ゲッサン201301
○ VANILLA FICTION
プレイヤーがもう一組いるという構造はいいと思います。
女性向けのサービスカットがあったりと抑えてるところは抑えてるなーという印象ですが、
若干ご都合主義な感じが気になりました。筋は通ってるんですけどね。
○ あやしや
○ ちろり
そうやったらお話になんないってのは分かるのですが、なじぇ氷を袂にでも入れなかったのかと。
まーそれだけ必死だったって事なんでしょうが、個人的にはそこでノれませんでした。
○ ひとりぼっちの地球侵略
今回はボチボチ。
◎ アオイホノオ
『アオイホノオ』 ゲッサン2013年1月号 p189 島本和彦
新鮮味が無くなってくるので、「これって本当に面白いんだろうか?」って思ってくるんですよね。
実は面白いものでも、つまらないものでもそう思うから厄介なんですが。
○ ぼくらのカプトン
× 月曜日は2限から
短期集中ではなく新連載ですか... うーむ...
内容的には相変わらず微妙。相変わらず一つも笑えませんでした。
『月曜日は2限から』 ゲッサン2013年1月号 p304 斎藤ゆう
そうは言っても内容的に大分マシにはなってるかと。
キャラ自体は絵的にはともかく (かなり改善はしてます) 性格的には割といい線いってると思いますね。
まだ時間は掛かりそうですが、4コマやることでかなり鍛えられてくるんじゃないでしょうか。
○ アサギロ
この理不尽さはいいですね。
◎ 鉄楽レトラ
『鉄楽レトラ』 ゲッサン2013年1月号 p353 佐原ミズ
今回はこの一言に尽きますね。漫画に置き換えた場合でもそうでしょう。
どれだけ売れてない作品でも、自分が面白いと思った作品は面白いと思っていいんです。
ただまぁ漫画は人気商売なので、採算が取れる程度には読者を獲得しなければ続けられませんが。
◎ ワゴン (読切) 中原開平
素晴らしい!
前作『パピヨンの風』は色々ツッコミどころがありつつも素質の高さを見せてくれた作品でしたが、
こちらは内容的に完璧。個人的には今年読んだ読切の中でも1・2を争う面白さでした。
16pでもこれだけのクオリティが出せるもんなんですね。
『ワゴン』 ゲッサン2013年1月号 p373 中原開平
中原先生の特徴である意外性はそのままに、説得力は今まで以上に。
これでもう少しキャラに見栄えの良さが出ればいいんですけどね...
重箱の隅ですが、ゲッサンの掛け絵は雰囲気ぶち壊しで微妙でした。
何にせよ、やはり面白い作品が描ける作家さんだなと再認識。是非連載を獲って欲しい作家さんですね。
※追記
うえはら/中原開平 | 【プチ告知】今日発売のゲッサン一月号に16p読切の「ワゴン」が載っています。これ一年位前に描いた奴で、気分は新作読切というより旧作読切ですが、もしよければどうぞ。 |
link | うえはら/中原開平 | 今読み返すとヒイッって声が出るので、僕は成長してますね(震え声) |
link |
田中ほさな | ありがとうございます!前から、時坂さんの過激な行動の背後に、「人間」の存在を感じさせたいなーと思ってましたので、そう言って頂けて嬉しいです。 RT @GRGR_: @tanakahosana 今月号読みました。非常に面白かったです。特に10p目のセリフが素晴らしいと思いました。 |
link |
人に使命感を抱かせしめるものは主義などではない。
誰かの期待だ。
いやー、このセリフは素晴らしい!
どの作品からインスパイアされたのかは分かりませんが、赤軍派なんかはこうだったんでしょうね。
久々にこの漫画を読んで「おお!」と思わせるシーンでした。
やはり面白い作品を描ける作家さんではあると思うんですよ。
『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』 ゲッサン2013年1月号 p540 田中ほさな
演出的にいいなと思ったシーン。
渡辺先輩のキャラ描写、伝令が非常に重要な役割だったという豆知識に加え、役割自体もいいですね。
交渉役にもなりそうなので、宗也が振り回される機会がさらに増えそうですw
そしてこの漫画最大のボトルネックである「なぜ反エコなのか?」という問題。
『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』 ゲッサン2013年1月号 p556 田中ほさな
これなら納得できますね。以前『時坂さん』単独の記事を書いた際にこの画像を引用しましたが、
『GS美神 極楽大作戦!!』 26巻 p74 椎名高志
人為的に作られた不自然なクリーンさはそれ自体が不健康
これと同じですね。小さなボトルネックを解消することが、逆に大きなボトルネックを引き起こす。
実際、清潔な環境を保ち過ぎて人間の抵抗力が弱まってるという事は起きていますので、
あながちあり得ない話では無いと思います。
あと、個人的には全く刺さらない、可愛らしいタイプの女性キャラが出てきたのも好印象。
やっぱ多様性は大事だと思うですよ。
話を纏めに入ってて、終わりそうな気配が漂ってるのが気になりますが、作品のポテンシャルはあるので
個人的には何とか続けて欲しいなぁと。掲載位置をみてもあまり人気が無さそうではあるのですが。
○ Blood Rose (短期集中) 梅内創太
いい構成ですねぇ。
1話目で起承転結の起をやると、よっぽど上手いヒキが無ければ興味が持続しないと思いますが、
1話目が読切感覚である程度お話を纏め、2話目に次の起承転結の起承を持ってくる。
びっくり!ビリビリ先生 (読切) かんばまゆこ
個人的に言うと正直面白くは無いですが、つまらなくもなく、いい意味でくだらないw
そういう需要は一応あると思うので、あと4つくらいパターン作ってローテーション組めば何とかなるのかも。
先月号の読切に関してこう書きました。今月も同じですw
これも一つのパターンとして確立できてるんじゃないかと。
『びっくり!ビリビリ先生』 ゲッサン2013年1月号 p625 かんばまゆこ
『GAN☆KON』や『ひめはじけ』同様、ギャグにしちゃうことでキャラへのファンを拒む形になってるのが
若干気になりはしますが、キャラの仕草で色気出してるのはいいですね。
○ ここが噂のエル・パラシオ
こちらも纏めに入ってるような...
ミステリーな展開は悪くなかったと思います。
アダンタイ
ようやく説得に説得力が。
対立軸もありますし、後はどうバラエティを出すかでしょうか。
◎ 信長協奏曲
良い時は毎回同じ感想になります。
今回もサブローのgdgdと回りのシリアスさ加減のギャップが相変わらず気持ちいいです。
『信長協奏曲』 ゲッサン2013年1月号 p692 石井あゆみ
今回良かったのはやはりこのシーン。
単なる歴史上の事実を述べたに過ぎないのに、それが信頼の証へと受け取られる。
◎ ツール・ド・本屋さん
『ツール・ド・本屋さん』 ゲッサン2013年1月号 p725 横山裕二
まぁバカ売れは絶対しないでしょうけど、損はしない程度には売れると思うんですけどねぇ。
単価の高いA5版なら尚更。
内容的に相変わらず面白いですし、キモさが和らいでいるのも好印象。