FLAG.163

神のみぞ知るセカイ週刊少年サンデー2011年48号 p99 若木民喜

久々のゲーム的演出。
先週記事書いた後、久々に神のみの記事書いてるブログ回ってみたんですが、この内容触れてない所大杉。
さすがに神無さんともうさんは触れてましたが。
あらすじ書いてる所ならともかく...ねぇ。
まぁ私も前回の記事で「歩美が助けるのもちひろ編と同じ」て所が抜けてるので
あんま人のこたぁ言えないのですが。


神のみぞ知るセカイ』 p103 若木民喜

桂馬の為に作った曲、なんでしょうか。
舞高祭当日までにかのんが復活するのかしないのかがひとつのポイントだと思ってますが、
この状況考えるとハクアがLCの代役になりそうですな。


神のみぞ知るセカイ』 p105 若木民喜

この辺りは上手い演出。
ちひろが話したがってるのは当然のことながら桂馬とのことでしょう。
それを歩美が(桂馬と約束してるから)拒否。
この段階では桂馬の計略が成功したように見えますが、その後に「前夜祭デートするんでしょ?」と
情報だだ流しw
この流れが何かを意図してるのは間違いなさそうですが、その意図とは何でしょうか。


一応私の考えを。合ってるかどうかは保障しかねますが。
一つは、歩美が隠し事をするには向いてない性格だということ。そんだけ素直だって事ですね。
もう一つは構造的なことですが、桂馬は歩美とちひろを分断しにかかってるにも関わらず、
桂馬にとっては不都合なことも歩美経由でこれから漏れていき、
何かしらのトラブルになって漫画的には面白くなるという展開が出てくる、って事でしょうか。


他にも語れることは色々ありますが、個人的には今回の最大のポイントはこの2つかなぁと。
神のみぞ知るセカイ』 p113-114 若木民喜


まずは1枚目。歩美健気ですなぁ... このページの2コマ目も演出としてはかなり上手いんですけど。
以前から歩美は子犬みたいだと感じてましたが、この健気さもそれを補強してくれますね。


このシーンも「関係の履歴」です。
桂馬の心ない言葉に傷つけられ続けたからこそのセリフであり、
それでもなお桂馬のことを思い続けたからこそのセリフでしょう。
例えば、FLAG.108の記事で取り上げたこのシーン。
神のみぞ知るセカイ週刊少年サンデー2010年35号 p65 若木民喜
(『神のみぞ知るセカイ』 12巻 p37 若木民喜)

一見何の変哲もない「あんたは女の子の気持ちなんてわからない」というセリフですが、
前々からある程度先を見通してないとこういうセリフは出てこないんじゃないかな、と思います。


次に2枚目。
「ボクに人の気持ちなんて… わからない。 だから、ゲームのやり方しかないんだ。」
要するに知識を駆使して試行錯誤してるって事ですが、
以前似たような傾向のキャラが出てきてましたよね。
神のみぞ知るセカイ』 12巻 p78 若木民喜

今回の一つの設定として、「桂馬と灯はそもそも同じ人種」というのがあります。しかし、微妙に違いあって、灯の方がより強固に完全を求めています。最近揺れることが多い桂馬が、灯の前ではむしろ人間らしく見える。
8/31:FLAG111「マネキン」

なぜ同じ人種なのか。
やはり貴種流離譚なんでしょうか?
まぁLCは女の子の気持ち分かってるみたいですし、そういう意味ではないんかな。
何にせよ、桂馬と歩美の関係が、灯と桂馬の関係と相似形って事にはなってますね。


目的があればそれに突き進み、コミュニケーション能力も発揮することはできる桂馬ですが、
知識として分かっていても実感としては分かっていない。
前回ちょっと書きそびれて後でコメントには書いてますが、この攻略法はちひろに水を遣ることは考えていても、
歩美にも水を遣れると桂馬は考えてないって事なんでしょうなぁ。
あくまで作者側の意図としてそうなってるって事でしょう。