クラブサンデー 第四回新人王決定戦 Bブロック
クラブサンデー 第四回新人王決定戦が開催中です。
Aブロックは村一先生の『ぎゃんぐすパニック!』でした。
まーある意味一番サンデーらしいというか。田口先生が残ったのと似たような傾向というか。「この作品なら残っても全く違和感ないですね。」と書いてたように、予想としては一番手でした。
やはり「女の子が可愛い」のと、「長所があるよりも欠点が少ない作品」でないとクラサン新人王は厳しいかもしれません。
まぁクラサン新人王はそれでもいいと思います。ファン投票はどうしても完成度の高い作品が選ばれがちですし。
ポテンシャルはあくまで編集者が見極めるべきです。
ということでBブロック。
えーと、誰だか分かりませんw
★★★☆☆
『こわし屋我聞』のマイナーチェンジ版?
オチを絵で魅せようという意図は買いますが、ロジックがイマイチ。
例えば、生物の特性なりに合わせた対応とかすれば面白くなったとは思います。
ただ、細かい点で文句がある箇所はないので、デビュー作としては上出来でしょう。
人物絵を伸ばすか、内容を伸ばすかは本人次第。
第一回クラサン新人王に『薬女』でエントリー。バトル漫画で、個人的には高く評価してました。
★★★★★
※追記:険持ちよ先生のアシスタント。BLOGでは「仁」の表記。
絵も内容も大分良くなってます。縁を切る能力、縁を紡ぐ能力というのも中々面白かったです。
ただ、意外性の出し方には疑問。
もっと前に殺れるだろうというのもありますし、実は敵だったっていうのもありふれてますしねぇ。
例えば、ヒロインが主人公を守る役目を与えられていて、悪い縁を必死に切ろうとしてた、
けれどもヒロインと主人公の縁を切らないとヒットマンとの縁も切れないというダブルバインドで...
とかの方が面白かったかもしれません。
このままだと意外性出ませんけれども、せっかく「絆」がテーマなんですから。
とは言え、22pまでは完璧なので★5つ。
才能はあるのに、あともう一つのところで足踏みしてる感があります。
クラサンでは4作品目ですが、何故かこの作品以外は読んでませんね...
★★★★★
絵は『DEFENCE DEVIL』の梁慶一っぽい感じはします。背景はよく見せますし、人物絵も一見、見栄えはしますが...
『ガラスの楽艶』 p18 牧山博隆
正面以外の顔が微妙です。とくにこのシーンはヒドイの一言w
まぁ慣れの問題でしょうから、積極的に難しい構図を練習するべきでしょう。
正面絵ばっかり描いてると桐幡歩先生(『ジオと黄金と禁じられた魔法』作者)みたいになっちゃいますよ。
とは言え内容的には文句なし。
温室が綺麗になってる所なんてワクワク感ありますし、植物の説明にもそれなりに説得力が。
まんカレの作品がそのままノミネートって初じゃないですかね?
★★★☆☆
※追記:険持ちよ先生のアシスタントさんです。BLOGでは「阿」または「AK2」とも表示されてます。
コメディっぽい部分はあったけど笑える箇所はあったか?と考えると微妙です。
サンデーはギャグの層が薄いんですが、これだとギャグにシフトというのは難しいかもしれません。
とは言えいかにも佳作、基礎的な点はしっかりしてると思います。デビュー前の作品という点を考慮すれば上出来。
畑健二郎先生や夏川結真先生の後に続けって感じでしょうか。
全く分かりません。
★★☆☆☆
蘭のキャラはそれなりに立ってるんですが、ストーリー、内容共、いかにも地味です。
センスも旧いです。20年前の作品ですと言われても納得しそうな感じ。
クラサン新人王にエントリーするレベルにはほど遠い気がしますが...
★★★★★
絵柄は微妙、ツッコミどころもいくつかあります。
例えばネットを使ってるのにも関わらず、日本だけ報道されてないという縛り。
中国の鉄道事故の顛末を見れば分かるように、「日本人でなければ知っていて当然の知識」てのを作るのは難しいと思いますね。
英語読める日本人もいることですし。ここに何かしらの説得力が欲しかったです。
とは言えこの発想力はお見事。
まだまだ荒削りではありますが、今回エントリーされた作家さんの中では一番素質があるのは間違いないでしょう。
結論として、全体のレベルで言えばAブロックより落ちると思います。
とは言え、『絡手』『ガラスの楽艶』『0512』はAブロックに入っても遜色ない出来ではありますが。
作品的には『ガラスの楽艶』を推しますが、作家さんとしては山田先生、磯西先生を推したい感じでしょうか。
山田先生はまだデビューする時期ではないと思いますが、磯西先生はあともうちょっとなので何とか頑張って欲しい所です。
予想は『皇帝+ペンギン』にしときます。
当たってしまったら「所詮可愛らしい絵柄だったらいいのかYO!」と毒づきますがw