ゲッサン201201

次号、個人的にゲッサンで最も期待してる新人、TALI先生の新連載が遂に始まります。

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タイトルは『6のトリガー』で決定だそうです。(本人談)
2011年4月号で『人間抑止力 獅子丸』が載った際に

ゲッサンの新人連載枠を使うなら次はこの人で決まりでしょう。
最早ネックとなりうるのは連載用の設定をどれだけ練りこめるか?になりますかね。

書きましたが、ある意味念願叶ったというか。


不安なのは上にも書いてますが設定面がどうか?って点ですけども、
一応謎で引っ張る意図はあるっぽいので何とかなるかもしれません。
もう一つ不安なのはゲッサンには読切3本載りましたが、
結局面白かったのは『人間抑止力 獅子丸』だけだったという点ですね。
とは言え、
『アルシエルの心臓』は『獅子丸』よりは先に描いたらしいので(本人談)、上手くなってきてるとも取れます。
もう一本は8p漫画なので何とも言えないところ。
また、新連載が『獅子丸』をプロトタイプにした作品になりそうなので、その辺りも安心感はあります。
元々ガンガンでデビューしただけあって、少なくとも絵に関しては問題ないでしょう。
短期連載かと思ってましたが、違うっぽい?


タケヲちゃん物怪録
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サンデー本誌に掲載された『CATCH&THROW』にも言えることですが、
読むの辞めようかなぁと思うくらい中盤がダルいものの、最後はきっちり達成感出せてますね。
ダルさは通常モードのページ数になったら解消されるのかもしれません。
個人的な趣向とは合いませんが、これは仕方ないですな。
客観的に見れば、少なくとも○付けていいデキだとは思います。


◎ ハレルヤ オーバードライブ!
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もうちょっとこういう「あ、この作者音楽分かってるな」的な描写を増やしてもいいと思うんですけどねぇ。
いずれ別記事で書くことをまだ諦めてません。
個人的には今までの話の中で3本の指に入る出来だと思ってます。


◎ 鉄楽レトラ
まぁこの作品に関しては何も言うことは無いですね。
今後、評価対象にしてない場合には◎付いてると思って下さい。


◎ 時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。
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この能力、キャラのパーツだけ見せることが容易なので、もうちょっとソコに拘ってもいいかもしれません。
例えば尻はここでやってますが、胸、脚、もしくは一瞬どこのパーツか分からない所を出すってのもアリかと。
(中略)
もう少し経ったら他の人にも秘密がバレるって展開になるんでしょうな。

先月こう書きましたが、正にそんな感じの展開と、そんな感じのシーンが。
『時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。』ゲッサン2012年1月号 p245 田中ほさな

これぞチラリズムですよ。
個人的には3コマ目を太ももドアップにしつつ大きく取って、
4,5コマ目は次のページにくらいにしても良かったような気はします。
あと、「サイテーです宗也くん!」の後「いきなり入ってこようとするなんてっ!」の間にミスリードがあるので
一旦宗也のセリフ入れつつ、ここも分けた方が良かったような気もします。
何にせよ、こういう所でちゃんと動き入れてくれる辺りはいいです。
やっぱり溜めの動きとインパクトの両方描かないとねー。


一部のパーツを見せてというのは今回やってくれたので、個人的にはこのバリエーションも出して欲しいところ。
造園家の北山安夫氏曰く、「日本庭園は三割見せて七割隠す」らしいですが、
一部だけ出すということは、残りを想像させるという事に繋がるので、ギャップを出せる余地が生まれます。
ポーズなり服装なりで意外性を出せると思うのですが。実は逆立ちだったとか。


一度だけなら時坂さんだと思ったらつくねもしくは宗也だった、という手も使えるでしょう。
このパターンなら単純に意外性を出せるだけではなく、当人には隠したい秘密を喋ってしまう(しまいそうになる)
といった展開にも使えそうです。


内容的にもドタバタ感が出てて面白かったと思います。
この漫画で唯一不滿が残る所と言えば、前回も書きましたが地球に厳しく当たるロジックだけですね。
謎が謎を産むような展開になれば更にいいんですが。
まぁ今回出てきた「同棲バレたら学校辞めさせられる」というロジックもよく分かりませんけれども。


アオイホノオ
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まんま『炎の転校生』ですなw


○ グリーン(読切) 雪丸
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ちょっと甘めですが。
現在、『エルパラ』のあおやぎ孝夫先生アシ。
「いかにもサンデー」な感じの絵を描く作家さんですが、8pでこの内容なら上出来でしょうか。
まぁ問題は16〜32pでどうかなんですけども。


○ FULL SWING
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まぁボチボチ。
基本的にワンパターンを推し進める漫画なので、特に言及することは無いですなぁ。
次号から評価対象から外しますが、一応読んではいます。


ここが噂のエル・パラシオ
オチはまぁ良かったとは思いますが、意外性と突拍子の無さは違うんじゃないかなぁと。
ちゃんとこれを伏線として消化してくれるならいいんですけど、そういう漫画じゃないですし...


○ ぼくらのカプトン
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この作品も特に言及することは無いですなぁ。
○以外を付けたくなったり、何かに言及したくなった回を除いて、次号からは評価対象からは外すことにします。


まねこい
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欝展開は上手いですなぁ。
それが一般的にウケるかって所には疑問はありますが。
個人的には思考や感情の揺れが実によく描けてるなーと感じます。


月の蛇
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うーん... 戦闘やりながらセリフの遣り取りとか出来なかったんですかね?
あえて見せ場を無くしてるというか。
いともあっさり雑魚を倒してるシーンは良かったと思います。


○ ちろり
首だけがネック(3回目)

基本的にマンネリを恐れなくてもいい漫画ですが、そろそろちょっと変化が欲しいかもしれません。
月刊漫画なのでニッチを貫くのもいいんですけどね。
例えばもう少しアンティークを前面に出す回を入れるとか。
あくまで人と人との絆を介在するモノとして、雰囲気を崩さないように、というのが前提になります。

以前こう書きましたが、その辺りを上手く表現できてますね。
パターンのうちの一つとして今後も使って欲しいですね。
これ以外のパターンをいくつか出せればもっと良いんですが。ほのかな恋心的なものはパターンとしてあるっぽいですけども。


リンドバーグ
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素晴らしい。ノってますなぁ。
ドッグファイトが格段に見易くなってるってのは何度か言及しましたが、今回は戦術的にも理に適ってます。
まぁ実際のドッグファイトの戦法使ってりゃ当たり前と言えば当たり前なのですが。
リンドバーグゲッサン2012年1月号 p513 アントンシク

何より衝角、戦甲艇がいいですね。
まぁぶっちゃけ戦闘機だったら衝角とかはあり得なさ、ではあるのですが、そこはフィクションですし。
これくらいの機動性と馬力をリンドバーグが持ってれば実用に耐えうるかもという説得力はありますし、
特に衝角は物資に乏しかろう盗賊(空賊)には持ってこいの装備でもあるでしょう。
何より体当たりは単純に熱いですw


戦略的には微妙ではありますが、その辺りはルゥルゥが戦略的思考に欠けてるという事なんでしょうね。
盗賊らしく補給ルートをゲリラ的に攻撃しつつ物資を奪い、
同時に周辺国同士の同盟を模索する... ってな感じになればいいんですが。
参謀役はあの人が担うんですかね?
それにしてもこの漫画、レース編終わってから本当に化けたと思います。


バレてるよ! ジャンボリーヌ
今回だけ見れば無印、全体的に見れば×ってトコでしょうか。
個人的には結局一回も笑える所が無かったですが、今回と前回は何とか読めるレベルにはなってきました。
ただ、正直この作品の路線じゃ厳しいかなぁとは思います。
ギャグって難しいですね...


○ アサギロ
前回かなり飛ばしてたので、今回はまぁこんなもんでしょうか。


BULLET ARMORS
意外性を盛り込んでるのはいいんですが、すぐ前に伏線貼ってるので読めちゃう辺りがちと残念。
素直な人間にとっては違うのかもしれませんけども。
まぁ伏線貼ってないと突拍子の無さに繋がりかねないので、その辺りの兼ね合いは難しいとは思います。
最近キャラの個性が描けてるのは好印象。


ココロ、デッサン

本人は気持良く描いてるのかもしれませんが、相変わらず男性には全く刺さらない内容ですなぁ。
この人らしさが出せてるのでステップとなる作品としては問題ないのかもしれませんが、
「分かるわーその気持」ってのをベースにするにしても、他に要素が無ければ少年誌では無理だと思います。
最終回も恐らく似たテイストだと思いますが、次回作はもう少しチャレンジして欲しいですね。

先月こう書きましたが、概ね予想通り。
とは言え、今回伏線貼ってる分一本筋は通ってると思います。
もうちょっとネタバラしのセリフに工夫が欲しかった気はしますけども。
例えば「迷ってると鼻触る」「どっちのお菓子にしようーとか」の順番を逆にすれば、
一瞬、主人公は何言ってるんだ?ってな感じになった後、ああなるほどと思えるんですが。


何にせよ、習作としては実りのある作品だったと思います。


信長協奏曲
毎回gdgdなタスクを消化するのは難しいことを承知の上ですが、無いと評価は下げざるを得ませんな。
真面目な内容でも面白いと思わせるパターンは、今のところ松永や斉藤が実は...
ってな所で意外性があったくらいですし。


○ ツール・ド・本屋さん
密かにアカウント名晒されたら嫌だなぁと思ってましたが、
『ツール・ド・本屋さん』 ゲッサン2012年1月号 p676 横山裕二

そこは匿名で一安心。
私のアイデアでよければバンバン使ってくださいな。成功するかどうかは知りませんよw
ただまー、B級グルメの扱われ方はかなり残念。

後、地方都市を巡回してるんですから、「そこに行ってみたいな」と思わせる何かが無いと。
安直ですがローカルグルメと観光名所って所でしょうか。

以前こう書いたように、「そこに行ってみたいな」と思わせる何かが必要なのですから、
その解決策としてB級グルメがあるのなら、B級グルメ自体にも「それを食べてみたいな」と思わせる
何かが無いと意味がありません。
基本的には「どう旨いか」の説明です。さらに食べてる姿が「楽しそうだなー」と読者に思わせられたら
モアベター
twitterのつぶやきを辿ってみても、どういう味だとかは全くと言っていいほど説明されてないので、
横山先生は味の表現を鍛える必要があるのかもしれませんw
そもそもページ数が厳しいから、ってのはあるんでしょうけども...


後、オチのシーンはもうちょっと何とかなったような気が。
何が起こったかを知ってたというより「どう描いてるんだろ」と期待しながら読んでたからかもしれませんが、
もうちょっとミスリード出来たんじゃないかなーと。
パトランプ迫ってくる辺りは逆にリードしちゃってますしね...


上に貼った『ときたま。』の画像なんかは参考になるかと。
例えば、テントの中から入り口に向かって「もっと勇気を、もっと光」と叫び、
「を…」と言った所で警官がライトを当てて入ってくるとか。
もしくは最初の方に自分の顔にライト当ててるシーンがあるので、
これが天丼になるように警官が下からライトを当ててる感じにするとか。
ただこれだと、どれだけ忠実に再現するかって所で問題があるかもしれません。
そもそもページ数が厳し(ry
まぁオチに関しては知らない人がどう感じたかが重要なので、私の印象ははあまり参考になりませんけども。


個人的には「職質なう」と入れて欲しかったですねw



maeda_x
職質ナウ。
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何にせよ、もうちょっと面白くできたようには思います。ネタが良いだけに。