ゲッサン201507 #1
枕が長くなったので、久々に別記事です。
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 雑誌
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...だけで終わらせるのもアレなので、ゲッサンスレに載ってたデータを引用します。
848 名前:作者の都合により名無しです[sage] 投稿日:2015/07/16(木) 19:43:28.67 ID:XIVx2vjq0 [1/2]
せっかく売り上げの話題が出たので連載中作品の最新巻でランキング作ってみた
今月発売の長井(3)まで反映、ホノオ(14)は未反映
漏れやミスがあったらスマン
■Aランク (オリコン週間50位以内、数字は推定累積売上部数)
MIX(7) 359,492
信長(12) 122,011
■Bランク (POS月間500位以内、数字は実売目安を線形補完した推定値の累計)
ホノオ(13) 31,784
ハレルヤ(14) 22,668
ぼっち(8) 21,573
ヴァニラ(6) 14,390
高木さん(2) 11,415
■Cランク (POS週間500位以内、数字は実売目安を線形補完した推定値の累計)
キョーコ(4) 8,899
あやしや(6) 7,438
さいころ(5) 6,590
アイマス(1) 6,579 (特別版3,595 + 通常版2,984)
よしとお(11) 4,040
シノブ(1) 2,832
■Dランク (POS日別500位以内、数字は順位の推移)
アサギロ(11) 136 250 415 454 498
保健室(2) 187 313
月曜(4) 278 382
レミゼ(5) 195
ちろり(7) 273
迷宮探偵(1) 443
嘘殿(1) 453
■Eランク (POS日別圏外)
エレジー(1)
錦田警部(1)
本屋さん(2)
終末(3)
長井(3)
カプトン(10)
【漫画力絶対主義】ゲッサン Part27【月刊少年サンデー】 [転載禁止](c)2ch.net
特にオリコンとPOSデータの数字を同列に扱うのは若干危険ですが、
(より正確なオリコンデータと、数字の出る範囲が大きいPOSデータを表記する事には意味があります)
このデータに各単行本が年間どれだけ出るか...
5ヶ月毎に出る『ハレルヤ』『ぼっち侵略』『ころクラ』『キョーコ』を1.2倍にし、
『高木さん』はたまに2、3本立てになるのですが、一応9ヶ月毎として2/3倍にして、
概ね年間での売上を比較したグラフがこちら。
感覚的に『MIX』の売上は全体の6割くらいかなーと思ってたのですが、この数字だと57.3%。
データが出ていない単行本と、週間ランキングは翌週の売上がデータに加算されないなど、
不確定な要素は色々ありますが、概ね6割弱とみていいのではないかと。
いかに『MIX』がゲッサンにとって大正義かが分かるデータだと言えるでしょう。
ちなみにこの計算だと
『信長』19.4%『ホノオ』5.0%『ハレルヤ』4.3%『ぼっち侵略』4.1%『ヴァニラ』2.3%
『キョーコ』1.7%『ころクラ』1.3%『高木さん』『あやしや』1.2%『アイマス』1.0%
『よしとお』0.6%『シノブ』0.45%
となっています。
ついでなんで、ゲッサンでどうやって打ち切りが決められているかは不明ですが、
少なくともCランクの漫画は不人気による打ち切りは無いっぽいです。
(それより不人気な漫画があるから当然と言えば当然ですけど)
Dランクでも『長井』『カプトン』『本屋さん』は長期連載が続いていますが、
ギャグ漫画はどうしても単行本の売上が伸びない傾向にあります。
しかし雑誌編成上、初めから読んでなくても内容が伝わり易いギャグ漫画は必要なので、
(『長井』が途中から読んで分かるかと言われると微妙ですが)
ギャグ漫画はハードルが低いというか、ギャグ漫画の中でどれが打ち切られるかが決まるのでしょう。
◎ ゲッサンラジオ
市原編集長も言ってますが、「雑」というのに意味があるんですよね。雑誌は。
読者が読もうとしている漫画以外も掲載されていることに意味がある。
仮に漫画が全て単行本で発表されると、既に知名度のある作家以外の漫画は読まれにくくなり、
結果として新人作品に読者が触れる機会が失われ、先細りになってしまいます。
また、似たようなカラーの作品ばかりが並んでいる雑誌もありますが、
より幅広いジャンルを扱った方が読者層は広がります。
読む漫画が4作品あれば雑誌を買うというデータもあるらしいですし。
そして、雑誌としてのカラーがありつつも、その中でいかに多様性を出すかというジレンマの上で
どう編成していくかが編集長の腕の見せ所だと私は考えます。
で、今回のゲッサンラジオは台割で、個人的にはかなり興味深かったです。
私は自分が単行本買ってない漫画の担当が誰かを目を皿のようにして見てましたが、
たぶんそんな見方するの私だけでしょうねぇ...w
ちなみに担当は
市原(編集長)『MIX』『LES MISERABLES』『信長協奏曲』
星野(副編集)『恋情デスペラード』『VANILLA FICTION』『ジャブローズスカイ』『だって小山くんが艶い』
『忍者シノブさんの純情』『ハレルヤオーバードライブ!』『よしとおさま!』『アサギロ』『終末風紀委員会』
高長『ふだつきのキョーコちゃん』『錦田警部はどろぼうがお好き』『ミリオンライブ』『四弦のエレジー』
『味噌汁でカンパイ!』『嘘つきは殿様のはじまり』『月曜日は2限から。』『第13保健室』
丹波『吾輩の部屋である。』『聖船のラー』
/引継『放課後さいころ倶楽部』『ひとりぼっちの地球侵略』『アオイホノオ』『ぼくらのカプトン』『第三世界の長井』
杉田
/引継『ちろり』
石川
/引継『ツール・ド・本屋さん』
こうなっているようです。
ページ数が途中から変更されることは良くあるという話がありましたが、
私の知っている範囲だと、『LES MISERABLES』の2話目が110pになった時と、
『ころクラ』の『オニリム』回がミキの嫌な思い出がフラッシュバックするシーンが
「暗すぎる」とリテイクされ、結果としてページ数が減ったという事がありました。
あと、「ゲッサンでは人気アンケート順に並んでない」という話がありました。
これ自体は間違いないでしょう。
恐らくアンケート2位の『信長』はカラーの回を除いて『本屋さん』の前にありますし、
『本屋さん』が巻末固定なのは毎回アンケートが最下位だからという訳でもありません。
ただ、不人気で打ち切られる作品が巻末付近へと追いやられるのもまた確か。
(例外は『鉄楽レトラ』くらい)
中道 :実際にアレ(アンケート)が良いから(単行)本が売れたりって言うのは、
そんなに直結はしてないんですけど、少なくとも編集部内での評価みたいなものは、
やっぱりアンケートが良いと……雑誌に載る順番もちょっと前にしたろかみたいな。
カワサキ:やっぱり前に載る方が人気がある。
中道 :あれはね、アンケートは大きい。
カワサキ:ホントなんですか。僕都市伝説だと思ってたんですけど。
中道 :いやいやいや、大きいです。後、それプラス……ええんかな、コミックスの売上ですよね。
売れるやつが前に行くし……。
中道裕大トークライブVol.1
連載開始から間もない作品は比較的前に配置されたり、
カラーの位置によって多少前後する事はあるでしょうけど、
ある程度のスパンで統計取れば、ちょうど人気順に並んでるとまでは行かないものの、
人気のある作品は前の方に、ない作品は後ろの方にって事になるのは確かでしょう。