ゲッサン201009

まねこい
体型にバラエティを、とかナタリーで言ってた割にはカラーpの水着太目多くないですか?w
いや、太めがあるのは全然いいんですが、胸あんま無いとか足細いとかいうキャラがいないのがねぇ...


副顧問のビッチは発言がビッチでも意外と純真という(?)エピソード入れて若干マイルドにしてきました。
これでキャラにファンが付くかどうか。
良かった点は副顧問が付き添うまでの過程ですな。
有井が一緒に行くなら付き添うと一旦ミスリードしておいて、最終的には有井が英語コンテストに出ることの交換条件として付き添う。
しかもハルは有井を一緒に旅行へ行くのは金銭的に負担だからと思いやって諦め、
有井はハルが旅行に行けるようにと思いやって副顧問の条件を飲む。
ハルが有井の条件を知らないのもミソですね。
さらに有井からハル姉の片思いも絡める。実に上手い構成だと思います。
最早片思いの連鎖を描く漫画になってますね。いやそれがいいんですけれども。


歴史研究会の面子のやりとりが上手く行ってる現状、課題は2匹の猫をどう絡ませるかでしょう。
いっそのこと、歴史研究会に居座らせた方が上手く出せそうな気もしますけど、話ややこしくなるかなぁ。


もう一つはギャグでしょうなぁ。
まねこいゲッサン2010年9月号 p27 モリタイシ

この箇所は面白かったです。何にせよ、2話に一箇所くらいは笑わせる箇所を出して欲しいですな。
いでじゅう』は結構ギャグが冴えてたように思いますが、結局ちょんまげだけだったですしねぇ...


信長協奏曲

課題は光秀と信長の顔が部下から見ても似てるのは問題なので、変装させつつ読者には元々は同じ顔だったと分かるようにどう表現するかでしょう。

前回こう書きましたが、まさか頭巾被らせるとは。 どこの大谷吉継ですかw
信長協奏曲ゲッサン2010年9月号 p174 石井あゆみ

もちろんフィクションとしては「アリ」だと思いますけどね。
でもってちゃんと史実に基づいたエピソードも交えながら、表面上gdgdな感じをキープ。
やはりこの漫画面白いです。


とある飛空士への追憶
前回同様、作画頑張ってると思います。
前回より評価下げてますが、今回は絵的な見せ場が無かったことを考慮して。
こればっかりは原作付きなので仕方ないですね。
不満は一切ありません。


GOVERNMENTS(読切)
第5回GET THE SUN新人賞佳作、秋山直之先生の読切。
その際の編集部のコメントは

主人公の表情の描き方が上手く、山場は見所がありました。
ただ、主人公がヒロインと同じく「イジメられっこ」だったというのは違和感あり。キャラの背景をしっかりと作り込みましょう。

との事でしたが、8pでその弱点が出る訳もなく、その辺りは判断できませんなー。
悪い言い方をすれば「ボロが出ない長さ」だったというか。
何にせよ24歳とは言え絵は上手いですし勢いもありますので、今後の期待は持てそうです。
次は32pで描いてもらいたいですね。


BULLET ARMORS
既にワンパターンな気配が...
トレマ使いなのに壊し屋の中に突っ込んでいくという前回と全く同じ展開。
以後何らかの対策を立てる為に過ちを2度繰り返してるところ、と言うんならいいんですがねぇ...
作者そこまで深く考えてなさそうです。


前回も似たような事を書きましたが、「鉄塔街」という特徴がある街なのに単に鉄塔があるだけ。
ONE PIECE』と比べるのも酷な話ですが、空島なら空島の特徴があったりといった舞台自体に魅力がある訳でもなし。
『神セカ』と比べるのも酷な話ですが、徐々に世界の設定が詳らかにされていくという展開もなし。
毎週web用に4コマ描けるくらいの余裕はあるみたいですから(あれはあれで訓練になっていいんですけど)
絶チル』のサプリメントや最近の『KING GOLF』ように、設定面やキャラの掘り下げを4コマ描くというのも手かもしれません。


トレマー自体はいい味だしますし、勢いもあるので、この点は続けていってもらえたら。


アオイホノオ
アオイホノオゲッサン2010年9月号 p399 島本和彦

爆笑。
アオイホノオ』 p400

大爆笑。
1話20分として12本だから、約4時間かよw


このシーンだけじゃないですが、やっぱ面白いですなー。
アオイホノオ』はこれだけノってるのにガンダムAで連載始まった『Gガンダム』は正直がっかりでしたね...


○ アサギロ
殺陣があるとやっぱり迫力出ますし、伊佐の変態っぷりも良かったです。


ここが噂のエル・パラシオ
前回、前々回同様の感想になりますが、やはりイタ回は手堅いですな。
ヒナの「乙女の熱血」は好印象。
でもやっぱ地味というか淡々としてるんですよなぁ。『ハレルヤ』と比べると特に。
それが味と言えばそうかもしれませんが。
個人的には『ハレルヤ』や今回の『まねこい』のような練られたシナリオを見たいのですが、似たような傾向の漫画が並ぶのも雑誌的には危険かもしれないので難しいところ。
前回も書きましたが熱血分やコメディの補充がソリューションなんでしょうか。
何にせよ、もう一皮剥けて欲しいところではあります。それだけ期待してるって事です。


マコトの王者
引き続き青赤共に面白いです。
青の最後で家族スルーする辺りは特にいいですね。


○ 月の蛇
前回のような派手なシーンが無い分評価下げましたが、内容が悪くなったと感じてる訳ではないです。
『月の蛇』 ゲッサン2010年9月号 p678 中道祐大

これだけ格好いい王進がもう出てこないっぽいのが残念です。
それと、矛の逸話を分割して話がダレないようにと工夫されてるのはいいですね。


恐らく現在は打ち切りラインにあると思いますが、新展開で何とか巻き返して欲しいところ。
細かい点を列挙するなら、
ゲッサンならすぐにカラー回ってくるでしょうから、その時に一度あらすじ書いて新規参入しやすいようにする...
ってのは誰でも思いつくでしょうがやっておきたいですね。
前回も書きましたが、もう少し味方キャラ増やすのも一手でしょう。


また、強いキャラを描けるようになってるのでそこは維持しつつ、いかに攻防を迫力あるものにするか。
間合い以外で戦術的な面を出せるかが課題かもしれません。
例えば、飛虎は王進直々の槍術でしょうから、相手がその癖を見抜いて翻弄するとか。
その癖が何なのか気付かないまま苦戦し、逆に相手の癖を見抜くことで倒すとか。
その欠点を祝家荘の武術をマスターすることで克服するとか。
今の所お荷物に近い翠華も、これなら役割が出来ますし。
型については翠華がアドバイスし、練習相手は青慈が請け負う、など。


個人的な趣味かもしれませんが、『おお振り』や『ベイビーステップ』のような駆け引きを見せてもらいたいです。
そこは『マコトの王者』のようにと書けと言われそうですがw


リンドバーグ
基本的には前回と同じ感想です。

うーん、各話ごとに考えてみるとクオリティ自体は高いと思うのですが、レース編全体で見るとどうもイマイチなんですよね。
ストーリー進める上での伏線なりはちゃんと張ってるんですけれども。
この漫画、欠けてる要素は「共感」のような気がします。

絵でインパクトは出せるのでまだマシですが、ストーリー展開でインパクトを全く感じないのも問題かなぁと。
思いついたシーンを順に列挙してるだけのような印象。一応伏線張ってたりはしてるんですけどね...
例えばシャークが実は竜騎隊の元隊長だったという設定も意外性は無かったですし。
恐らく設定の問題ではなく演出の問題で、ミスリードするのではなくリードしていくシーンが多かったからでしょう。
「抜群の操縦、的確な射撃。一体何者なんだ?」とかいうクエスチョンはほとんど無く、逆に「女王と何かあった」というシーンがこまめに描かれてましたし。
要するに、起承転結の「転」が微妙なんですよね。「転」を絵で何とかしてる印象。
今回なら女王の飛空挺でどーん、と。
世界観は文句なしに素晴らしいだけに、もう少し工夫して欲しいと思います。