FLAG.123

この前にFLAG.122bがあるのですが、このブログでは特に書くことはないのでスルー。
ああいうザッピング的な演出は大好きなんですけどね。
『神セカ』に関しては、内容解説と展開予想以外のコメントはし辛いです。disる箇所もほぼ無いですし。


ということでFLAG.123。
「歩美+ちひろ攻略」終盤+「月夜攻略」ですね。
神のみぞ知るセカイ週刊少年サンデー2011年1号 p37 若木民喜

まず、この引用ページまでのちひろの対応がいいですねぇ。FLAG.122の桂馬がいる所を見つけたシーンからずっとですが。
で、このシーン、桂馬が何を考えてるのかよく分からないですなぁ。
ごくごく単純に考えると「怒りは持続してるし〜」の内容を考えてたって事になるんでしょうが。


「ゴキブリ男」ってのは、(作者側の意図として)もちろん攻略時の台詞と被せてるのでしょう。
神のみぞ知るセカイ』 4巻 p49

果たして桂馬はこの事に気付いているのかいないのか。少なくともどちらか確認できる材料はありません。
ちひろの口から「ゴキブリ男」の台詞が出てきた理由として、FLAG.119の「手がすべった」のシーン同様、
暗に記憶が戻ってることを示唆するものなのか。
それとも、ちひろが怒りの頂点に達した時には「ゴキブリ」という言葉が出てくるのか。
そして、桂馬がこのちひろの態度をどちらの解釈でしてるのか。
もしくは、2通りの考え方があるけど、どちらにせよ「怒りは持続してることは確実だ」と解釈してるのか。
個人的には一番最後だと思うんですが、どうなんですかねぇ。


余談ですが、37p右下のコマが妙に気になったというか。
ハクアがこの漫画では珍しいポーズしてる点と、桂馬がやはりこの漫画では珍しく小指だけズラしてる点が。


神のみぞ知るセカイ』 p40

珍しく不満を書きますが、このシーン、標語に出来なかったんですかねぇ。
例えば、「スレ違い 乗り越えてこそ トゥルーエンド」「フラグよ立て! 悲しみや怒りを超えて 立てよ!フラグよ!」 とか。
...微妙?


中盤からは「月夜攻略」
ここから少しパターンが変わってきます。どう変わったかは後回し。


まずは非常にレアなシーン。
神のみぞ知るセカイ』 p44

桂馬が女性の外見に言及するのって、ほとんど無いんですよね。
楠編で「かわいい」と言ったこと(3巻 p66)、この次の回で「確かにハクアよりはナイスバディだが…」(FLAG.124 p10)のセリフ。
灯編でもあったかもしれません。(一部紛失してるので未確認)
単純に、絵で表現できるものはセリフで書かなくてもいいだろうという事があるのかもしれませんが、
個人的には「女性が女性キャラに感情移入し易いよう、外見に関する記述を極力なくす」事をしてるのだと考えてます。
この辺りは The Structure of "The World God Only Knows" #1 2)-d) 参照。


神のみぞ知るセカイ』 p45

「月夜攻略」でも変わらない点は、攻略時のエピソードを盛り込んでるところ。
「関係の履歴」の描写ですから、こういうシーンは大切ですね。
こういう所も覚えてることを考えると、先のちひろの「ゴキブリ」も桂馬はちゃんと覚えてると考えた方が妥当なんでしょうね。


神のみぞ知るセカイ』 p42

で、違うところ。
ちひろとバッティングしないようにと、ハクア as LCにちひろと一緒に帰れと指示。
そして桂馬が月夜を探ってる最中に歩美とバッティング。
要するに、展開が『ハヤテ』的カップリングの変化で話が転がっていくパターンになってます。これがまず一つ。
この辺りが非常に上手い


神のみぞ知るセカイ』 p49

桂馬的には、歩美とちひろが会って四角以上の関係になり、フラグが一気に難解になるのは避けたいところ。
歩美とちひろは親友関係ですから、そこで情報交換されると特にヤバい訳です。(さらに言及するなら、セリフ一緒ですしねw)
なので、ハクアを使ってこれを回避。
ところが、さすがに月夜と歩美がバッティングする可能性までは考慮に入れてない。ハプニングです。
ここが二つめ。
「歩美+ちひろ編」では桂馬の計算通りにストーリーが進んでましたが、「月夜編」では計算外の出来事が起きてます。
作者的には歩美とちひろはバッティングするとマズいのは桂馬と同様ですが、月夜と歩美(もしくはちひろ)がニアミスするまでなら何も問題ありません。
というか、ニアミスを月夜との会話を打ち切る手段に使ってます。この辺りも実に『ハヤテ』的です。
まぁ最近の『ハヤテ』はあまりこういう事やりませんから、今なら『ハレルヤ』的、ですかね?


という事で、「歩美+ちひろ編」と「月夜編」の違い、伝わったでしょうか?
「栞+結編」もまた違ってきますが、それは次の記事で。ここまで書けばある程度想像できるでしょうが。


神のみぞ知るセカイ』 p51

パックマン』懐かしいなー。
にしても敷物一つで謎解きに使い、歩美の隠れ蓑に使い、ギャグも絡める。よく考えるなぁこんな事。


神のみぞ知るセカイ』 p52

石橋(担当)さん、私情入りすぎ&ふざけすぎw