ハレルヤ オーバードライブ! #8

いやー素晴らしい。
連載当初から注目してた漫画ですが、うらら登場してからブレイクした感じがします。
うららというキャラクターのおかげというより、その時期からという方が正確でしょうか。
冬夜登場の段階で、その予兆はあったんですけども。


『ハレルヤ オーバードライブ!』 #8 ゲッサン2010年2月号 p153-154 高田康太郎


ラプンツェル』を元ネタにしつつ、オリジナリティを出す。
まぁこういう改変の仕方はベタではありますが、うららのキャラを説明するには良い方法だと思います。


これに限らず、キャラクターの個性をより巧みに表現できてきたように見えます。
以前The Structure of "Hayate the combat butler"で書いた「ロールプレイ」「カップリング」「ミスディレクション(ミスアンダースタンド)」
を使った表現がより顕著になってるからでしょう。
バンド漫画とは言えメインはラブコメですから、キャラクターを生かせてナンボの世界。
キャラクターがバンドというコミュニティの中でどう動くかを表現するには上記の3つ(特に前の2つ)が重要になってくると思います。


『ハレルヤ オーバードライブ!』 #8 p150

このコマではうららと小雨、うららとハルのロールプレイがきつちり描かれてます。
『ハレルヤ オーバードライブ!』 #8 p146

タンポポや愛葉も同様です。鷹村とはまだ曖昧ですけれども。
今回は音楽的なシーンが希薄でしたが、次回は音楽メインと、バランス配分にも不安はなさそうです。
連載当初から完成度の高い作家さんでしたが、これからはより期待が持てそうです。


最後に重箱の隅。
『ハレルヤ オーバードライブ!』 #8 p142

なして誰が喋ってるかを絵ではなく文字にしちゃったんですかね?
漫画なんですから絵で表現できるんならその方がベターだと思うんですけど。
『ハレルヤ オーバードライブ!』 1巻 p17

さすがに上のコマは失敗してますけど、後のほうではちゃんと絵になってますし...