FLAG.130

相変わらず設定や伏線を交えつつキャラ描写も怠らない辺りは素晴らしいなぁと。
神のみぞ知るセカイ週刊少年サンデー2011年10月号 p301 若木民喜

ハクアもフィオも学年1番と言い張ってたのはどういう理屈なのかってのは議論になってましたが、
一番常識的な内容だったのではと。(私は色々可能性について言及してましたが、一番ありうるのはコレだとも述べてました)
@shirahamaさん辺りもこういう事なんじゃないかなと予想してましたね。


『神セカ』は女の子を攻略するという、基本的には同じ事を繰り返す漫画ですが、
それだけだと単調になるので様々な工夫をしてます。
「女神編」もその一環ですが、要するに周りの状況を変えることによって新味を出せるようにしてます。


神のみぞ知るセカイ』 p303

ここは凄いですな... ノーラを除けばみんな演技しまくってるという。


フィオから見れば周りの3人はみんな敵側の悪魔または人間だと思ってます。
ハクアから見れば周りの3人はみんな味方の悪魔または人間だと思ってます。
ノーラから見ても周りの3人はみんな味方の悪魔または人間だと思ってます。(味方というか手下ですが)
情報通な上に、ハクアが素直に驚いてるのを受けていい気になってる辺り、ノーラのキャラを描けてる感ありありです。
神のみぞ知るセカイ』 8巻 p141

「噂は現実に〜」ってのはこのシーンの辺りを指すのでしょう。


桂馬から見ればハクアは味方、ノーラはどちらとも言えない、フィオは敵です。
問題はノーラ発言の内容で、以前から危惧していた「地獄の関係者さえ敵になる」状況に演技を忘れて素の表情になってます。
神のみぞ知るセカイ週刊少年サンデー2010年47号 p120

「周りの状況が変わった」訳です。
ここで桂馬から見たノーラの立場が若干変わります。ノーラが放っておけば敵になる可能性が高くなる訳です。


神のみぞ知るセカイ』 p304

「女神を探せ」と言われた時に当然の疑問です。


神のみぞ知るセカイ』 p305

それをこう繋げるんですから上手いなぁと。
女神レーダーを手に入れた意味は一応無くはなかったですが(ヴィンテージがこれを持ってるという情報として)
コレを使って女神を探す方法と採らなかった時点で若干微妙かなーと。
なので、例えばキスをした時に反応を探るとかで確認用に使うのかなと思ってました。
なるほど、ブービートラップに使うのか。さすがに思いつきませんでした。


神のみぞ知るセカイ』 p312

密かにパイタッチも女神攻略のように昔桂馬とどういう事があったかの再描写になってます。
言い方変えれば「関係の履歴」
しかし「モゲーン」て...w この擬音は卑怯だわw


神のみぞ知るセカイ』 p313

この辺りはskypeでの@aioushiiさんの予言通り。メタかつギャグ風味だからできる技ですわな。
イチイチ理屈捏ねる必要が無いというのが楽というより、テンポの点が重要です。


神のみぞ知るセカイ』 p313

そしてノーラが少なくともヴィンテージとは無関係…つまり確実に敵ではないという事が分かります。
言い換えると「味方に引き込める可能性がある」ってことです。
これを連載時に書いてたらおおって思わせられたのになーと思うと惜しい。


神のみぞ知るセカイ』 p314

ハクア、意外と素直ですw


「関係の履歴」で抑えておきたいのがこのシーン。
神のみぞ知るセカイ』 p300

桂馬も成長してるなー感が出てて非常にいいですね。ちゃんと身に付いてるんだと。
さすがにコレが前振りになってるなんて気付きませんよええ。