少年サンデーS 201210

実質50円の値上げになりました。
まぁリニューアルしても実売は多少変わっただけなので致し方無いんでしょうけども...
個人的にはワンコインで収めて欲しいってのはありますが(ゲッサンはよく頑張ってると思います)、
急に枠を減らす訳にもいかないでしょうし。枠を減らす為に3本終わらせてるとは思いにくいですしねぇ。


構造的には月刊誌をもう一誌増やした方が良さそうな気はします。
ゲッサンが完全に別働隊になってるので、本誌で連載取れなければ小学館から人材が流出する
現状の構造は何とかしないとねぇ...
サンデーSには現在佐々木・麻生・星野・険持・夾竹桃先生と出戻り組もいますけど、
これ以上新人以外の枠を増やす訳にはいきませんし。


しかしまー、最後の方の漫画を読んでると
「面白いって何だろう?」って考えちゃいますね。
作家さんは皆頑張ってるんでしょうけど...
欠点が「地味」「ワンパターン」といった漫画は、特に改善策を出しにくいです。


来月には新連載が2本。
サンデーS 2012年10月号 p900-901

まずは早坂ガブ先生。
twitter

まんがカレッジ2007年9・10月期に『ロック&キィ』で努力賞
まんがカレッジ2008年9・10月期に『ビワロッカー』で佳作
2010年クラブサンデー『その男、招福屋』掲載
2011年クラブサンデー『ホット・マスタード・ドッグ』掲載
2012年サンデーS6月号に『女子高刑事 白石ひなた』掲載

週刊少年サンデー『ホビィの楽園!!』コーナーのマスコットデザインをこの間までやってましたが、
基本的にあのコーナーは1号スタートの1年の契約なのに関わらず、
急に担当が変わった(現在は水木修平先生)ので、ひょっとしたらとか思ってたらひょっとしてたという感じ。
『ホビィの楽園!!』担当は富士昴先生、村市先生に続いての連載獲得なので(その前は知りませんが)、
密かに注目なのかもしれません。とは言っても水木修平でググッても何も出てこないのですが...


クラサンに掲載された2作はイマイチだったような淡い記憶がありますが、
『女子高刑事 白石ひなた』はロジックや意外性がちゃんと出せてました。
見栄えはしない感じの絵ですが、こじま先生同様地力はあるので連載重ねてくると改善されるかも。
最大のネックは年齢でしょうね...
探偵モノで『コナン』はおろか『芸術捜査班!!!』とも被ってる訳ですが、まぁそういう事なんでしょうね。


次に伊藤しろ先生。

まんがカレッジ2005年9・10月期に『コンポコ』で努力賞
サンデー超2008年11月号に『妖怪TIMES』掲載
2010年クラブサンデー『青色のキャンバス』掲載
2011年クラブサンデー『リア充男子の作り方』掲載

絵柄からして伊藤香代先生だと思われます。
『青色のキャンバス』はあんまり覚えてませんが、
リア充男子の作り方』はヲタがダイエットして高校デビューってな感じの作品だったような。
というかコレも設定が結構『湯神くんには友達がいない』と被ってるんですけどもw
『湯神君』はあんま野球関係ない感じのほぼコメディな漫画ですが、
こちらはラブ要素強めにしてくると思われます。というかそんなにコメディ上手い感じがしませんしね...
見栄えは割とする絵なので、キャラ次第でしょうか。


個人的には2人ともあまり期待できないかなーというのが正直なところ。
いい意味で裏切ってもらえれば。


ガンダムAGE 〜追憶のシド〜
今回妙にバトルシーンがどう闘ってるのか分かりにくかったですが、
ギスパードをサクッと撃ち殺すシーンは、個人的には意外性があって悪くなかったです。


KING GOLF
「立場が違うからこそ組む意味がある」ことを示すには、まずどのように立場が違うかを示す必要があります。
ということで知里アゴの立場の描写。
そしてどちらも「美しさ」に惹かれるという、共通点といか、伏線を出してるのがまたいいですね。


◎ G
そんなに展開速い漫画ではないのであんま書くことないです。

初期の設定が活かされる展開。いいですねぇ。

という前回同様の感想ということで。


My Sweet ウマドンナ 馬きゅ〜ん☆
赤裸々な感じはギャグとして成立してるとは思いますが、ちょっとやり過ぎてる感。
My Sweet ウマドンナ 馬きゅ〜ん☆』 サンデーS 2012年10月号 p261 険持ちよ

これだと男性読者は敬遠するんじゃないかなぁ...
一人そういう毒舌キャラがいるって事ならいいんですが、2対1で多数派になってるのもちょっと問題。
キャラ漫画なんですから、もう少しキャラにファンが付くようになるにはどうすればいいのか?
という事を前提にしないと今後ヤバそうです。


今際の国のアリス
今際の国のアリス ネタバレ」で検索して来るひとがちょくちょくと。
それだけ先の展開が気になる人が結構いるって事ですな。いい傾向だと思います。
まぁ、ここでは書きませんけどねw そもそも今の展開ではどう足掻いても読者が犯人探すのは無理です。
折角セパレートしてるんですから、アリスとアンのチームが安直に合流する展開にはなって欲しくない所。


ノゾ×キミ
第一部完という事になりましたが、打ち切りではないでしょう。
そもそもスケジュール的に大丈夫かいなと思ってましたしねw
乳首券発行にはちょっと驚きました。
9月にでる単行本が第1巻なのに、目次で「またどこかで!」とあるのが気になる所ですけども。
サンデーSじゃないのかなぁ? 本誌昇格なら改めて1話からの方が良さそうですし。
まぁリニューアル要員としての責務は果たしたんではないでしょうか。


○ 二ノ前しいの使い方
前回同様、今回も悪くなかったです。
『二ノ前しいの使い方』 サンデーS 2012年10月号 p349 猫砂一平

ロールプレイと誤解の要素をちゃんと使えば、やはりお話というのは纏まるなぁと。
密かに先行者には笑いました。


○ ロック
今回は特に書くことないですが、動力源が光ってのは面白いと思いました。
要するに弱点なんですが、そこを読者には示しつつナナには分からないようにする辺りはなるほどなと。


◎ 中巌寺家の隠密
これは軌道に乗ったかも。
謎に興味を抱かせるように上手く導けてると思います。


◎ 動物がお医者さん!?
別記事で。


CRIMSONS 紅き航海者たち
クリスと教授がなんかえらいあっさりとくっ付いたなぁという感じが。
もうちょっと何とかなったような気がします。正直物足りません。


あんまりこう思う人はいないのかもしれませんが、産卵シーンはリアルな感じを上手く描けてたと思います。
前後のギャップもありますし。
縄張り争いしなかったのが若干不満ではあります。


× 奥山文雄の叫び!! (コラム)
これはアカん、アカんでぇ... 読者の方向を全く向いてない。


湯神くんには友達がいない
湯神とはちょっと違う厄介さが出てて面白かったです。
他のキャラも地味に特徴出せてますし。


クックドッポ
やはり終わりますか。今回はイマイチ。
ストーリー的にまとめに入ってる最中にグルメ要素を入れるのは難しいなぁと思いました。


◎ AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜
喧嘩に勝った訳でもないのに熱血と達成感が。


◎ 氷の国の王子様

オッドアイの描写が個人的にはちょっと微妙。
個人的には薄いトーン貼った方がいいんじゃないかという気はします

前回こう書きましたが、やはり薄いトーン貼った方がしっくりしますね。
『氷の国の王子様』 少年サンデーS 2012年10月号 p620 小野ハルカ

貼ってないシーンもありましたが、やはり違和感が。


庭園の侍なシーンのように、魔球要素を増やしてるような気がしますが路線変更なんでしょうか?
リアルな描写を捨てるのは問題ありますけど、日本ではマイナーな競技ですし、
リアリティを追求してもあまり共感が得られないでしょうから、派手にやった方が面白くなりそうだと思います。


◎ 青いね芝くん!
今回は割と面白かったんじゃないかと。
実質2話構成になってる辺りからして、ちょっと20pはキツいんじゃないかなという気はしてきました。
かってに改蔵』なんかも18pで一つの話題だと途中で終わってしまう感がありましたけども。
この漫画のクオリティの為だけにページ増減というのは難しいのかもしれませんが、16pが適正な気はしました。


あと、個人的にはパロディ好きなんですけど、もうちょっと面白さに繋がるような感じで出せないかなぁと。
『青いね芝くん!』 サンデーS 2012年10月号 p660 木村光博

なんかコレだと、ただ出してる感が。「主に劇場版とかで!」はともかく。


○ はるまげ
◎付けようか悩みましたが、さすがに甘すぎるだろうということで○に。

できれば現在ではできないようなモノがあればもうちょっと夢が広がりそうなんですけれども。
てな事言うとだんだん『ドラえもん』っぽくなっちゃいますが。

今回そういう感じが出てました。これならSFマガジンで紹介されても不思議じゃないかと。


○ PLUG
前回同様、どうもナナメの顔に違和感。
内容的にそれほど面白いという感じまでは行きませんでしたが、
夏らしく心霊ネタ、その中で上手くアンドロイドなメリットを出せてたとは思います。


ともだちテトラ
うーん、ポップな絵なのにどうもこうワクワク感が出ないというか...
話もちょっと重いんですよね。熱血感は多少出てるのですが。


WONDERLAND MUSEUM
内容的にはヤバい域から脱出したと思ってますが、人気的にはそうでもないのかも。
恐竜のみ扱っていた今までのパターンから、若干ファンタジーにシフトしてみたり、
ライバルキャラを出してみたりとワンパターンからの脱出は図られてますが、
どうもこう面白さに繋がるような感じにはなってないのが気になります。


芸術捜査班!!!
ロジックはそれなりに通ってるんですが、どうも面白いという感じにはなってない気が。
まぁ『コナン』を楽しく読んでる人とかならまた別の感想を抱くのかもしれませんが。
3巻終了コースですかねぇ。


電脳怪奇譚 サイバーワン
相変わらず内容がピンと来ない...
クリーチャーは格好いいんですけど、それだけですなぁ。


ちいさいひと
絆創膏の演出は悪くなかったと思いますが、達成感が出てたかと言われるとねぇ...