FLAG.126

神のみぞ知るセカイ週刊少年サンデー2011年6号 p167 若木民喜

女神攻略3日目。
1コマ目、密かにモブ子いますね。
で、どのような下校イベントになるのか?ですが。


神のみぞ知るセカイ』 p170

概ね予想通り。というかこういうパターンしか無いとは思いますけどね...
2日目で各個撃破を目指してましたし、3日目も当然マンツーマンの状況を作ることに腐心するでしょう。
スタート地点は校門に固定されてるので、当然時間をズラすしか手段はありません。
こういうスケジュール管理は『同級生』『同級生2』の同時攻略的ですね。
他のゲームでもあるのかもしれませんけど。


『同級生』の場合はイベントの時間がプログラムで固定されてますが、
3日目攻略はイベントの時間をある程度桂馬が主導できる点、そして攻略対象がその通りに動いてくれるとは
限らないという点が違います。
まぁ作者側からみると若干違うんですけれども。
まず若木先生が意図したスケジュールがあり、いくつかはハプニングを織り込む。
そして桂馬にはハプニングを入れる分だけスケジュールを前倒しにして計画を立てさせる。という作り方なのかなぁと。
現に桂馬の計画通りには行ってませんが、栞のスケジュールは計画通りに実行されるでしょうし、
月夜Bのところに結を入れればスケジュール的にはきっちりハマりますし。
今回は恐らくしてないでしょうが、没になったアイデアを崩れた計画として利用することも出来ます。


ポイントは結でしょう。
神のみぞ知るセカイ』 p182

今の段階で書いておかないと予想にならないので書いておきます。
結のネックは登校/下校が車で送り迎えされてる点です。
お嬢様の記号として送迎は必要不可欠だと思ってるのかもしれませんw(美生もそうでしたし)
送迎されてる結が、桂馬と二人で帰るためにわざわざ送迎を断って歩いて帰るというのも一つのパターンですし、
それはそれで面白いとは思います。


ただ、個人的にはここでも「関係の履歴」を出して欲しいところ。
女神の力を引き出す事が目的ではありますが、同時に桂馬との事を覚えているかが女神探しの重要なポイントなので、
歩美への置手紙にりんごを重しに使ってたように、攻略時の状況を再び作るに越した事はありません。
では結との下校イベントでどのように描写するか。
神のみぞ知るセカイ』 9巻 p105

「夜(ナイト)と騎士(ナイト)がかかってるね!!
 ワン・ナイト・ジゴロ作戦(オペレーション)!!」

作者的には最初からこれをやることを想定してるのだと思いますね。
ただ、桂馬が最初から結以外を下校イベントで、結だけジゴロ作戦で計画を練るのは少し問題あります。
桂馬が結を特別扱いにすると、読者からも結が他の4人とは違うという印象を持たれる恐れがあります。
読者にミスリードさせる事自体は悪い事ではないのですが、現状は女神が誰に入ってるか分からない事で
読者を楽しませるので。
それに、一人だけ別の計画であるよりも「5人一斉下校イベント」の方がインパクトありますしね。


で、桂馬の計画を滅茶苦茶にするリアルの不確実性描写ですが...
この辺りが実に上手いんですよね。私にとって女神攻略編が神掛かってると感じる最大の原因でもあります。
要は「ロールプレイ」「カップリング」「ミスディレクション」と、書いてることはいつもの事ですがねw


神のみぞ知るセカイ』 p170

まずはハクアが桂馬に突っ込み。読者の代弁をしてくれてます。
予め突っ込ませることで、絶対的桂馬完璧主義者(桂馬が攻略を完璧にこなすことでカタルシスを得るタイプ)の
不満を和らげる効果もあるのかもしれません。


で、月夜が出てくるのが1時間遅れ、帰りのバスでさらに遅れ、
ハクアが必死に練習したためにバンドの終了時間が早まるw
最後の原因がまたいいですね。


上手いのはこの前後。
神のみぞ知るセカイ』 p181

いやー凄いです。って書いても共感されないでしょうから丁寧に説明してみます。(それでも共感されないかも)


まずこのシーンだけで見ると、ちひろが目線を外して「桂木から電話あったからさ…」と喋ってるのがいいですね。
気恥ずかしさがあるからか、歩美に少し気を使ってるからなのか、またはそれ以外なのかは分かりませんが。
そして歩美が微動だにせず、感情を表に出さずに「ふうん。」と漏らしてるのもいいですね。
この辺り、歩美とちひろの間に桂馬のことについての若干のわだかまりが感じられます。
(一応断っときますが、正直キャラの感情を読み取ることには自信が無いので話半分で読んでください)


次にいつもの「カップリング」と「ミスディレクション」(情報の差を付ける)考察。


この前に結と京を退出させて、桂馬とちひろの間に何かあるかも?というのを歩美だけに知らせる工夫をしてます。
桂馬の計画では、歩美とちひろをハクアが引き止めることになってることになってます。
この会話をもし京が聞いてたとしたら、次のFLAG.127で桂馬にあそこまで突っ込んだ会話は出来なかったでしょう。
結は既に栞と絡めてるので、歩美やちひろと絡めると(作者的に)さらにヤヤコシくなるから退出させてるのでしょう。
LCがちひろに話があるということなので、歩美は帰ります。
結は車で送ってもらうので、ここでハクア as LCとちひろ、歩美と京と2つのカップルが出来ます。
この2つのカップルを作ったのは、もちろんFLAG.127でカップリングをチェンジする為です。
キャラの組み合わせ方が非常に意味のあるものですし、その集合離散が実に理に叶った演出です
しかもさらっと読んでたらそう仕組まれてるとは気付かない(?)自然さがあります。
演出の凄さが少しは伝わったでしょうか?


月夜に触れないのも可愛そうなのでちょっとだけ。今回の月夜は凶悪でしたw
神のみぞ知るセカイ』 p172

今週は月夜がかわいかったなぁと。月夜が傘を持ってる場面がどうしても思い浮かばなくて、レインポンチョみたいな感じにしました。オオカミと赤ずきんちゃんなんて言われましたけど、うまいこと言いますねぇ。
::HoneyDipped:: 1/11:FLAG126「5HOME」

私は『Vampire Savor』のバレッタだと思いましたねw
まぁバレッタの元ネタは赤ずきんちゃんなんですが。


神のみぞ知るセカイ』 p184

歩美とFLAG.127で大車輪の京。
少し残念だなーと思ったのは二人の傘が意外とキャラを表現する記号になってないことですね。
まぁこの二人だとあまり可愛いものとか使わない印象は確かにあるんですが。
この後桂馬はどっちの傘に入れてもらうんだろうか?とskypeで議論して盛り上がったんですが、晴れちゃいましたねw
もう一つ議論したのは、この後どういう組み合わせになるのか。
わざわざ京をここで登場させたのだから、「何で歩美を待ってたの?」とか言って、
歩美と桂馬のおじゃま虫的な行動をするのではないかと予想したんですが、「それはやりすぎでしょう」と否定されました。
この箇所は半分予想が当たったということで。実際は歩美ではなくかのんの話題で突っ込んでましたから。