ベイビーステップ #82-83

とりあえず需要高そうだからナッちゃんの水着姿を。
特別企画 ひろいんのぐらびあ 週刊少年マガジン2009年34号 p11 勝木光

しかしコレ、色っぽすぎだろw
ソレがウリの瀬尾公治咲香里に負けてないというか勝ってると言っても過言じゃないですよ。
咲香里なんて元エロ漫画家なのにな。18禁ではエロ薄目だったとは言え。
むしろ同じ元エロ漫画家の大暮維人が何故ないんだという疑問があるけどなw
忙しいからパスしたんでしょうか。


何にせよフロリダ編で幼なっちゃんが出て以来全く出番がないので、ファンは満足したんでしょうか。
個人的にはどーでもいい企画だよなーと思ってましたが、あまりの色っぽさに勝木先生のポテンシャルの高さを見せ付けられましたわ。
まぁ、それはそれ。


#82
池との対決。
昔に比べて試合のシーンがかなり上手くなったと前々から言ってました。
後は身体のひねり的なものと、コマ送り的な分身が足らないのかなーと付け加えて。
コマ送りはこの回にも入ってますが、これは1巻の時から入ってたので指摘が間違ってましたね。
(指摘した当時は1巻貸し出してたので確認取れなかった)


問題はひねり的なものですが
ベイビーステップ』#82 週刊少年マガジン2009年33号 p294 勝木光

これはちょっと違う気がするなぁ。
どうすべきかは個人的趣向が入るのを前提にして読んでほしいのですが、
ひねりの描写とは、身体のパーツがどの方向へ動いてるかをトレース出来て初めて描けるんじゃないかと思うのです。
うむ、説明分かりくいですね。


アイシールド21』27巻 p137 原作 稲垣理一郎 漫画 村田雄介

動き自体はどちらも似たうな腕の振りですが、ひじから先と上腕の動きの違い、肩の回転が描かれてるからこそ
身体のひねりが表現されていると思います。
この画像を見た後、上の画像を見たら違和感覚えませんか?
恐らくアシスタントのスキル、もしくはアシスタントへの指示の問題でしょう。
ひねりを表現しようとすれば、人間の骨格や筋肉についての考察が必要になってかなりややこしいのかもしれませんが、
この辺りを煮詰めていけばさらに試合のシーンが良くなってくると思いますね。
というか、もうココしか突っ込む箇所がないんですよ。


内容については、池が圧勝することはだいたい予想されてたので、いかに池との差が大きいのかを表現するかでしたが
ベイビーステップ』#82 週刊少年マガジン2009年33号 p302

杞憂ですなぁ。
以前、タクマとの比較でも
ベイビーステップ』3巻 p30

初めはどれだけの差があることすら分からなかったのが
ベイビーステップ』6巻 p55

どこに差があるのか分かってきたことによって、強くなっていると表現してましたが、池も同じパターンですね。
池との初顔合わせも6巻でしたが、以前あまりにも差がありすぎるからと、10分の間に1ポイントだけでも取ったら俺の勝ちだという
負け犬の俺ルール的なものを設定して(発言はしてませんがねw)サーブにヤマを張り、それでもだめならとラリーでもヤマを張るという
最早テニスじゃないレベルでようやく1ポイント取ってました。
今回、まかりなりにも試合の形になったということでエーちゃんの成長を表現しつつ、池の強さを浮き立たせる。
全く、普通の漫画じゃありえないよなぁこんな演出w
こんだけボロ負けしたら人気が下がるつって担当からダメ出しされそうなのに。むしろ担当の意向だったりするのかしら。
エーちゃん自体、かなりのスピードで滅茶苦茶強くなってるのにも関わらず負けてばっかだもんな。
だがそれがいい


#83
で、ランク100位程度の池相手にボロ負けした後、何とかプロでやっていけてるレベルのアレックスと対戦。
...やっぱり負けるんだろうなw
だがそれがいい
3セットマッチなので1セットくらいは取って欲しいところだけど、それさえも怪しいなぁ。


ベイビーステップ』#83 週刊少年マガジン2009年34号 p243

元々コマ割りに関してはあまり問題のない人ですが、今までにないコマ割り使ってきました。
地味なのであまり目立ってないようですが、作画の方も確実に上手くなってるのが見てとれます。
そういう内容の漫画を描いてるってのもありますが、常に改善の余地を探してる姿勢は好感が持てます。


で、アレックス戦。
流れ的に、この試合と以前似たようなパターンが。宮川戦と荒木戦ですね。
ベイビーステップ』6巻 p31

相手のプレイスタイルを徹底的に研究し、その弱点を狙う。
相手は自分のスタイルだけに囚われず、より戦略的な戦いを強いられ、弱点の克服が課題だと分かり成長する。
ここまでは宮川戦や荒木戦と同じ。


しかしアレックス戦はさらにもう一つ要素を増やしています。
ベイビーステップ』#83 p250

エーチャンの結果が出ていない時に、「believe in yourself」とアドバイスしたアレックス。
ノートを取ることによって、徹底的に過去を振り返ってばかりのエーチャンに必要だったのは「前を見ること」。
後ろを振り返らず自分を信じて前を向くことだけ考えていたアレックスに必要だったのは「過去を振り返ること」。
エーチャンとアレックスの対比とお互いがお互いを高め合う演出を、テニスのプレイスタイルの範疇を超え、
テニスに対する姿勢にまで広げています。
似たようなパターンでも決して同じではない。この辺りもいいですね。


過去を振り返って後悔し、愚痴るだけなら何もしない方がメンタル的にもマシですが、
過去を振り返らずに突き進めば同じ過ちを犯してしまいます。
大切なのは、3巻の引用でエーチャんが言ってるように「再検討」。
私がよく使ってる言葉で表現すると「フィードバック」。
このブログも、作品をより良くするための批判であり、フィードバックの一部であればいいんですがねぇ...