FLAG.125

「栞+結」編後半と女神攻略2日目のエピローグ。
神のみぞ知るセカイ週刊少年サンデー2011年5号 p44

結との「関係の履歴」の描写ですね。
左下のコマは前回の記事の一番最後で指摘した些細なミスの続きでもあります。
で、これも前回も書きましたが、結と桂馬が喋ってるのを栞が見てるシーンでもあります。
この辺りが上手いなーと思うのですよ。
桂馬をモチーフにした(と自覚してるかは怪しいですが)小説を書いてるというのは栞の「関係の履歴」描写ですが、
それを前回藤井寺さんとの会話でもう一度描写しつつ、小説がまだ書きあがってないという伏線。
そして栞を結と桂馬をヲチさせることによって腐女子視点を描写しつつ感情移入させ易くする...


この漫画のネックの一つに、
「掛け算(男同士のカップリング)が出来にくいので、腐女子ファンが付きにくい」というのがあると思います。
桂馬の同世代でイケメン描写されてるのってノーラのバディの亮と、ちひろ編で出てきたユータ君しかいませんしね。
何故こういう風になってるのかは想像の範囲でしか語れませんが、一つは若木先生が何だかんだ言ってハーレム展開が好き
なんじゃないかと思います。
また、ライバルキャラがいて、NTRに近いような展開はウケない(もしくは嫌い)と考えてるのかもしれません。
基本的にはセカイ系だからってのもあるでしょう。


昔から若木先生は矛盾したことを昇華させるのが上手いなーと思ってましたが、
妥協案として一度男性化してボーイッシュになったキャラとのカップリングでとっかかりを作る、という事なんでしょう。
もちろん「見た目男っぽいキャラじゃダメ」な純粋腐女子な方にはアピールできませんが、
脳内補完で結にちんちん付ければOKなタイプの腐女子は取り込めるかもしれません。
しかもほとんどの男性読者が引くこともなく、ですよ。
この試みが成功したか否かは夏のコミケで結×桂馬本が出るかどうかで測れるかもしれません。


神のみぞ知るセカイ』 p52

「女扱いするな!! 確かにハクアよりはナイスバディだが…」
このセリフで意見が分かれてました。
bさんとかは「確かに結はハクアよりはナイスバディだが…」と解釈してたみたいですが、
やはり「確かにボクはハクアよりナイスバディだが…」という意味でしょう。
上だと桂馬のことを女扱いするなという話から繋がりませんし、
男の桂馬よりもハクアの胸が貧弱だ、くらいでないとハクアへの意趣返しにはならんと思います。
男装化した時の結はさらしでも巻いたかのようにあまり胸は強調されてませんが、実際はナイスバディですしね。


神のみぞ知るセカイ』 p56

何気に示唆に富む発言。
あまり指摘されてませんが、女神や悪魔が人間に恋愛感情を持つということに疑問を持つ人って少ないんですかね?
私は前々から疑問だったんですが。
ブログでは書いてなかったかもしれません。
skypeでは少し話したのですが、『神セカ』が貴種流離譚になるかもという危惧がありまして。
詳しくは::HoneyDipped:: 1/25:「聖結晶アルバトロス」総括(上)参照。
で、『アルバトロス』では使い切れなかった設定を、リベンジで『神セカ』に使うのではないかと。
貴種流離譚の設定を『神セカ』で使うとなれば、例えば桂馬が神または悪魔の子、神または悪魔と人間との間に生まれた子、もしくは神と悪魔の間に...
ひょっとしたらLC姉が失踪した(?)り、桂馬父がほとんど出てこない原因の一つかもしれません。


神のみぞ知るセカイ』 p60

珍しく「どのような下校イベントになるか」という予想が当たりました。
と言ってもブログでは書いてないので後だしじゃんけん気味になるのですが、一応skypeでは話してました。
詳しくは次号の記事で。