クラブサンデー 第四回新人王決定戦 Aブロック
クラブサンデー 第四回新人王決定戦が開催中です。
えーとりあえず、
まだなのかよっ!
まぁ狩野先生は原稿上がったらしいので、こちらに期待したいところではあります。
今まででクラサン新人王にノミネートされた作家さんで、連載にこぎつけたのは
第一回
田中ケンジ『DCD』クラブサンデー連載中
小林裕和『八咫烏』週刊少年サンデー連載中
猫砂一平『二ノ前しいの使い方』サンデー超 9月号から連載開始
葛城一『げきぶの。』ガンガンONLINE連載中
空詠大智『揉み払い師』クラブサンデー連載中 (第三回も参加)
富士昴『動物がお医者さん!?』サンデー超連載中 (第二回も参加)
莢竹桃ジン『ちいさいひと 青葉児童相談所物語』作画 週刊少年サンデー シリーズ連載中 (第二回も参加)
森田滋『新撰組秘闘ウルフ×ウルブズ』 サンデー超連載中
第二回
田島七枝『Instinct』サンデー超連載中
山仲剛太『クックドッポ』作画 サンデー超連載中
とまぁ、結構な割合で連載を持ってます。第一回はエントリー多かったって事もありますが。
ということで、Aブロックにノミネートされた作品について。
選抜されてるだけに、やはりレベルは揃ってます。
第一回新人王決定戦にて『バカ兄コンプレックス』でエントリー。
★★★★☆
個人的にはさっぱり面白くなかったんですが何故か予選を通過したという。
(当時は4グループに分け、各グループ8作品で予選。1,2位が予選通過して最終戦にノミネートというフォーマット)
現在は今年からサンデー本誌アンケートのカラーイラストを担当してます。(恐らく1年契約)
テンポの良さとちゃんとした伏線は相変わらずありますが、それ以外の要素はかなり上達しています。
難のあった構図、ムダが多かったコマやセリフ、棒立ちのシーン等が皆無です。
昔の基準なら★5つ付けてたと思います。この作品なら残っても全く違和感ないですね。
4つにしたのはインパクトの問題。いいとは思いましたが凄いとは思わなかったので。
とは言え、ラブコメでインパクト求めるのもどうかと思いますけれどもw
心情的には4.5。
ジャンプNEXT2011年冬号に掲載された古味直志先生の『ニセコイ』と被りまくってますが、
掲載時期を考えるとたまたま被ったと見ていいでしょう。(原稿が完成してから即掲載される訳ではないので)
こちらも第一回新人王決定戦にて『とうとう』でエントリー。
★★★★★
この頃からポテンシャルはある作家さんだなーという印象でした。
先日掲載された『ワンダーランド・ミュージアム−空想科学博物館−』はイマイチでしたが...
この段階でも、絵に関しては背景は上手いけど人物がまだイマイチってトコでしょうか。
しかし内容は完璧。サンデー超で『まじっく快斗』1話が再掲されてましたが、あれを感じさせるような意外性を出せてます。
テンポも良く、伏線もオチも完璧。
まだまだサンデーでウケるような絵ではないので予選通過は厳しいかもしれませんが、
内容的には今までの新人王と肩を並べるクオリティはあると思います。
この作家さんは存じてません。
★★★★☆
ちょろっとググってみたら、大阪美術専門学校卒とのこと。
小物のセンスはなるほどデザイナーやってただけのことはあると感じさせますし、
それも含めて絵に関しては連載持てるレベルにあると思います。
ただ、内容がダメダメ...という訳でもなく。雰囲気は出せてますし、綺麗に纏めてるとは思います。
惜しいのはストーリーがベタで、かつ主人公の剣が立つという前フリの描写がイマイチ伝わりにくい点でしょうか。
前フリ入れてるだけでも評価はしますけれども。
デビュー一作目ということを考慮すると上出来でしょう。今後が楽しみです。
第三回『あまやどり』でエントリー。だけどどんな作品だったか全く覚えてない...
★★★★★
これだけオリジナリティ溢れる世界観が出せたら、disり要素全てを吹っ飛ばしてくれますね。
まー若干『H×H』のキメラアントと被ってるような気がw
回想をあえて後に持っていく構成もいいです。
もちろん、絵に関してはまだまだ上達する余地はあるとは思いますけれども。
『恋シュミ!』で第三回クラサン新人王エントリー。
★★★★☆
手垢がつくほどベタな設定ですが、絵と構成の完成度は高いと思います。オチも納得がいくものですし。
爽快感があるのもいいですね。
ただまぁ、連載を持つならほんのちょっとでいいですからオリジナリティが欲しいですね。
サンデー超 2008年NEW YEAR増刊号に読切『嫁面少女ベベ!!』が掲載されたらしいんですが、もちろん知りません。
★★★★★
いやー、このオチは卑怯だわw(褒めてる)
同じ手は二度使えないので、他の作品でもどうかって事になるでしょう。
単にオチに意外性があっただけではなく、キャラクターの特長もちゃんと描けてる辺りも好感が持てます。
結論としては、かなりハイレベルな戦いになってると思います。これならどれが勝ち残っても文句はないですね。
ベタだけど絵が上手く完成度は高い作品と、絵は若干落ちるけどインパクトのある作品が揃ったという感じでしょうか。
個人的には浦山先生の『けせらせら』を推しますが、人物絵が落ちるので(要するに「萌えない絵」)予選通過は厳しいのかもしれません。