週刊少年サンデースーパー増刊号201103


来月からは富士昴先生の連載開始ですか。
この人はようやく順番が回ってきた感が。去年は本誌のアンケートイラストを担当してたりしましたが。
絵的には全く問題ない人なので、内容がどうなるか、ですかねぇ。


あと、巻末の予告には書いてませんが、森園フミコ先生の読切も載るようです。
ソース http://morizouki.blog.shinobi.jp/
この人は昔から(と言っても2年くらい前ですが)期待してるので、何とか連載取って欲しいもんです。
同じく期待していた作家さんを挙げると、


猫砂一平先生(『末代まで!』で角川学園小説大賞
田島七枝先生(サンデー超で『Instinct』連載開始)
中西真智子先生(サンデー超で『紅蓮のタクティクス』連載終了)
田口ケンジ先生(クラブサンデーで『DCD』連載中)
空詠大智先生(クラブサンデーで『揉み払い師』連載中)


と、軒並み連載してるだけに。
まぁ梧桐柾木先生、森田滋先生、夏川結真先生辺りはまだ連載してないんですが。
梧桐柾木先生はクラサン新人王選手権で優勝したので権利持ってるのですが。ていうか連載まだですか!!1)


富士昴先生のtwitterはコチラ。 http://twitter.com/fujisubaru
森園フミコ先生のtwitterはコチラ。 http://twitter.com/fmorizono


○ Instinct
尾田先生のパクリじゃね疑惑でブログ荒らされて閉鎖に追い込まれたりと色々あった人ですが、
アレをパクリと言うのもどうかと思いますけどw
まぁぶっちゃけ好きな漫画家さんの模写から始めたりしたら似ちゃうのはある程度仕方のない事ですが、
プロとして連載始まればある程度自分の色は出して欲しい所。
で、絵柄は自分の色が出てきてるように思います。連載続けていけばもう少しハッキリ出てくるんじゃないかな。


元々実力はあったのですが、読切の『moment』は設定が足を引っ張って微妙だったと思ってたので、
「いかに熱血がスムーズに出せる設定を作るか」が懸念材料でした。
そういう意味ではマフィアで人外というのは良い設定だと思います。
内容的にはアラを探せばギャグが微妙だとかロジカルな内容が期待できないとかありますけど、
まだ若いですし欠点を減らしていくような丸い漫画を目指すよりも
ポテンシャルを発揮しつつきちんと熱血を描けるよう育って欲しいですね。
初連載の一話目としては上々の滑り出しだと思います。


超弩級少女4946
以前、「俺を喰え」のセリフは大絶賛しましたが...
それ以後は個人的には微妙な感じ。
熱血で行くにはありきたり、ストーリーも深さだったりヒネった感じもない。
まなは確かに可愛いですが、彼女のポテンシャルを十分に発揮してる訳でもない。
どうもキャラクターを生かしきれてないというか、勿体無いなーという印象を受けます。
一番のネックはでっかい少女が思い存分暴れまわるようにやりゃいいものを、どうも展開が抑制的なんですよね。


今回記事にしたのはこのシーンをdisるため。
超弩級少女4946週刊少年サンデースーパー増刊号20112011年3月号 p101 東毅

正直これはどうかなぁとw


以前、『銀塩少年』とほぼ同時期にNTR的展開をしつつも次の月にはすぐ解消するといった展開を
見せたことがありましたが、確かにこの漫画のファン層を考えるとあれ以上引っ張るのは危険だったのかもしれません。
その判断自体は正しかったと。
で、今回も鬱展開しつつナイーヴなファン層を考慮してオブラートに包むような工夫ということで
このシーンなのでしょうけども。


キャラが漫画の中の登場人物であること前提で話す(こういう事を何て言うか知りませんが)ってのは
例えばあだち充先生の漫画でよく出てくる演出ですが、シリアスな漫画には向かないと思いますね。
次のページの「誰得鬱展開」がギリギリのラインかと。
確かに後2回我慢すれば未来は明るいとなれば鬱展開への耐性は付くんでしょうけどねぇ。
作家さんがどうこうというより、編集さんにもうちょっと頑張って欲しい感じでしょうか。


◎ CRIMSONS
客観的に見ればそうでもないでしょうが、個人的にはかなり面白いです。
1話目と全く同じフォーマットなので、この構造で行くんでしょうね。
ミジンコが哲学的な話をし、本編が始まって、途中で教授の生物学的な解説を入れつつ若干のラブ。
熱血漫画でありつつ門前書漫画としても成立してます。
なので、個人的には『銀牙』シリーズとの差別化というか、新しい要素が加わってると思うんですけどね。
汽水域の扱い方も中々考えてるなーと感心しました。


はるまげ
自由な発想というか、伸び伸びと漫画描いてるなーという印象が。(実際はそうでもないんでしょうけど)
そういう意味では月スピの『ものものじま』と似たようなところがあると思いましたが、
あまり面白さに繋がってないという点も似てるかなぁと。
ギャグ漫画は特に好みが分かれるので私が面白くないから客観的にどうか?とは言いにくいんですが、
4回に一回くらい爆笑できるシーンが出てくれば、ってところでしょうか。


今際の国のアリス
中々の衝撃展開。いいですね。
「びざ」って概念が旅行好きの麻生先生らしいのかなとか思いました。


ハートレスボーイ! はぁと
受賞作から2作とも全く同じフォーマットでの読切でしたが、今回はガラリと変えてきました。
というか普通の漫画にしてきましたw
内容的には悪いとまでは言いませんが微妙ですかねぇ...
おたみ先生の漫画はフォーマット云々よりも突っ込みのクドさがウリだと思ってたんですが、
その辺りが薄れてる印象です。
逆に嫌悪感も薄らいでいるのも確かなのですが。


個人的には主人公が可愛い女性か格好いい男性だけど、中身が残念ってな感じにした方が良さそうに思います。
某女性声優の小林○○さんみたいな。
ツッコミ担当は前のようなキャラでいいと思いますけれど。
とにかく、ボケ重視よりツッコミ重視で行くべきでしょう。もちろんボケもレベルアップする必要はあるんですが。


&スマイリー
個人的にはクラサンで掲載済みの漫画は超に載せて欲しくないなーと。
『神セカ』『出雲』のプロトタイプはまた別の話ですが。アレは掲載された時とは別の意味が出てきますし。
この人も密かに期待してる作家さんの一人ですが、ギャグ路線放棄してからの2作は個人的には微妙ですね。
漫画自体はしっかりしてるんですが、どうも地味です。


○ スパイス。
私が言うまでもなく絵は即戦力級でしょう。
ヒロインがどっかで見たような感じなのが若干引っかかりますけど。
内容的にはベタベタで特に書くことも無いんですが、構成自体は実にしっかりとした作りをしてます。
そういう点からみても作画担当なら即連載持っていいレベルにあると思います。
次はできれば3〜4話くらいの短編で読んで見たいですね。


◎ 音和田セッション
黒田高祥先生のtwitterはコチラ http://twitter.com/lanae_lanae

素晴らしいです。


同じ音楽漫画ということで、若干『ハレルヤ』に似てる気もしなくもないですが、
単に私が『ハレルヤ』に心酔してるからかもしれません。
演奏シーンもさることながら、ギャグもちゃんと笑えますし、展開もお見事。
前作『恋愛サイコロジック』もかなりのクオリティでしたし(こちらは『マナゴコロ』と...いや何でもないです)
似てる似てない以前に実力を出せてる感がありありと出てます。
次は連載でいいんじゃないですかね?