V系男子の電卓理論



V系男子の電卓理論

V系男子の電卓理論

山田真
(C)Makoto Yamada/Shogakukan 2011

何でも中途半端で続かない高校生・類十は、「本当にかっこいい事」を模索中。線路に足をはさまれて骨折した女子高生・華琉多のかわりに、ある大会に出場する事になるのだが… その競技は何と"電卓"で!? ヴィジュアル系適当男子と天然女子高生の、青春ロジカルストーリー!!

posted with EmbedSunday on 2011-09-13

★★★★★


前作『VS. オセロ』の際には菅原先生のヘルプをやってた作家さん。
前作はオセロのド派手な定石で倒す辺りが達成感あり、非常に面白かった作品でした。
今回はさすがにそういう演出は無かったですが、マニアックな題材をベタに扱う辺りは共通してます。
掴みの段階で意外性あるので、ベタな内容でも十分楽しめます。
にしても、本当に電卓の大会ってあるんですね...


絵のレベルをもうちょい上げてもらうのはもちろんのこと
(今でも十分可愛いので、センスはあるんじゃないかと思います)
電卓の面白さがどこにあるのか、フィクションではなく本当に電卓の大会があることをきっちり表現する、
そして、できれば電卓をやることによって飽きやすかった主人公に集中力が付いた、というような表現があれば
さらに良くなったかもしれません。
後、もうちょっと文字を大きくしてもらわないとクラサンで読むには辛いです。
内容考えるとこれくらい詰めないと難しいのかもしれませんが、工夫すれば何とかなる筈です。


何にせよ、中身はベタでもユニークな着眼点を持ってる作家さんのようです。
2作続けて当たりを出してるので本物でしょう。この人も期待できそうです。