サンデーS 201404

3/5発売分の週刊少年サンデー
週刊少年サンデー2014年14号 p22-23

「2014年3月からの1年間、少年サンデー・サンデーS・裏サンデークラブサンデーにて、
新連載を55作品開始する」ことが発表されました。
ぶっちゃけ、コレ一本で記事書けるんですけども...w 気が向いたら後でやります。


55本という数字だけを見るともの凄い数で新連載が始まるような錯覚に陥りますが、
実際のところ本誌で通常は新連載5本程度なのがちょっと増える、という感じなのでしょう。
個人的にはサンデー本誌一番の弱点が、入れ替わりの遅さ≒新陳代謝に乏しい
所にあったと思うので、これはこれで歓迎なんですけどもw
サンデーSに関してはあまり変わらないんじゃないかなぁという気はします。
雑誌の売上がリニューアル後から徐々に落ちてきて、リニューアル前に近づいてるのは問題ですが、
ノゾ×キミ』『湯神』が本誌昇格し、
『氷の国の王子様』をリメイクした『氷球姫』が単行本の売上はともかくアンケートは上位っぽいので、
本誌に人材を送り込むというこの雑誌本来の役割は果たせてるんじゃないかとは思います。


とは言え、『ラスボス』が終わりますし、
『アリス』『KG』はともかく、他にイキがいい作品って『バディ』『ひなた』だけというのは
いかにも寂しいので、これから出てくる新連載のうちいくつかは面白い作品であって欲しいです。
正直言って、サンデーSは記事にする意欲がだんだん落ちてきています。


サンデーS 2014年4月号 p682

で、来月の新連載は意外性の欠片もない新井淳也先生の新連載。
まぁガンダムコンペで入賞したから当然と言えば当然なんですが。

受賞歴不明
元・新井隆広チーフアシ (『ダレン・シャン』『AR∀GO』『レ・ミゼラブル』)
サンデー超 2009年8月号 『明と猪狐』 掲載
サンデー超 2009年9月号 『ランドロワイデアル』 掲載
サイボーグ009まんが賞 漫画部門グランプリ 『サイボーグ009 オワリノブナガ編』
少年サンデー宇宙世紀コミック大賞 『機動戦士ガンダム U.C.0084 星屑の鎮魂歌』入選

新井隆広先生の実弟
サンデー超で読切が2作品載った後は、小学館本気でやったとは思えないコンペに連続で受賞。
どのくらい本気でないかというのは、賞金額もさることながら、
WEBサンデー 宇宙世紀コミック大賞 結果発表!!

公式の発表にタイトルの誤字があることからも伺えるんじゃないかとw
起動戦士て... ソコは絶対間違えたらダメだろうにw


という事で、やる気のないコンペに何気なく
「最優秀作品はサンデー本誌かサンデーSで連載」
的な事を書いてたので、やる気なく短期集中連載という事なんでしょう。
そう言えば記事にもしましたが、ゲッサンの市原編集長が新井隆広先生のサイン会で
今度新井隆広先生の読切がサンデーSに載るという話をしてました。
実際は読切じゃなくて短期集中連載でしたが。
新井淳也先生の実力に関しては、何故か読切を1作品も読んでないので何とも言えません。


さらに読切が1本。
サンデーS 2014年4月号 p683

twitterねこぐち

現・福田宏アシ (『常住戦陣!! ムシブギョー』)
まんがカレッジ2008年3・4月期 『RING』 努力賞
第63回新人コミック大賞少年部門『CHERRY CASSIDY』入選
クラブサンデー 2010年7月30日『ANUBIS』 掲載
クラブサンデー 2011年12月30日『てらるな』 掲載

個人的には密かに期待してる作家さん。
新コミ入選『CHERRY CASSIDY』は意外性があって、
かなり面白かった記憶があるのですが、後の2作品は案外でした。
カットだけみても分かるように、絵の見栄えはかなりする作家さんなので、
化ければ面白い作家さんだなーと思ってはや4年...


アラタカンガタリ リマスター版
せめてあらすじ的なものを1〜2pくらいに纏めるのかと思いきや、
まさかの初見ガン無視w
まぁ、初見対応してても中身読んだ瞬間「あーこれは俺と合わないわ」と
すぐ読むのを止めるでしょうけども。
そもそも、本誌連載も1話目をパラパラめくって即スルー対象だと思いましたし。


今際の国のアリス

さらには、ひとの命というリソースとしては平等なものを、
このゲームに勝つ為には価値が違ってる辺りを先触れさせつつ、伏線として張ってる辺りはさすがだなと。
どうやって死に様を描くのか、期待が膨らみます。
サンデーS 201312

そういう展開でした。
展開自体は読めてたんですが、どうやって持っていくかは全く読めませんでした。
いやー素晴らしい。
この「るうる」だと隠れた前提条件は何か?を深く考察してるからこそ、
こういったシナリオが描け、意外性を出せるんだと思います。


ぬいぐるみクラッシュ
ちと辛目ですが。
ストーカー数珠つなぎまではまーまー。その後がもひとつ。
あえてご都合主義的な展開をする事自体は悪くないんですけども、


◎ バディ!!!
やっぱ誤解ってのは大切ですなぁ。
鬱展開からの→ギャグ→熱血→萌え と展開を素早くチェンジしてますが、
それが良い感じでテンポ良さに繋がっていると思います。
内容的に安定してきただけに、今のところある程度予想の範囲内でストーリーが進んでるので、
そこを一皮むけて欲しいなぁと思うのは要求過剰なんでしょうかw
まぁ、それだけ期待してる作家さんだという事です。


THE UNLIMITED 兵部京介
原作で面白い所は漫画にしてもちゃんと面白くなるよねな感じ。


夏空エンドラン
扉絵見てると、やっぱこの作家さんの絵は見栄えするなぁとしみじみ。
先月も書きましたが、男性にも読めるような内容になってきてるんじゃないかと。
先月は多少我慢しましたが、今回はストレスなく読めましたw
ロールプレイし始めたのが原因かなぁ。


とある飛空士への恋歌
まー大体予想通りというか...
こじま先生の作画力を上げるためのコミカライズという結果になりそうな感じ。
お話的にはまだ序盤なので何とも言えないところですが、
1話目から「これは面白そう」と期待を抱かせるようなものにはなってないですなぁ。
これは原作の問題でしょうし。


キュピコ!
連載延長が決まったかのような新キャラ投入。
本誌出張もしましたし、5〜6巻くらいは続くのかも。
昇格できるかどうかは本誌のアンケート次第でしょうけど、個人的には若干厳しいかなぁと。


いつも書いてますが印打たないのは個人的な好みとはズレてるだけで、
内容自体は手堅くやってると思います。見栄えも徐々に良くなってますしね。


KING GOLF
いやもー相変わらず素晴らしい。

アラタ騒動でも問題になった事ですが、本人が望むか望まないか。
これがパターナリズムに陥るか否かの分かれ目です。
知識や基礎、技術というのはやらされても中々身につかない点が、パターナリズムの問題点です。
その辺りを描けているだけではなく、蒼甫が欲する前に自分自身で考えている。
ここが重要です。
詳しくは書きませんが、「勉強」と「学問」の違いと言っていいでしょう。
サンデーS 201403

前回の記事でこう書きました。
KING GOLF』サンデーS 2014年4月号 p330 漫画:佐々木健 技術指導&監修:谷将貴

私が言う「勉強」と「学問」の違いとはちょっと違いますが、
少なくともいかに考えることが大事かは描写されています。
そして、どう対処すればいいかまでは分からなくても、
どう分類すればいいかまでは自分で考えだした。これまた重要なことです。


どこに選択肢があるか。
どれだけ選択肢があるか。
どれを選択するか。


判断をするにはこの3つの過程が必要だと考えていますが、
スポーツ漫画なのにも関わらず、哲学的な要素を採り入れつつ、
それをきっちり達成感に結び付けてる辺りはさすがだなと。伊達に小学館漫画賞を(ry


◎ 女子高生刑事 白石ひなた
何か急にキャラに寄せはじめましたね。だがそれがいい
『女子高生刑事 白石ひなた』サンデーS 2014年4月号 p400 早坂ガブ

クオリティだけ見れば『アリス』と較べても遜色ない出来だと思うのですが、
もひとつ人気が出ないのはやはり絵の見栄えですかねぇ...


ノゾ×キミ
今回に限ればベタすぎてちょっとアレでした。
個人的には全体を通して○ですが、客観的にみれば◎。
サンデー本誌では『競女!!!』がお色気担当してますが、力不足は否めないので、
その役割をきっちりこの漫画が果たしてくれることを祈ってます。
と言うか移籍なのにこの漫画も新連載55本のうちの一本にカウントされてるのはちょっとどうかと思いますw


○ 最後は? ストレート!!
ノゾ×キミ』とは違い、やはりこの漫画はサンデーSに馴染んてる感がw
ちゃんと熱血はしてるんですけど、どうも地味。


アパートメント・オブ・ガンダム
相変わらずクスリとも来ませんが、一応ストーリーはちゃんとしてたかなと...
中堅なのにこういう評価をするのもどうかと思いますが。


◎ 名無しは一体誰でしょう?
以前と比べてご都合主義な感じが薄まったとは言え、若干残ってるのは確かなんですが、
最後の意外性で何とか誤魔化せたかもしれません。


◎ LASBOSS×HERO
『LASBOSS×HERO』 1巻 p164 葛城一

連載前から結末を練ってるだけあって、
きっちり終わらせてくれそうなラス前でした。
恐らくこういった展開にどう持っていくか、
直前まで考えていたのが影響して、
3〜4話前は若干微妙だったのかもしれません。


何にせよ、ラストは問題なく締めてくれるでしょう。


(くろ)の天使
まー見事に微妙だこと。
枷があってそれを外すような展開になってないので達成感も何もなく。
序盤でネタばらししてるのでご都合主義感は無いものの意外性も何もなく。
強いて良い所を探せば感謝されて達成感出してる所と(それも先触れしてるので意外性無し)
悪巧みが未遂になる所くらいでしょうか。


わざとつまらない漫画にしようとしてるとは思いませんけど、
コレで面白いと思ってる感性が一番ヤバいのかもしれません。


覚の駒
最大のボトルネックだった「一話完結」という縛りを解放したので、
多少マシになりそうな気配は感じさせます。
ただまぁこれ以外にも制約が多い漫画ですから、万事解決とまでは行かないでしょう。


うろんな3人共
個人的には一度も笑えないコメディ漫画になりそうです。
読切3作品のうち2作品は結構面白かった作家さんだったんですけどねぇ...


My Sweet ウマドンナ 馬きゅ〜ん☆
クライアントや編集部が期待していたケレン味のない漫画だと微妙になるよ、
といった辺りは表現できたんじゃないでしょうかw
絵が見栄えするためコンペに通っちゃったものの、
コミカライズに際して要求されるものを再現できる人材では無かったという事ですなぁ。
そういう制約があった作品なのにも関わらず、
前作『怪体真書0』よりは面白かったのがちょっと切ないです。


個人的には評価が乱高下する作品でしたが、一応○という事で。
険持先生の愚痴を吐き出しても問題のない作品でなら読みたいなぁとは思いました。
要するにオリジナル作品って事になるんでしょうけども。
さすがに本誌復帰とかは厳しいでしょうなぁ。


× ネッコロ
センスが旧いなぁ... ここまで行けばそれも味なのかも。