サンデーS 201401
着々と縮小傾向にあるサンデーSだなぁという印象を拭い切れない感じですが、
ある程度ページ数も発行部数も減るのは想定通り。
希薄になりつつあったクラサンとの連携も復活して、果たしてどうなることやら。
...単純にコンテンツ不足だったり、
あるいはクラサンのみで原稿料出せるほど経費を掛けられないって事なんでしょうけども。
一部でクラサンとサンデーSとの同時連載は原稿料が2倍貰えるという誤解がありましたが、
あれはかつて猫砂先生が何の振込か分かってなくて呟いた憶測なだけで、
実際には同時連載でも原稿料は同じだそうです。 (ソースは連載していた某作家さん)
サンデーS 2014年1月号 p682
来月は『ファンタジスタ・ステラ』のスピンオフ読切が掲載。
サンデーS創刊時に『ケンイチ』のスピンオフ短期連載が掲載されてましたが、
多少余裕のある作家さんが読切を描くってのはいいですね。
マガスペとかではよくやってますけども。
サンデーS 2014年1月号 p683
そしてもう一本、田口先生が原作の読切が。
八木ゆかり先生は正直存じ上げませんが、
2007年に「まんがホーム」誌で『ハイ・ファイブ!』という漫画を連載されてたようです。
私は読んでませんが、「モバMAN」で去年掲載されていた作品の再録です。
あと、先月の記事で森多ヒロ先生の連載が来るかもと書きましたが、
ちなみに、ルカの漫画を描いてくれたスタッフは
この週をもって卒業となったので、
ルカの漫画はこれで打ち止め。
ちなみにそのスタッフさんは、
今度、サンデー本誌での週刊連載が決まっているので
次にこの絵を見かけた時には、応援してくださいね
よろしくお願いします。
サンデーまんが家バックステージ 畑健二郎 vol.409
畑健二郎 | ちなみに森多ヒロ君くんは、ハヤテの単行本・第31巻に収録されている、ルカの同人誌の作画もしてくれています。あれは、わざと下手に描いてもらったので、森多君の新の実力を見たい方はサンデーS(4月号) 『犯人は私。』をチェックだ! | link |
慣れの問題かもしれませんが、チルドレンなんか微妙だなぁ...
先月号の記事でこう書きましたが。
『THE UNLIMITED 兵部京介』 サンデーS 2014年1月号 p 原作:椎名高志 漫画:大柿ロクロウ
薫は割とサマになってますね。これはこれで。
紫穂の場合は
『THE UNLIMITED 兵部京介』 サンデーS 2014年1月号 p 原作:椎名高志 漫画:大柿ロクロウ
ロクロウ先生が好きすぎて自分の絵柄にかなり寄ってる気がするんですが気のせいでしょうか?w
葵はあのメガネだけ描く感じは正直ないわーと思いましたとさ。
◎ ノゾ×キミ
まさかのハーレム展開。だから印厚くしたって訳ではないですが。
今まで出てきたキャラを総出演させたいという意図は分かるのですが、
もう少し工夫する余地はあったような...
どういうキャラか?と記号を再描写するのはとても大切なことではあるのですが、
それだけで終わらせてしまうと新味に欠けますし。
...正直この作品を読み込んでる訳でもないので、
ちゃんと読むとその辺りが表現されてるのかもしれませけども。
サンデーS 201309
2013年9月号の『キュピコ!』に関してこう批判しましたが、それとは雲泥の差。
全てではないものの、ほとんどのキャラを出してきた割には、
『ノゾ×キミ』 サンデーS 2014年1月号 p234 本名ワコウ
キミオとどう対応するかの違いなどで各キャラをきちんと描いてる辺りはさすがだなと。
たとえ色気がウリの漫画でも、他のジャンル同様に基礎がしっかりしてないと面白くはならんと思います。
◎ 機動戦士ガンダム FAR EAST EDEN
ネーム大杉な気が若干しますが、それでもキャラの信条・立場をきちんと描いた回だったと思います。
やはりキャラが皆同じこと考えているより面白くなりますわな。
◎ LASBOSS×HERO
メタ漫画ここに極まれり。
「うーん、この展開微妙だなー」と思ったら、「この展開は微妙だ!」って漫画の中でやっちゃうんですからねw
展開的にこうなると予想は付いてましたけど、それが面白くないのではなく、
むしろ「やはり来たか」と思わせてくれました。
『LASBOSS×HERO』 サンデーS 2014年1月号 p303 葛城一
個人的には魔王なのにすっかりラプンツェルになってるニナに趣を感じました。
◎ 名無しは一体誰でしょう?
ロジック自体は『女子高生刑事 白石ひなた』に劣ってる訳ではないんですが、
モノローグ多すぎてご都合主義感が付き纏ってる印象。
もうちょっと演出で何とかならんもんでしょうか。
ちょっとモノローグで引っ張りすぎてる感があります。
脳内議論をやっちゃいかんとは言いませんが、
誰かと会話してれば、そこでキャラの特徴が出せる訳で、少し勿体無いかなぁと。
先月、先々月とほぼ同じ批判をしましたが、
『名無しは一体誰でしょう?』 サンデーS 2014年1月号 p328 原作:山田鐘人 作画:岡崎河童
誰かと会話するだけで大分マシな印象に。
セリフだけではなく、絵も絡めて状況を説明していたりと、少しは普通の漫画っぽくなってきたかも。
原作と作画の作家さんがどう連携取ってるのかは分かりませんが、
もう少し綿密に連絡を取るとか、作画の人の意見を採り入れるといった事をすれば、
まだ作品に伸びる余地がありそうな気はします。
◎ 女子高生刑事 白石ひなた
いやー素晴らしい。探偵モノの王道を行ってますね。
コレで絵の見栄えが良ければねぇ...
◎ KING GOLF
やべー、超やべーw
不器用であるが故の特長。この偏り。
特に後半は200話に相応しい内容だったと思います。
小学館漫画賞は伊達じゃないですわ。 (あんま売れてませんが)
覚の駒
相変わらず厳しそうですが、割とこの女優に共感できるような作りにはなってるので、
この話に感動する人がいそうなくらいにはなってると思います。
うろんな3人共
毎回書くこと同じですが、良いのはテンポだけ。
ギャグは好みが分かれるものですが、個人的にはボケが全く刺さらないって事なんでしょうなぁ。
夏空エンドラン
若干漫画らしくなってきた感じが。 (ヒドい言い方ですが)
シチュエーションと接触プレイはベッタベタでしたがあるに越したことはありませんし。
そこに至るストーリー展開が散漫で、女性が描く漫画の悪い面が出てるように見えます。
アパートメント・オブ・ガンダム
面白いとは断じて書きませんが、それでも今までからすれば一番マシな内容でした。
キャラの個性をケータイで表現してみたり、
微妙だったギャグもコアブースターや家族割りは意外性がありました。
(くろ) の天使
なんかもーいつの間にか主役が課長に。その方がウケがまだ良い気がするのがまた...
ラブコメメインにして大分読めるようになってきましたが、
最後の雑魚キャラの取ってつけた感とか何とかならんかったんでしょうか。
2巻打ち切りコースでしょうかねぇ。
I am (読切) 山田がんも
★★☆☆☆
twitter:山田 がんも
サンデーに何人いるんだと言いたくなる山田先生のうちの1人。
割と特徴的な絵柄の作家さんですが、これでも大分垢抜けてきた方です。
『I am』 サンデーS 2014年1月号 p614 山田がんも
よくこの絵柄でアイドルモノを描こうと思うなぁと別の意味で感心しますが、
絵の見栄えに関するコンプレックスをそのままぶつけたような漫画の内容でした。
漫画というより、この漫画を描いてる人の心情を察して切ない気持ちになった辺りは、
以前、岡崎河童先生 (当時はオカザキカッパ名義) の読切『Maybe Tomorrow』を読んだ時と似たような感覚でした。
個人的にはこの絵柄だとギャグかファンタジーかIKKIの3択だと思うのですが。
こういうケレン味のある絵柄だとよっぽど内容が素晴らしくないと中々読んでくれませんが、
内容的にも『Maybe Tomorrow』同様ベタすぎてねぇ...
ラクガキ (読切) 尾辻優華
★★★★☆
甘めで★4。
クラブサンデーの再録 (10/25-12/12) みたいです。
『ラクガキ』 p5 (サンデーS 2014年1月号 p623) 尾辻優華
このキャラだけは割といい感じで描けてると思いますが、他のキャラが微妙ですなぁ。
内容的にはゲッサンで連載していた『アダンタイ』の逆。
あちらは妖怪を絵画に封じ込める漫画でしたが、
こちらは絵画から虎など描かれたものを取り出す漫画。
絵から雀を取り出すシーンには意外性があってちょっと面白かったですが、
その後は個人的にはもうひとつ。
ただ、達成感やオチへの持って行き方、依頼主へのごまかし方などは中々よく出来ていたと思います。
と言うか、このテーマでは中々面白いという感じにならない気はしますね...
ゲッサンで期待株だった佐伯先生でも結果打ち切りでしたし。
◎ My Sweet ウマドンナ 馬きゅ〜ん☆
3,4本目は微妙でしたが、2本目がまーまー、1本目は白眉。
『My Sweet ウマドンナ 馬きゅ〜ん☆』 サンデーS 2014年1月号 p656 険持ちよ
ここまでは知ってましたけど、その後は知らなかったなぁ... 勉強になりましたw
個人的には上のシーンが一番面白かった訳ではなく、
『My Sweet ウマドンナ 馬きゅ〜ん☆』 サンデーS 2014年1月号 p658 険持ちよ
ココでした。喧嘩売る相手はちゃんと選ばないとねw
その後にちゃんと自虐ネタ入れてる辺りにも配慮が。
ネッコロ
ドコが笑いどころなのかサッパリ分からねぇ...