2009-35

お茶をにごす。
掲載順中位で最終話。やはり打ち切られた感じがしないな。
部長が卒業しちゃってもう描けませんギブギブ、なんでしょうね。
あとがきに「濁る前に飲みきって頂けると幸いです」って書いてますし。


全編目を通してる訳ではないので、総括する資格がないかもしれません。
それでもあえて述べるとするなら『天使な小生意気』同様、ヤンキーとギャップのある茶道を持ってきたのは評価できます。
が、茶道の奥深さを漫画の面白さとして表現するに至らなかったのが今一歩な原因かなぁと。
とめはねっ!』まで辿り着けなかった作品、というのが個人的な評価。


まぁキャラ自体は立ってたように思えますし、部長が初登場の段階で2年ならあともう1年分続けられたとは思いますけどね。
アンケも売上も悪くなかったみたいですし。


ジオと黄金と禁じられた魔法
真正面の顔だけは少しマシなのかな。そういうデッサンだけしてそうだなー。
それが災いしてか真正面がやたら多いな。これもマイナスポイントだわ。
まー絵に関しては突っ込むところ多すぎて突っ込みきれませんがね。


絵は諦めるとして、それに目を瞑れるほどの内容があればいいのだけれど、平凡というより平凡以下だなこりゃ。
何か内容で引き付ける点はココ、という戦略が全く見えません。
ヒロイン出てくればどんだけアレなキャラでも少しはファン付くかもしれないが、上積みはそこしか見当たらない。
ヲチ対象ですなこりゃ。


電脳遊戯クラブ
ヲチ対象その2。
雑っぽさや不快な印象がだんだん薄れてきてるという点では良くなっていますな。
シリアスで少し持ち直した気がするという点で『よしとおさまっ!』に似てますが、
面白いか?って言われると黙ってしまうのも似てますわ。
まーこの人の場合、性格的に問題がありそうですね...
例えば『絶チル』は人間のダークな部分を上手くギャグとして落としこむテクニックを披露してますが、
この人の場合そのまま不快な印象を与えてるだけだもんなぁ。


はじめてのあく
意外なことに、言及するの初めてですね。
前作『こわしや我聞』もずっと読んでたのにも関わらず
サイモン&ガーファンクルのネタが出てすぐガーファンクルがマリファナ所持で再逮捕された」時に触れただけだったしなw
しかも我門って間違えて書いてたよ。
はじめてのあく』にも言えることですが、この人の作品に触れない理由は、
もの凄く面白いって訳でもなく、欠点があるとすればこじんまりとしてるだけだからですね。
コメントしようにも「もう少し派手でないとなー」で終わってしまいますし。
それで終わらせないように今回考えてコメントしてみます。


こわしや我聞』で好評だったと思われるGHK(Gamon Haruna Kuttke=我聞陽菜くっつけ委員会)とKFC(Kokusho Fun Club=國生ファンクラブ)
をメインに据えた漫画を描こうという方針は間違ってないと思います。
ただ、戦略がねぇ。一話完結にして新規参入を容易にするという戦略だけでは持って2年の漫画だと思うんですよ。
本誌連載2回で20巻に到達してなければほぼ確実に次はないという危機感はあるんでしょうか。
『神セカ』はハーレム漫画を並列から直列にする等、戦略的にかなり練られているので軌道に乗りました。
『はじあく』には今のところ一話完結しか見当たらなかった上に、かえってこじんまり感が増すといった悪影響まで出てきました。
前回からシリーズものになってこれを打破したのは評価しますが、このままではいずれテコ入れの必要が出るでしょう。


今更戦略的にどうこうできないので、戦術的なテコ入れになるでしょう。
分は悪いですが、テコ入れの王道:バトル展開にせざるを得ないと思います。
とは言っても『我聞』でバトル展開は失敗してるので、よりマイルドに...
『タッコク』のような魔球バトル+ラブコメが唯一の生き残る路だと思います。
全編このパターンだと既存の読者をふるい落とす可能性が高いので、パターンのうちの一つとして入れるくらいですかね。
単行本全10話中、3〜4話構成で一回といった感じに。


確か#24で『究極超人あ〜る』#3の焼き直しをしましたが(競泳でバトル)、あの路線です。
あの回がもひとつだったのはまだ一話完結路線を捨ててなかったってのもありますが、魔球路線じゃなかったこともあるでしょう。
馬が泳いでるだけでしたしね...
山下みのりファンクラブに別の悪の組織のライバルを入れるとかの仕込みをする必要はありますがね。
WHFで「何描いても帯ギュの二番煎じになりそうだし」と柔道漫画はもう描かない発言されたようですが、
魔球的柔道ならパラレルなのできっと問題なしですよ!


問題はテコ入れの時期ですがね。
このままの展開で2年くらいで終わっても良しとするか、1年で終わるリスクを負って3年以上続けられる可能性に賭けるか。
いずれリスクを負わざるを得ない時期が来る前にテコ入れした方が良いと個人的には思いますが、さてどうなりますか。