週刊少年サンデースーパー増刊号201111


中島豊先生って知らないですねぇ...
ググッてみたらクラサンに1回、2008年の少年サンデー特別増刊Rで1回読切を載せてるみたいですが。
ギャラリーフェイク』っぽい感じになるんでしょうか。
※追記:知らない事以外何でも知ってるいちたかさん情報によると
井上和郎先生の元アシスタントさんらしいです。


新選組秘闘 ウルフ×ウルブズ
タイトル間違えやすいのでご注意を。調べてみたら過去二回『ウルフ×ウルブス』と書いてました。
『ウルヴズ』という間違いをする人もいるらしいです。
『WXW』なら間違ずに済む、ということで...w


毎回言ってますが、やはり首から上と下のバランスが違和感。
新選組秘闘 ウルフ×ウルブズ』 週刊少年サンデースーパー増刊2011年11月号 p17 森田滋

もちろん子どもの頭は大きく、大人は小さくってのはありますが、ちょっと大きすぎくね?


新選組秘闘 ウルフ×ウルブズ』 p28 森田滋

土方いくら何でも小さすぎくね? 他はいいと思いますけど。


内容的には今のところボチボチかなぁ的な感じですが、死門の能力がいいですね。
殺された仲間が敵になるってのは因縁を生むという意味で素晴らしいですし、
仲間が死ぬこと=敵の戦力アップになる という構造も上手く生かせば非常に面白くなる可能性を秘めてます。
これを補強する設定が後ひとつふたつ欲しいですね。もちろん漫画を面白くするために。


◎ 二ノ前しいの使い方
いつの間にか生首漫画に。
『二ノ前しいの使い方』 週刊少年サンデースーパー増刊2011年11月号 p49 猫砂一平

ありきたりな表現で申し訳ないですが、これは可愛いですわなぁ。
絵柄に加えてロボット設定なので、怖さや気持ち悪さが完全に消えてます。
まぁこの辺りは『究極超人あ〜る』も同じなのですが。


今回ツボになるようなネタはありませんでしたが、割りといいのは多かったと思います。
それよりも、「役割と探す」というアイデアは実は素晴らしいのかも。
スポーツ漫画では主人公を万能型にするタイプがありますが(『オールラウンダー廻』『ベイビーステップ』等)、
このテの作品のメリットは、全てのタイプを網羅できることに加え、相手に合わせて役割を変えることができること
だと思います。
(例えば寝技が強い相手には立ち技で)
普通の漫画でもカップリングによって立場を変えるという手法が採られることはありますが、
主人公キャラの役割自体を探っていくってのは新しいのかもしれません。
...まぁ基本的にボケ役ですがw これをオールラウンダーにしていくんですかね?


◎ G
本物かどうか判断しかねてた山田先生のtwitterですが、どうも本物っぽいですな。
まだ私といちたかさん含めて3人しかフォローしてませんがw


今月やっとコンセプトに気づきました。レースを舞台にした『宇宙兄弟』ですな。
まぁ『宇宙兄弟』読んでないのでこれが正しい認識かどうかは分かりませんが。


Instinct
今回は印付けませんが、全体的に見れば○。
絵柄的には尾田フォロワーな作画から、少しづつ作家性が垣間見えてきたって感じでしょうか。
ある程度の熱血は描けてましたが、本当に熱い作品だと言えるトコまでは行かなかったですね。
どういうのが熱いのかをもう一度考えなおして、それを描くためにどういう設定を作ればいいのかを
練る必要があるのかもしれません。
熱血要素が練られたらそれ以外の要素も考えていく必要があるでしょう。
いかにメリハリを付けていくかですね。
「中学生が回し読みするような」漫画を描ける可能性がある作家さんですから、大事に育てて欲しいです。


◎ まじっく快斗
初掲載がいつ頃かは知りませんが、ほぼ今の青山先生の絵柄になっとりますね。
ネタはベタですが、何だかんだ言って上手いです。


PLUG
評価自体は元に戻しましたが、以前の無印よりは大分マシです。
個人的にはホースがプラグに絡まる演出がご都合主義で気に喰わないってのはあるんですが...
まぁカップルが引く演出に繋げるにはあーするしか無いのかもしれませんね。
て言うか、手、離せよw(こういう意味で突っ込みどころあるのはOK)


接触プレイやパンチラ等を出してるあたりはいいんですけど、正直今回はごちゃついてる感がありました。
唐突に再起動したのもよく分かりませんし。
PLUGの謎にするなり、ちゃんと説明するなりはした方がいいでしょう。


今際の国のアリス
個人的には理屈が薄い回は若干評価下げます。
まぁ趣味の問題ではあります。こういう回は絶対必要ですし。


× はるまげ

穴か塔、吊るすか登るかばっかり。

先月こう書きましたが、棒も追加で。
完璧無欠のマンネリです。


◎ クックドッポ
元々B級グルメを扱う漫画でしたが、そこに多様性とコミュニティの演出で良くなりました。
さらにこのロジック。
『クックドッポ』 週刊少年サンデースーパー増刊2011年11月号 p250 原作:魚柄仁之助 作画:山仲剛太

料理対決もいいですが、こういう感じの方が面白い作品になるのかもしれません。
ただ、だんだん青年誌っぽくなっては来てますがw 『大使閣下の料理人』的というか。


小学ににゃんせい
今まで一言もコメント書いてないのに気づいたので。
個人的には面白いってところまでは行きませんが、テンポあるので読ませますし、つまらなくもないです。
こういう予備知識無くてもすんなり読めるギャグ漫画は絶対一つは必要なので、
代わりになりうる人材が出ない限り連載は続けるべきだと思います。


○ アップセット15
最終回前になって初めて印を。
3人がタックルに行くというプレーを揃えてみたり、倒置法にして意外性を出してみたりと
演出面でかなり魅せてくれました。
全体的な批評は来月書きますか。


○ 四季神(読切) 五味秀数
クラサン基準だと★4。
どこから引っ張ってきた作家さんなのかは分かりませんが、画力は既に即戦力でしょう。
舞台設定も非常にいいです。
ただロジックがちょっと...


秋の力が発揮できなかったからこそ生贄にしたのに、それをさらに助長させるような行為をする
ってのがどうも納得いかないです。
それと、折角「酒」「生贄」というキーワードを出したんですから、
「生贄などせずに、春の作った酒ぐらいに旨いのを供えろ」くらいは言っても良かったんじゃないかと。
これなら2つのキーワードがリンクしますし。


※追記
ブロッコリー子」名義で活動してたらしいです。
商業誌初と書いてることから分かるように、基本的には同人誌みたいですが、
『魔笛』という本も出してるみたいです(イラスト)
twitter HP pixiv


◎ 言魂遣いに気をつけろ(読切) 狩野恵輔
クラサン基準だと★5。 てか8ぐらい付けたいです。
阪神タイガースの控え捕手と同姓同名。
第三回クラサン新人王が満を持して登場。前作の記事書いてなかったんですな。
『フラワー×フラワメント』は絵も内容(特にロジック)も完璧な作品でした。
その前の『お涙頂戴!!』は絵はともかく内容は案外なだけに、一発当てただけなのではないか
という不安もあったのですが...


昔のハンドルを実名のアナグラムにしてたくらいアナグラムは好きなんですが、
そんなこと関係ないくらいのレベルの作品ですわ。
『言葉遣いに気をつけろ』 週刊少年サンデースーパー増刊2011年11月号 p398 狩野恵輔

アナグラムのロジックだけなら出すのは簡単ですが、
そのロジックを補完する「この世は言ったもん勝ち」という決め台詞、
エクスカリバーという名前を出してもなおミスリードになってるという意外性と
きちんと漫画の面白さに繋げてる辺りが素晴らしいです。


欲を言えば中世設定なのにTAXIやら何やらが出てくるという舞台とのミスマッチ、
ライアー・エキューブなんて名前なのに主人公がほとんど嘘付かないってトコくらいですか。
「嘘つきエキューブ」って名前らしい感じのキャラにした方が良かったかもしれません。
まぁクオリティ考えれば瑣末な問題です。
つか、これ本紙掲載でも良かった気が。


最早懸念材料は読切は描けるけど連載はどうか?ってところくらいでしょうか。
確か短期連載もする予定だった記憶がありますし、これからが非常に楽しみな作家さんです。


◎ CRIMSONS
先月はどうなることやらと思いましたが、元通り。安心しましたw


◎ 動物がお医者さん!?
いやーもー完璧。今のところサンデー超でイチオシ。
DV連鎖をセラピーで止める、もしくは逆回転させようってことですか。
過去のエピソードを使ってるのも好印象。
こんだけのクオリティ出せてればそろそろセラピー雑誌とかで取り上げられてもおかしくないと思うんですがね。