ゲッサン201107

今月号、表紙良かったですね。書店でも目立ってました。
まぁ目立てばいいって訳ではないですけどもね。


◎ばっか付けてるのでもう少し評価を辛くしようかと思いましたが、無駄なんで諦めました。
全般的に作品のクオリティが底上げされてますね。


◎ ハレルヤ オーバードライブ!
いつのもごとく別記事予定ですがちょろっとだけ。
最近の『ハヤテ』のヒナギグが割とそんな立ち位置ですが、批評家的なキャラが出てくると個人的にはツボですな。
自分が批評家気取りでブログ書いてるってのはありますが、それ以上にキャラ描写の機会が増えるって点がツボなんです。
要するにロールプレイです。


FULL SWING
線が繋がって環になるってのは良いコンセプトだとは思うんですが、正直なところ綺麗に纏めただけ
という感想になっちゃうんですよね。
まぁ一話完結という縛りがあるので限界なのかもしれませんが。
もうちょっと環になった段階でコミュニティが成立してればもちっと面白くなったかも、とは思います。


◎ ぼくらのカプトン
最後のネタには爆笑してしまいました。
まぁ毎月このくらいのネタを用意してとは言いませんが、1年に3回くらいは出てきて欲しいですね。
少年サンデー系列でギャグ漫画は久米田先生以降不振の極みですが、
ゲッサンのあずま先生、本誌のクリス先生は期待が持てそうです。
クリス先生の『オニデレ』についてはいずれ記事を書こうと思ってます。
まぁ『オニデレ』は7巻以降かなり面白かったんですが、次回作もこのレベル保てるの?と考えるとまだ不安。


◎ ちろり
クラブサンデーで『PING PONG RUSH』を連載してた小山愛子先生がゲッサンで新連載。
前にも書きましたが、『PING PONG RUSH』は正直全く面白くなかったので自分の中ではオワコン扱いでした。
読切はそこそこだったのでオワコンのレッテルは剥しつつも、それほど期待はしてなかった訳ですが...


読む前に作家さんから絶賛の声が。



畑健二郎
小山愛子先生のゲッサンでの新連載に軽く衝撃を受けた。が……頑張らねば!
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田中ほさな
ゲッサンの新しい号が届いた。なんかすごいかわいい新連載が始まった。どストライクです(*´д`*)
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田中ほさな
これは丁寧な仕事だ…。主役のちろりちゃんの魅力を際立たせるためだけに、これだけの手間と労力をかけるとは…素敵です。
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田中ほさな
最近、背景にフリーハンドで直線のタッチを入れるのが流行りだけど、これはすごい大変なのじゃないかと思う。慣れると定規より早かったりするのかな。
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黒丸
@tanakahosana 読んでみましたー。目を奪われる美しさですねえ〜。いいなあこういうの…美意識がそのまま作品になるって、自分にはちょっと遠い世界で羨ましいですわ(u_u)小山さん、年賀状でしか挨拶できてないですけど、これまでの作品とえらい違いでびっくりですよ。
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田中ほさな
@kuromaru_ 小山愛子さんは、きっと「ちろり」で注目を浴びられることでしょうね!今までの作品と違うとしたら、今回はおそらくご自分の美意識をストレートに出された結果でしょう。私生活でもお着物を来てらっしゃるそうですから。幸福な作品です。
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まぁ私は基本ひねくれ者なんで、こういう評価が出るとかえって批判的に書きたくなる訳ですが... うん、これは無理。 そりゃね、一応読切の時にこう批評しましたよ。

金魚屋古書店』が古本をベースにしてるように、何かしら別の核が欲しいですけれども。
アンティークとかね。(これもありがちかなぁ)
作者が興味持ってるもので、使えそうなものがあればいいんですが。
少なくとも、この人は女性らしさを前面に出した方がいい作品描けるのかもしれません。

で、結果的にアンティークを散りばめつつ女性らしさを前面に出した作品になってますよ。
(一応出してはいた記憶はありますが、今回より強調されてる気が。確認できませんが。)
たまたま自分が批評した線で修正されてますから、当然好みの作品にはなってますよ。
PING PONG RUSH』は編集に卓球漫画押し付けられたからって所に原因があったのかもとは思ってましたよ。
(当時サンデー超にもう一本卓球漫画の『タッコク!!!』が、クラサン読切でも卓球漫画が何本か掲載されていた)
『仕事場見たいし!』 ゲッサン2011年7月号 p668 横山裕二


でもね...これはちょっとそんなLVじゃないですわ。
『ちろり』 ゲッサン2011年7月号 p177 小山愛子

この所作の美しさは特筆モノ。まさに女性ならでは。
そして身体のラインの出し方。透かしたり、チラ見せしたり。
『ちろり』って、てっきり主人公の名前だと思ったんですが、「チラ」「エロ」「ロリ」の略で『ちろり』なんですね(違
まぁちろりって名前出してる時点でアイテム的なものを意識してると気付けって話ですがー。


不安材料があるとすれば、一話目でこんだけインパクトある流れだったので続きがどうなるのか、って点ですね。
台詞抜きでページの大半を使うってフォーマットでは厳しいでしょうし...
本来インターバル回にやる演出ですから。
毎回最初の1p台詞抜きで、とかならアリでしょうけども。


アオイホノオ
そりゃガイナのレジェンドの話描いたら面白いに決まってるじゃないかと思ってたら「アハ体験」ですよw


リンドバーグ
相変わらず素晴らしいです。
レース編終わってからは本当にノってます。最早何も言うことないです。


◎ 8月の面影
『インタールード』『車輪の緑は夕暮れの青』と同様、『ショートストーリー』(あだち充)的作品。
相変わらずベタではありますが、さすがに雰囲気出てますね。
『恋歌』の作画もやるんでしょうが、
いずれ原作抜きでやるとするなら少しヒネることも覚える必要があるかもしれません。
若干SF混ぜるのがベストでしょうか。
『飛空士』のように舞台を少しSF的にするか、『銀塩少年』のように設定を少しSF的にするかのどちらかでしょう。


神さまと。
構成に関しては問題ないですが、内容的にはクラサン読切レベルかなぁと。
ただ、絵で魅せる演出はさすが。この人は完璧に作画向きですね。


ここが噂のエル・パラシオ
熱血増量で面白くなってると思います。
後はプロレスシーンくらいですかね改善点が残ってるとすれば。例えば技の名前出て来ないとかね...
エル・パラシオってくらいですから基本ルチャなんでしょうけど、それらしいのあんまり無いですし。
キサラギの仮面くらい?w
『ハレルヤ』がバンドやってる人でも納得する描写があるように、
『エルパラ』にもプロレスマニアが納得するような描写がちょいちょい出てきて欲しいものです。
ここが噂のエル・パラシオゲッサン2011年7月号 あおやぎ孝夫 p353

こういう美しい描写できるんですから、勿体無いです。


BULLET ARMORS
いやー本当にだんだん漫画が上手くなってってますな。
今回のコンセプトは「意外性」でしょうか。
意外性だけを追求するとドツボに嵌るので、リードとミスリードを上手く使い分けていって欲しいですね。
ベタではありましたが悪くないです。むしろこのままベタを追求していってもらえれば。
ベタ以外をやるのは次回作からでもいいでしょう。
この作品は後2〜3年は続きそうですけども。それでもまだまだ若いってのは武器ですわなぁ。


◎ 月の蛇
4巻買って改めて思ったことですが、今までは面白さに繋げるには後一歩二歩足りず、
モヤっとした読後感が残ってたものですが、確実に解消されつつありますね。
今回もほぼストレス無しで読めました。
欠点はあらかた解消できたので、後は長所としてどこを伸ばすか、でしょうか。
コレが一番難しいんですけどね。


まねこい
さすがにこういう展開やらせたら上手いですわ。
奈美ファンも増えそうな感じですし、いいんじゃないですかね。
個人的に一番良かったのはジュリアンニャの「………………」でした。


◎ アサギロ
いやぁ、いいキャラ出してきましたな。
今回はそれに尽きるでしょう。


× 姉妹だけに?
シンプルなのはいいんですけど、何ですかこのオヤジギャグは。
女性らしさはありますけど、これはダメな女性らしさに思えます。
絵はだいぶ良くはなってますね。このくらいなら特徴あっていいんじゃないでしょうか。


マコトの王者
評価下げてますが、決してつまらなかった訳ではないです。
展開的に面白いとか面白くないとか差が出るような感じではないので。
試合シーン全部見て総合的に判断、ってところでしょうか。


信長協奏曲
今回はgdgdな雰囲気を出しにくい展開だったので仕方ない面はあったとは思います。
その中でもちゃんと「少年よ 大志を抱け」という台詞出してくる辺りはさすが。