FLAG.114

書きたいことは色々あったんですが、灯編は丸々スルーしてしまいました。
単行本出た時には補完したいなぁ。


何にせよ、驚きの新展開という煽りに偽りのない新展開。
以前から「力が戻った女神が出てくるとしたら、かのんに憑いてる」と思ってたのですが...
ブログにも書いてないしskypeでも喋ってない始末。書いとけばよかったなぁ。
もちろん理由はファンがいるから、ですが。


今回気になった箇所を。
神のみぞ知るセカイ週刊少年サンデー2010年43号 p41 若木民喜

「ディアナ」や「ユピテルの姉妹」の時点で、女神がローマ神話の神々の名前に準拠しているのは分かってたことですが、
今回の女神も「アポロ」とやはりローマ神話準拠の名前でした。
意外だったのは男神の名前を採ってること。
神のみぞ知るセカイ』 9巻 p62 若木民喜

こう考えると、アポロやディアナは名前というよりも姓的なものなんですかね?
あくまで「ユピテルの姉妹」は地獄の地に殉じた人柱の名称であって、実際の姉妹ではなく、
王族的な女神のなかから封印に志願した女神達のことなのかもしれません。


神のみぞ知るセカイ』 p44

鏡に映し出されるのは共通なんですね。
個人的には、ルナに女神がいた場合、人形に憑依すると面白いと思ってただけにちょっと残念。
さらに力を得た場合には〜とか、いくらでもやれる余地はありそうですが。
力が戻ってる状態が、ちょうどディアナ初登場時と同じというのも興味深いです。
鏡には出てくるけど、天使の輪はまだ無い。
まぁ輪っかが出るとどう違うのかイマイチ不明ですが。


神のみぞ知るセカイ』 p51

衝撃というか、やはりこう来たかと思ったのがこのシーン。

だって… 今まで思い出しもしなかった…
アポロが出てきてから、急に… 色んなこと思い出して…

FLAG107の記事でこう書きました。

今のところ、歩美が桂馬に攻略された時の記憶があるのか否かは曖昧なままです。
ここで重要なのは、「天理にも記憶消去は行われたが、女神の記憶が残っていて、それが宿主の記憶へと補完されている」という点です。
そもそもこのディアナの説自体も仮説なので何とも言えないところですが、この仕組みで記憶が残るとするならば、
女神の力が衰えてる状態では宿主へと記憶が補完されず、女神が力を取り戻すにつれて記憶が蘇ってくる可能性もあります。


すなわち、今の段階では記憶消去が行われたと桂馬が認識した美生と楠にも、女神がいる可能性はまだ残っているのです。
記憶消去されたかどうかが曖昧な歩美にも女神がいる可能性は当然あるでしょう。

この予想は当たったと言えるでしょう。珍しく。
となると、上の記事にも書きましたが、2周目(女神探し1周目)は「記憶がある人物を探る」という手段を取って未遂、
3周目(女神探し2周目)は「攻略済キャラに愛を与えて、記憶が蘇るかを探る」という手段になりそうです。
ハーレム展開まっしぐら!


それと、今回のシリーズは体育祭のFLAG107-108と表裏一体ですね。
FLAG108の記事でこう書きました。

今回と前回は女性のモノローグがほとんどなく、ほぼ桂馬視点で話が進んでました。
もうさんが(スカイプで)指摘したように、いかにもサンデー的な、モノローグを使わずに細やかな描写で心理を描くといった手段を使ってますが、
それには理由があると思います。理由があるからこそこういう表現方法になったと。


その理由とは、今回と前回で女性のモノローグがあると、誰に女神が憑いてるか分かってしまうからです。
例えば、ちひろがキスしたかと聞かれたシーンで、もし桂馬とのキスシーンを鮮明に覚えていた描写をしたら、
そこでちひろに女神が憑いてることがネタバレしてしまいます。逆に覚えてない描写をすれば憑いてないことがバレます。

今回はFLAG107-108がなぜ桂馬視点だったかを裏付ける内容だったと思います。
女神が憑いてるかどうかあやふやにしたい歩美やちひろは彼女たちの視点から描かない。
そして、かのんに女神が憑いてることは公開し、今度は女性視点で話を展開する。
ザッピング的な演出が大好きだというのもありますが、今回は非常に面白かったです。
次もかのん視点とは限らないでしょうが。


個人的には、ハーレム展開でどうやって女性に嫌がられないような話にするかという点に興味があるのですが、
女性視点でというのが一つのパターンとして出してくるのかもしれません。
比較的『神セカ』に女性ファンが付いてるのは、もちろん桂馬萌えな人もいますが、心のスキマに共感してる人がいるからってのもある訳で。
攻略編以外では心のスキマは出せませんから、女性キャラ視点で共感を得るような構造にしよう、というのも一つの方法でしょう。
女神シリーズは毎回こういうパターンで進行するとは思いませんがね。


神のみぞ知るセカイ』 p52

LCの成績が悪いのはこういった理由では?とbabuさんか誰かが言ってましたが、その通りでしたね。


神のみぞ知るセカイ』 p41

こういうフキダシ外のセリフは書き文字だったような気がしますが...
ここまで写植したことってありましたっけ?


神のみぞ知るセカイ』 p54

スパイ的な旧悪魔がちょくちょく登場したりと伏線めいた動きをしてるのも気になります。
何度か書いてますが、桂馬がギャルゲーをやったり女性を攻略したりする時のモチベーションは
「困っていたら助けずにはいられない」
ところにあるので、この旧悪魔がかのんにちょっかいを出して困っているところを...てな展開になるのかもしれません。
まぁ今は女神を探すことに積極的になっているので、必ずしもこのモチベーションは必要としないんですが。


ここで気になるのは、どうやって女神が入ってるかのんを見分けられたのか?という点です。
彼女の目的の一つに「女神による再封印の妨害」も入ってるでしょうから、見分ける手段は持ってて不思議ではないです。
問題は、その手段を誰が持てるのか、ですね。


神のみぞ知るセカイ』 p53

このシーンも気になるところです。
次回以降の伏線にはなってるんでしょうが、LCが何を気付いて桂馬に話しかけたのか。
単なる雰囲気を察したのか、視線なのか、それとも女神の力的な何かなのか。
前の方が可能性高いとみますが、さてどうなんでしょう。