御神は今日も荒れている (読切)

★★★★★

サンデー本誌に載る読切って微妙なのがかなり多いんですが、

先週こう書いたら今週も当たりですよ!
まぁもう一本は個人的に微妙でしたが。
(クラサンで『本日のギャグおすすめ』を連載中、遊眠先生の読切『忍者茶々丸くん(仮)』)
読切2作品のページ数を足したら18pって事は、休載作品の代原なんでしょうかね。


『御神は今日も荒れている』 週刊少年サンデー 2013年25号 p321 菅原健二

『M・S DOLLS』『GAN☆KON』を連載していた菅原健二先生のショートコメディ。
(表記ではギャグとなってますけど)
本来、菅原先生は熱血バトル漫画を目指してたような気がしますが、
18pでバトル漫画が収まる訳がないので、試しにコメディ描いたらたまたま載ったって所でしょうか。
今回の読切はいわゆるメタフィクションですが

M・S DOLLS 1 (少年サンデーコミックス)

M・S DOLLS 1 (少年サンデーコミックス)

『M・S DOLLS』も脳内キャラが具現化するという漫画だったことを考えると、
メタ的な構造がある方が描きやすいのかもしれませんなぁ。
GAN☆KON』にもメタ的な要素が色々あったのは確かなんですけども。


『御神は今日も荒れている』 週刊少年サンデー 2013年25号 p322 菅原健二

メタ漫画な上にネタも「キャラの可愛さ」というメタネタであるが故に、
12pに収まったという面はあるのかもしれませんけど、
それを差し引いてもこの短さでキャラ3人立てつつしっかり起承転結とオチを付ける構成力はさすがです。
GAN☆KON』は不人気だったのを展開の早さで巻き返そうとし、
それが却って悪循環に陥った感がありましたが、
その経験があってコンパクトに纏める技術は上がったのかもしれません。
単に纏まってるだけではなく、読んでて全く窮屈さを感じないんですよね。


キャラデザが前2作に比べてさらに良くなってるように見えるのは、
大人っぽいキャラが好みという個人的な趣向によるものかもしれませんけど、
次回作には是非サキ姉のようなキャラを出して欲しい
(画像のメガネ女子) という個人的な欲望丸出しの感想で締めようと思います。