週刊少年サンデースーパー増刊号201106


縄田編集長がやりたがっているグルメ漫画がサンデー超でも登場。
山仲先生は読切2本(うち一本は原作付きの『闘莉王物語』)ともサッカー漫画だったので、
恐らくやりたい題材ではないんだとは思います。
昔からサッカーやってたみたいですし。

闘莉王物語 (少年サンデーコミックススペシャル)

闘莉王物語 (少年サンデーコミックススペシャル)

原作の魚柄仁之助先生は知りませんでしたが、結構な著作だしてる上に
今は無きヤンサンで『おかわり飯蔵』の原作担当、テレ東ではありますがドラマ化もされたみたいです。
風貌が非常にアヤシイのがちょい気になりますが、一家言もってる人みたいなので期待できるかもしれません。


○ PLUG
twitter こじまたけし
若木先生の元アシ(チーフ?)、こじま先生の新連載。
正直この人の課題は絵だろうなーと思ってましたが、割と読める感じにはしてきました。
得意のアクションシーンを出しつつ、ネックである可愛らしい女の子の絵を向上させるという目的があったかどうかは
知りませんが、習作としてはベストの題材を持ってきたんじゃないかな、と勝手に思ってます。


最大の課題はフルアナログ・コピック塗りなところに端的に表れてますが、絵柄、内容ともに旧いことでしょう。
別にフルアナログが悪いとか言ってる訳ではないです。
内容は導入なので多少大目にみる必要はあるのかもしれませんが、
うる星やつら』の頃の作品と言われてもほとんど違和感ないような。(GPSとかは別ですが)
つまらない内容ではないので、どこか新味を出して欲しい所ではあります。
あと、触覚はちゃんと何かしらに接続する機能付けて欲しいですね。単なる飾りじゃ勿体無いです。


新撰組秘闘 ウルフ×ウルブズ
twitter 森田 滋
首の付き方や一部の台詞がやたら説明口調だったりと若干の不満はありますが、
まだ2話目なのにいい意味で既に安定感があります。
やっぱ決め台詞のある漫画はいいですね。


◎ 動物がお医者さん!?
twitter 富士昴
1話目さんざんdisりましたが、降参します。
『動物がお医者さん!?』 週刊少年サンデースーパー増刊2011年6月号 p145 富士昴

キャラの個性を出してる作品には弱いんですよ。
後はコミュニティちゃんと描ければもう完璧。もう本誌レベル。
密かに心理学部ってのはいい考えですね。


◎ CRIMSONS
twitter 菅野孝典
現連載陣の中では一番楽しみにしてる漫画です。
この漫画に関してはもう語りつくしたので何も言うことはないです。


◎ G
いい意味で相変わらず。熱血ごちそうさまでした。


◎ Instinct
今回はアルテミスそこそこ格好良かったですし、ギャグも出してきました。
正直ギャグはまだ微妙ですが、まぁ最初はこんなもんかなぁと。ぼちぼち面白くなれば。
突っ込みどころは「酒」ですかねw
まぁSFなんで文句は無いんですが、ちょっと雰囲気に合わない気がします。


今際の国のアリス
そもそも全員死んだら「じんち」に「たっち」できなくね?という突っ込みはともかく。
有利なポジションが初期配置だけ、ってのが若干不満ではありますが、まー内容的には面白いのでいいかな的な。


× アップセット15
ようやくサブキャラにフォーカスが当たりました。
ただねぇ、そのキャラにプレイヤーとしてどういう特長があるかなどの描写は一切無し。
正直面白くないです。


○ はるまげ
なんか地味に面白くなってきました。
まぁ派手に面白くなるタイプの漫画ではないですけれどもw
相変わらず自由な発想がいいです。つか、釘はフツーにあるんですね。


◎ 家族計画(読切) 竹末信吾
『ロボ彼女』でまんカレ入選の五日市慎吾改め竹末信吾先生の作品。
私の記憶が確かならば、『ロボ彼女』は告白した相手に「一日待って」と言われて待ってたら
その日に事故に遭ってロボットに改造されたのに翌日OKの返事をされて...
ってな感じのブッ飛んだギャグ漫画でした。確か★5つ付けたような。
今回シリアス路線ですが、ロボットなのは同じ。よっぽどロボット好きなんでしょうか。


今回たまたま『PLUG』と被ってますが、正直言ってこちらの方が断然面白かったですね。
『家族計画』 週刊少年サンデースーパー増刊2011年6月号 p397 竹末信吾

ちょっとしたコメディも気が利いてますし、ノーテンキに「信頼ってステキ☆」ってな作風でもないのがいいです。
連載を持つにはまだ2〜3年は掛かりそうですが、ポテンシャルは相当高いと見ます。
一つだけ注文を付けるとするなら、何のヒネリもないタイトルは何とかして欲しいですねw
期待の作家さんの一人になりました。


百鬼屋 シンクロウ(読切) 西尾洋一
受賞作、クラサン読切と妖怪モノ出してる先生ですが、今回も妖怪モノ。
まぁそれ自体は何も問題ないですが...
正直、前作『バケがく!』よりは落ちるかなぁと。あんまり前の作品覚えてませんが。
人間に飼われて幸せに暮らしてる妖怪の描写があれば少しはカタルシスが出たような気はします。


Paradime(読切) 吉田譲
正直言ってクラサンで読めた作品の再掲載は勘弁して欲しいですね...
いくら5/30までが期限とは言え。
それだけ金払って損した感がハンパないです。


話のまとまりのなさ、唐突さ、アイデアの安直さに関しては不満は残りますが、
それを補ってあまりある絵のセンスはあると思います。
まずは漫画の基本を学んで、それをどう崩していくか、でしょうか。