クイーンズセクレタリー



クイーンズセクレタリー

クイーンズセクレタリー

今山我楽多
(C)Garakuta Imayama/Shogakukan 2011

秘書…それは潤沢な知識と冷静な判断力で主を支える、格式高い職業。女王になるにあたり、秘書を依頼したリア。だが彼女が雇った秘書・ツナギは失敗ばかり。本当にツナギは無能な秘書なのか、それとも……?作者渾身の能力秘書ファンタジー

posted with EmbedSunday on 2011-09-16

★★★★★
ちょっと甘めですが...


第一回新人王決定戦ノミネート作品『サンシャインスケアクロウ』以来の読切。
間に一回ボツがあったとは言え、ちょっと間隔長い気も。
『サンシャインスケアクロウ』の記事はコチラ
twitterはコチラ garakuta_917
ブログはコチラ 今山我楽多のがらくたにっき


藤田和日郎先生っぽい絵柄から、福地翼先生っぽいものに変わってますが、
師匠の影響を受けやすい人なんですかね?
藤田先生をフォローしてないので、藤田先生の弟子だったって事はないのかもしれませんが。
タッコク!!!』の時は福地先生のアシさんでした。
それほど絵が上達したって訳ではないですが、絵柄的にはこの路線の方がいいのかもしれません。

内容的にはテンポありますし、起承転結もついてます。
裏切る時の表情も中々良いんですが、
惜しむらくはこの前の説明が丁寧すぎて裏切られるのが予想付く辺りが微妙かなぁと。
信じていたのに裏切られたという展開がミスリードになってないんですよね。

以前こう書きましたが、この辺りは相変わらず。どうも親切すぎます。
登場した段階で明らかに大臣が悪者だろ?って分かるんですよねぇ。
まぁもうちょっとスレてない人が読んだらそう感じないのかもしれませんが。


とは言え、
前半から中盤のギャグはそれなりに面白い上に、キャラの魅力に沿った形で表現してるのは評価できます。
「一つの演出で2つ以上の要素を出す」というのは、特にページ数が限られる読切では大切なことですし。
後半のロジックもかなり良いです。何より達成感があります。
この辺りは福地先生からいい影響受けてるのかもしれません。
習作としては上出来でしょう。ここからどうレベルアップするか、ですね。