『新次元―マンガ表現の現在』

水戸芸術館現代美術ギャラリーで催されていた、『新次元―マンガ表現の現在』へ9/20に行ってきました。

水戸現代美術館、えらい綺麗でした。中央にはなんか凄い噴水があったり。
写真はしらはまさんから頂きました。ここでもお礼を申し上げておきます。


かなり批判的に書いてるので、実際に行って面白かったと思ってる人は読まない方がいいと思います。
特にbさん、もうさんは見るな!w


展示は今日で終了しましたが、12/4から韓国・ソウルで巡回予定らしいです。

展示自体は写真撮影禁止なので、館内で流れてた映像を。声で作品紹介とかしてた気が。


『神セカ』の展示は、水戸芸術館HPによると
マンガやキャラクターにおけるリアリティといった作品の背後にある作家の問題意識をインスタレーションで表現。
サンデー2010年38号によると
従来の原画展示を中心としたマンガ展覧会とは一線を画し、『神のみ』の桂馬たちが通う教室の再現など“立体的な”展開で魅せる、新感覚の展覧会をぜひ見に行こう!!
らしいです。モノは言いようだなとw


『神セカ』以外の展示物を見て痛感したのは、「マンガの展示は原画に限る
松本大洋先生や五十嵐大介先生の原画は、絵を描かない素人の私でも見てるだけで圧倒されました。
まさに今週の『ハヤテ』のナギ状態ですよ。
ハヤテのごとく!週刊少年サンデー2010年43号 p104-105 畑健二郎


ナギとは立場が違うのでショックを受けた訳ではないですが、このくらいの衝撃はありました。
やっぱプロはすげーと。


さらに衝撃を受けたのが今日マチ子『センネン画報』
作品をこの時初めて見たんですが、原画の美しさもさることながら、内容の素晴らしさに感動しまくりでした。
どう素晴らしいか私が語るよりも、上のリンクから作品を見てもらった方が早いでしょう。


で、問題の『神セカ』の展示ですが...『BECK』同様、原画が無いのが致命的でした。
『のだめ』も原画は無かったんですが、下書きか何かが展示されてたので十分満足はできました。
で、原画が無いのでそれ抜きで何とか形にしょうと「桂馬たちの教室を再現」という展示になったんだと思いますが...


椅子に座って「桂馬の席から見た教室はどんな感じなんだろう?」とか「あゆみんはどういった角度から桂馬を見てるのか」
などとシミュレートして妄想を膨らませるのが正しいファンの対応なんでしょうが、
そこまで妄想力が発達してない私にとっちゃぁ、あれは単に黒板と机が並べてあるだけですねw
何故か『ときメモ』の声優さんが作品について語ってくれるビデオが流れてたりとか、「らしい」要素はあったんですが、
正直後ろにあった特大パネル以外は見る価値なかったと思います。そのパネルも既製のものですし。


『神セカ』はデジタルだから原画が存在しないので仕方の無いことですが、
せめてラフスケッチや、ネームといった生の何かがあればそれだけで満足したのにと思うと残念です。
特に、ネームと完成原稿の比較なんかあったら私は狂喜乱舞してたと思います。