永遠の!



永遠の!

永遠の!

夏川結真
(C)Yuma Natsukawa/Shogakukan 2011

江村永花は、道場の跡取り娘でめっぽう強い。今日も、(勝ったら永花とつきあえるというエサにつられてやってきた)挑戦者を撃退したところ。そんな永花の前に、一風変わった少年が現れる。エンと名乗るその少年は、永花に「俺を殺してくれ」とお願いしてきたから、さあ大変!もちろん、お断りする永花だが、エンは全然引き下がらない。なぜなら…サンデーのコメディープリンセスが贈る壮大なスケールの新連載開幕!

posted with EmbedSunday on 2011-03-27

★★★☆☆
夏川結真先生の新連載。
この人は空詠大智先生同様「なして第二回クラサン新人王選手権に出てませんでしたか」的な人だったんですが、
何だかんだ言って連載まで漕ぎ着けました。


いずれwikiに載るであろう経歴は

『透里忍法帳』 「週刊少年サンデーまんがカレッジ」2006年12・1月期佳作
『魔法使いのパンダ』 サンデー超2008WINTER
『さはらや』 クラブサンデー 2009年11月3日
『科学的に考えて幽霊などいない』 クラブサンデー 2010年9月10日
『弟が人気者すぎてたいへん!!』 クラブサンデー 2010年10月26日
『永遠の!』 クラブサンデー 2011年3月18日〜(連載)

まんカレ佳作受賞時点で19歳なので、23〜4歳と比較的若い段階での連載と言っていいでしょうか。


『さはらや』の記事で「今の時点でも月刊なら文句なく連載できるレベル」
と書いた手前スルーする訳にはいかないんですが...


う〜ん、個人的には微妙です。
『さはらや』ではページめくったらインパクトのあるコマというのが徹底されてました。
『さはやら』 p7-8 夏川結真


『科学的に考えて幽霊などいない』『弟が人気者すぎてたいへん!!』もそうですが、その辺りのインパクトが失われてます。
このペースで連載やるのには無理がある、というのは分かります。
なので他に面白さの工夫をして欲しい所なんですが、その辺りが特に微妙です。
『永遠の!』 p4 夏川結真

ストーリー的にもありきたりですし、ギャグもほとんど笑えませんでした。


個人的に一番引っかかったのは
『永遠の!』 p17

これ以下のシーン。
普通の漫画なら時計に秒針が付いたのは16世紀だから5世紀の段階で秒単位の予言をすることには無理がある...的な批判をするところですが、
ロジカルな説明は無くていいんです。ギャグ漫画ですし。
それ以外にそれなりに納得できる理由(証拠品云々)がイマイチな点も問題です。
もうちょっと都市伝説的な話が出てれば少しは面白かったのかもしれません。ノストラダムスの話はあまりにも弱すぎます。


『永遠の!』 p26

オチはそれなりに面白かったのは救いでしたが。