、 『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』 ゲッサン2013年6月号 p720 田中ほさな 宗也萌えに繋がりそうなシーンもありましたし、 『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』 ゲッサン2013年6月号 p728 田中ほさな 耳年増+ヴァージンアピールな渡辺会長で萌えそうなシーンもありました。 私自身漫画に対して萌えを求めてる人間じゃないので何とも言えないところですが、 キャラにファンが付きそうな描写はちょくちょく出てきてるようには見えます。 まぁコレでイケそうだと思えるところまでは行ってなさそうなのは確かなんですけども。 ストーリー進めながらこういう描写を入れてくというのは難しいタスクではあると思いますけど、 『銀の匙』を見ても分かるように、やろうと思えばやれる筈ですし、 オールラウンダーなほさな先生ならやれる実力はあると思うんですよね。 本筋をきっちり通せる環境は既に整っているので、中高生をときめかせるシーンを今まで以上に随所に出して貰えればなと。